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祝!ダブリン・ポートトンネル開通

日本に一時帰国して、早3週間…。
そろそろアイルランドのことも気になり出し、Irish Timesをチェックしてみると、昨日ついにダブリン・ポートトンネルが開通したとのニュースが報じられていました。

porttunnel
開通式でテープカットするバーティ・アハーン首相(12月21日付けIrish Timesより)

アイルランドの海の玄関口ダブリン港と、空の玄関口ダブリン空港を結ぶ全長4500メートルのダブリン・ポートトンネルが、予定を大幅に遅れた5ヵ年という工事期間を経て、ついに開通したのです!

ダブリンの交通渋滞のすさまじさは、年々ひどくなるばかり。ポートトンネル開通により、港や空港からの積荷を運ぶ大型トラックがダブリン市街地へ入らずに、モーターウェイへと流れていくことが期待されています。

7億2500万ユーロ(約1100億円)という巨額の費用が投じられたポートトンネルの建設。ヨーロッパでは過去最高額の建設プロジェクトであり、工事は日本の建設会社・西松建設さんによって行われました。
その関係で日本からもしばしばお客様がお見えになり、そんな折には西松さんのご案内役を務めさせていただいておりましたので、ポートトンネル開通のニュースは、個人的にもなんだか感慨深いものがあります。

トンネル工事が始まったばかりの頃、着工式に日本からのVIPをお連れするお仕事をいただいたことがありました。
まだまだ近隣住民の反対が根強く、西松さんの現場に到着したティーショック(上写真のアハーン首相)が反対派に囲まれてしまう場面に遭遇してびっくり
また2年半ほど前、当時ロンドンに駐在しておられた社員さんの発案で、西松さんの社員旅行が実現。
ジャイアンツ・コーズウェイへ向かう途中の海岸で、アントリム・フリント(石器時代に用いられた鋭利な石)が地層の中に見える場所をポイントアウトしたところ、さすがトンネル堀りの専門家、皆さん石や地層に並々ならぬご興味を示して下さったのが印象的でした。

トンネルのことに話を戻しますと、現在のところ、トンネルを通ることが出来るのは荷物を運搬する大型トラックのみ。一般車両の通過は、開通後3~4週間してから許可されるそうです。
また、そもそもトラックなどHGV(Heavy Goods Vehicle=重量物運搬車)を市街地からなくすことが目的ですので、大型トラックとバスがトールフリー(通行料無料)なのに対し、それ以外の車両は最高12ユーロ(約800円)の高めの通行料が徴収されるとのこと。(時間帯などによって変動するようです)

さらに来年2月19日からは、運搬許可証のない5軸以上のトラックはダブリン市街地の通行が禁止となります。
リフィー川沿いでロリー(=lorry、トラックのこと。アイルランドではこう言います)が大渋滞している光景も間もなく過去のものとなるわけですが、そう思うとこれまで忌々しく思っていた光景もなつかしいような気がしたりして…。

新聞報道によると、トンネル北出口からモーターウェイまでの距離が短すぎるため、ここで交通マヒが予想されるとか、南入口の安全性の問題などが疑問視されているようですが、何はともあれ、祝開通!
関係者の皆さん、ご苦労さまでした!


着工より数年間、ダブリン空港からの道すがら「ここが全長4500メートルのダブリン・ポートトンネルの工事現場です~」とご案内し続けた私にとっても、とても嬉しいニュースでした。

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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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