3歩進んで2歩下がる…。そんな歌がありましたが、アイルランドはまさにその状態になりました。
来週からいよいよ制限解除の最終フェーズに進む予定でしたが、もう3週間現フェーズにとどまると本日政府より発表が。再開予定だったパブ、ナイトクラブも、8月10日まで開店延期となります。
日々の新規感染者数が急増しているというほどでもなく、新規死亡者はゼロまたはゼロに近い日が続いていますが、問題は数でなく感染経路。初期の頃はクラスターが発生するのは高齢者施設が主でしたが、解除が進み社交の機会が増えていくにつれ、若い人たちのハウスパーティーなどで一般の家でのクラスターが増えているそう。
一時は0.6~0.8に下がった実効再生産数が、なんと1.2~1.8になっていると報じられました。
来週には相互の渡航を緩和する国のリストが発表される予定ですが、感染経路の90%が海外渡航関連とのことですから、それも延期されるかもしれません。
そもそも5月の時点では全解除は8月10日の予定でした。それが
フェーズ2に進むときに前倒しされ3週間早くなったので、ここで足踏み状態になっても当初の予定通りではありますが、早くなったり遅くなったりでそのつど一喜一憂し、予定を変えなくてはならないパブの経営者には本当に気の毒です…。
(食事を出しているパブはレストランとしてすでに再開が許可されています)
閉めるのは簡単だけど、開けるのは難しい。レオ副首相が首相のときに言っていた通り。
今アイルランドは非常に微妙なときのようですから、ここでの政府の対応や各個人の意識や注意が大きな分かれ目…になってくるように思います。
政府保険機関によると、これは第2波ではないとこのこと。最初の波がまだ抑えられたわけではない、ということでしょうか。
以下、来週より新たに導入されること、変更されることです。
・公共交通機関だけでなく、小売店、ショッピングセンターでもフェースカバー着用を義務化。
・パブ、ホテルのバー、ナイトクラブ、カジノは8月10日まで再開不可。(食事を出しているパブはそのまま開けていて良い)
・人の家に集うのは4所帯、10人まで。
・集会は現状の室内50人、屋外200人を8月10日まで維持。
・不要不急の移動・旅行は避けること。
土曜日のオンライン講座の準備で今日はタラの丘(Hill of Tara, Co. Meath)へ行ってきました
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コメント
ようはっぱ
アイルランドも足踏み?状態なんですね。
日本も、足踏み?後退?、、、です。
ちょうどよい言葉が見つかりません。
感染者が増えているのは検査をたくさんするようになったからというのは理解できます。
感染してるけど症状がでない人が多いということの不安。
日本政府の観光誘致のキャンペーン、このところの東京の感染者が増えていることで、なかなかスムーズに進まない様子。
3歩進んで2歩下がっても、1歩は進んでるってことですよね。(^_^)
2020/07/16 URL 編集
naokoguide
解除するとどうしてもこうなってしまうようですね。ヨーロッパのほかの国では再びロックダウンした地域もありますし。
ウィルスと共存した暮らし…というのは、こういうことも含めて言うんだな、って思いました。3歩進んで2歩下がる…方式で、じわじわ進めるしかないみたいです。
まだまだ先は長いですねー
2020/07/16 URL 編集