今日でWHOのパンデミック宣言から150日だそうです。
世界全体で見ればまだまだウィルス感染が拡大し続けていて、中近東に広がりを見せているとか。
アイルランドでは本日夕方、レオ・ヴァラッカー首相のスピーチ並びに政府の記者会見があり、6月29日(月)より制限解除のフェーズ3に予定通り進むことが早々と発表されました。
これまでは月曜日からの制限延長または解除に対して、前週金曜日に発表するのが通例でした。今回の1週間以上も早い決定とアナウンスには明確な理由があり、次の解除フェーズは大きなステップとなるから。
当初最終フェーズに盛り込んでいたいくつかの項目が前倒しされることも発表されました。その準備と心構えを早めにしましょう、という政府の慎重さと心遣いがありがたい。
6月29日(土)からホテル、B&Bなどの宿泊施設、レストラン、カフェなど飲食店が再開することは以前から予定されていましたが、本日新たに次の項目再開が発表されました。
・美容院、床屋
・劇場、映画館、美術館、博物館など
・教会
・すべてのスポーツ活動。ジム、ダンススタジオなど屋外施設、接触を伴う競技も含む
屋内で50人まで、屋外で100人まで集まって良いので、その規模でなら結婚式も出来ることになります。
すべてソーシャルディスタンスを保つことが条件となりますので、いろいろな工夫が必要になりますが、美容院などは今か今かと待っていたのですでに準備万端のようです。
アイルランド中、髪を切りたい人であふれているので、再開したら大忙しになることでしょう。私は結わえてやり過ごせるので、すぐには行かずに様子を見ようかな。
記者会見では、今後は自己責任をより強く伴うことが強調されました。混んでいるところは場所を変えるなど、適切な判断も大事になる、と。
サイモン・ハリス保険大臣は、少しでも具合が悪いときは必ず医者にコンタクトするように、アイルランド人がよくやりがちな、まあそのうち治るだろうとパレセタモン(こちらの人が頭痛などのときによく飲むバファリン的な錠剤)を飲んでやり過ごすのはニュー・ノーマルではいけませんよ、と口癖の「プリーズ、プリーズ、プリーズ」を連呼して呼びかけていました。
ここからは大きなチャレンジです。限りなく通常営業に近づくけれど、ニュー・ノーマルでやっていかなくてなりません。
そして、来週に新政権誕生ということになれば、レオ首相のスピーチ、サイモン保険大臣とトニー高等医務官3人がそろって記者会見するのは今日が最後だったかも。
※本日のレオ首相のスピーチ内容→
Covid-19: Taoiseach reveals acceleration of roadmap in Phase 3(RTE News)
明日の講座用に作成したけれどボツになったスライド。この数か月この3人の顔を見ると安心して勇気づけられました
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コメント
sima-s
2020/06/23 URL 編集
naokoguide
今回のことで政治家というのは人助けをしてくれる人たちなんだ、ってことがよくよく分かりました。選挙のための政治とか、権力争いではなくて。
サイモン・ハリス保険大臣がラジオ番組に出たときに、Covid19は19番目のコロナウィルス、って間違って認識していたことが分かる発言をしてしまったんですね。
そのときに保険大臣なのにそんなことも知らないの?って批判をした人は少なかった。人間だから間違えることもあるよね…でおしまい。アイルランド人は大人だなあ、ってしみじみ思いました。
個人的には私も19の意味を考えたことがなかったから、2019年に始まったから19なんだ!ってことが分かってありがたかったし、「ボクときどき変なこと言ったり、間違えちゃったりするんだ、ごめんなさい!」って言ってるハリス大臣を見てより親しみがわきました!
2020/06/23 URL 編集