今日から制限解除の最終フェーズに入る予定でしたが、
先週の政府の発表により8月10日からに延期となったため、再開する気満々だった全国のパブも、もう3週間開けることが出来なくなりました。
(食事を出しているパブはレストラン扱いとなり、すでに再開を許可されています)
リマリック県(Co. Limerick)のとあるパブは、消毒、検温、屋外スペースの拡張…など1万ユーロ(約120万円)かけて新型コロナ対策を講じ、この日のために準備してきたそう。それが5日間ほど前になってもう3週間待つように言われ、もう我慢の限界!
再開を強行しましたが、開店約2時間後にガーダ(アイルランド警察)がやって来て店主を説得。30分以内に閉店するよう言い渡され、注意を受け入れたそう。
店主のウィーランさんは、「安全に再開できることを示したかった。(再開期日の延長には)賛成しませんが、ガーダの指示には従いました」とテレビのインタビューに答えていました。気持ちはよくわかる…。
※参照→
Gardaí advise Limerick publican to close premises(RTE News)そして、
本日発表される予定だった渡航緩和先の国や地域(入国後2週間の自主隔離免除となる国や地域)のリストですが、EUサミットでブリュッセルに行っているミホール・マーティン首相が会議が予定通り終わらずまだ戻ってきていないので、発表に至りませんでした。
今週中には発表されるようですが、アメリカ、イギリス、フランス、スペイン、イタリア…が含まれないことは確かなよう。アイルランドと同程度、またはそれ以下の感染件数のEU内の国が対象になるとのことで、おそらく北欧諸国、バルト3国などだろうと言われています。
アイルランド人が夏のホリデーに行きたいのは太陽がさんさんと輝く南の国なので、あまり嬉しくないリストになりそう。
ただ、私も含めほとんどの人が誤解していたことですが、政府はいわゆるホリデーのための海外旅行にゴーサインを出すつもりはないようです。国外に出るのはあくまで不要不急の場合のみですよ、今年は海外旅行はしないでください、とローナン・グリン高等医務官代理が今日の記者会見ではっきり言っていました。
そうだったのか…。
※参照→
Travel green list to be published this week - Donnelly(RTE News)お隣りのイギリス、そしてほかのEU諸国と比べると、アイルランドの対策はかなり保守的で慎重です。
新規感染をゼロにすることが先決…とのスティーヴン・ドノリー保険大臣の発言などを聞くにつれ、国民の健康と命優先の姿勢を崩さず舵を切っていこうとしていることがうかがわれます。
医療現場も疲弊していますし、9月にはなんとしても学校を再開させたい。ここで緩めすぎるとその先また大変なことになってしまいかねないので、本当に少しずつ進めていく考えなのでしょう。
今のところ新規の感染件数が爆発的に増えているようなことはないのですが、ダブリン市内の建築現場でクラスターが発生するなど(小売店、ファーストフード店でも発生しているらしい)、緩めれば増える。
このウィルスとの闘いは、まったくもって「いたちごっこ」そのものです…。
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