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ジャガイモの話…後日談

昨晩は友人ディヴィドとクリスティーンと一緒にお寿司を食べました。
アイルランド人の友人たちも私のオンライン講座に興味を示してくれていて、何を話したの?とか、次のテーマは?などと聞いてくれます。
今回はジャガイモの話をして、アイルランド人は一人当たりの年間ジャガイモ消費量が85キロで世界平均の2.5倍。でも、90年代は140キロだったんだって!と言うと、2人ともさもありなん!と大爆笑。
そして、子どもの頃のジャガイモの思い出話が始まったのです…。(2人は今40代前半なので、彼らの子どものとき…はおおよそ80年代。ディヴィッドは南東部の町ウォーターフォード、クリスティーンはダブリン出身)

ディヴィッド(以下D)「子どものときさぁ~、本当に毎日毎日、茹でたジャガイモだったよねー」
クリスティーン(以下C)「そうそう、それとグタグタに茹でた野菜!笑」
D「茹ですぎてるからどれも同じ味でさぁ、グリーンピースだけは違う味で好きだったな。缶詰だから・笑」
C「昔はジャガイモはいつも同じ種類だったわよね。何ていう名前のイモだったのかしら、よくある黄色い皮のイモで、乾いててボソボソで…」
D「そうそう、バターたっぷりつけないと、とても喉を通らなかったよねー」
私「えぇぇーー、だからバターつけて食べてたの?(好きだから、おいしいから、だと思ってた私…!)」
D「そうだよ、うちのお父さんがコレステロール値が高いのはバターつけ過ぎのせいだよ。ボクはああいうフラウリー(floury=ホクホク)なイモは2度と食べたくないなあ」
私「えぇぇーーー、今日の講座でアイルランド人はルースターみたいなフラウリー(ホクホク)なイモが好き!って言っちゃった…(がーん)」
C「ナオコ、ルースターは同じフラウリーでも、私たちが子どものときに食べていたイモに比べたら100倍はジューシーよ。昔のイモは水気がなくてボソボソで…。あれしか種類なかったのかしら…」
D「いつも巨大な布袋入りのイモが納屋に何袋も置いてあってさあ。あんなふうに買いだめしていたのは、ジャガイモ大飢饉のトラウマだね、ははははー」
C「お母さんに納屋にジャガイモ取りに行かされてたわ~」
D「僕もだよ。暗くて、寒くて嫌だったなあ。うちのお母さんがスパゲッティってものを発見したのはね、僕が13歳のときだったよ」
C「あら、そんな頃にはうちのお母さんはバスマティライスも発見してたわよ。チキンティカもね!」
D「あ、それ缶入りのだよね、温めてかけるだけの。イモから開放されて嬉しかったなあ~」
C「そうそう。おいしかったわねー」

…と、ジャガイモの思い出話がとまらない2人。アイリッシュが茹でたジャガイモにバターをつけて食べるのは、イモのボソボソ感が嫌だったからなんだ!
今は8種類くらいのジャガイモが市場に出ていると昨日もお話ししましたが、種類が豊富になったのはどうやら近年のことのようですね。彼らは少なくとも赤い皮のルースターは食べてこなかったらしい。(ルースターの方が昔からあったと思っていたけど違ったよう)

2人の話からすると、茹でたジャガイモとグタグタになった野菜が毎日の主菜(主食は肉や魚で、ジャガイモと野菜は日本人にとってのご飯に相当)だった食卓に変化が現れ始めたのは、90年代になった頃。パスタや米が家庭の食卓に少しずつ加わり、かつてアイルランド人が摂取する炭水化物の90%がジャガイモだったのが、今では70%に減少しています。(それでも多いけど!)
ボソボソの茹でたイモにバターをつけてゴックンと喉に押しやっていた子どもだったディヴィッドとクリスティーン。30年後に日本人とお寿司を食べながらこんな話をするとは、思いもしなかったことでしょう。

ちなみに昨晩の2人の話で、「聞いてはいたけれど、やっぱり…」と思ったことがありました。彼らが子どものころは今のランチタイムにディナーを食べていたそうです。
ディヴィッドのお父さんは自営業で、仕事場からお昼は家に戻ってディナーを食べ、また仕事場へ。子どもたちは学校から帰ってくるとすぐ、昼に作ったものをお母さんが温め直して食べさせてくれたそう。
クリスティーンのお父さんは会社員だったので、そういえばお母さんは毎日ひとりでディナーを食べていたのかしら…と首をかしげていました(笑)。
そして、夜の食事は「ティー」と言い、軽食だったそう。
アイルランドでは今も、クリスマスなど特別なときのディナーは午後の早い時間に始まることが多いです。そして、田舎の人や年配の人の中には、今も夕飯のことを「ティー」と言う人がいます。(その人たちはデザートのことも「プディング」って呼んだりします。関連過去ブログ→オレンジマーマレード&アイリッシュウィスキーのプディング

次週のオンライン講座のテーマは「タラの丘と『風と共に去りぬ』」。ディヴィッドはかなりの映画通で、新旧あらゆるジャンルに詳しいのですが、なんと『風と共に去りぬ』は観たことがないそう。
(たぶん、タラの丘にも行ったことがないと思う…笑)

D「でも知ってるよ。Frankly my dear, I don't give a damn!…だよね!」(←「オレの知ったことか!」というレットの名セリフ)
私「そうそう、それ。では、Tomorrow is another day~」(←by スカーレット…で、『タラのテーマ』が流れてジ・エンド)

楽しい夜もおひらきに。明日は明日の新しい風が吹く…っていう日本語訳、いいですよね。

potatoesafterlecture0720
バターたっぷりつけていただきまーす、あ、コレステロール値が…笑

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コメント

No title

面白すぎ!爆笑しました、アイリッシュのじゃがいも話。ルースターズは意外に新しい品種なんですよ〜わたしのじゃがいもバイブル本には、90年はじめにアイルランドで開発されたとあります。それ以前にポピュラーだったのはゴールデン・ワンダーじゃないかしら。UK産です。じゃがいも、奥深いですよね〜今食べてるのはスライゴー産❤️ 新じゃがなのにフラワリーです。夫はバターたっぷりで食べてますが、わたしは塩で(地味) ゆみこ

ゆみ子さんへ

ルースター、90年代登場なんですね!教えてくださってありがとう。日本もそうですが、時代に合わせてイモも改良され、好まれるタイプが変化しているってことですね。
昨晩、ゆみ子さんも寄稿している菅野さんの「世界のじゃがいも料理」をあらためて読み返していました。土曜日の私の講座の復習になるわ、って。前回はお勧め図書の紹介をしなかったので講座中に触れられなかったのですが、ブログ上で紹介させていただきます。
新じゃが、いいですね~。私がふだん近所で買ってるイモはルースターかマリスパイパー。ルースターのおいしさは絶対だけど、マリスの方が煮崩れしないのでお味噌汁や煮物系には使い勝手がいい。
今日はゆみ子さんレシピのマヨネーズを使わないポテトサラダをついに作ろうと思ってます♪

No title

そうそう、お米と同じ。今食べてるのはクイーン、ねっとり系だけどフラワリー感も。1800年終わりから親しまれている品種で、BritishQueenが正式名称らしいのですけど、ここでは誰もそう呼ばないのね・笑。マリスパイパーは、チップス屋さんの一番人気なんだそうで、ご贔屓のイタリア人チッパーでも愛用してました。アイリッシュ好みの、ボリュームたっぷりなチップスになるからかな・笑。
ポテサラのコメント、楽しみにしています!ゆみこ

Re: No title

クィーンは新じゃがの代名詞ですよね。夏のツアーでまわっているとイチゴやベリーと一緒によく路地販売されているのがクィーン。
ポテトサラダおいしかったです、サバイバルレシピにコメントしたので時間のあるときに見てください♪

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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