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ポスト新型コロナ時代の海外旅行、どうなる?

先週、欧州委員会がEU加盟国の旅行制限緩和、観光復活に向けたガイドラインを発表したのを受けて、ヨーロッパ各国では夏のホリデー・シーズンの旅行再開へ向けた動きが見え始めています。

イタリアは6月3日よりシェンゲン条約圏(一部EU諸国、アイルランドはシェンゲン非加盟)から観光客を受け入れると言っていて、スペインは7月より日本からも受け入れる意向を示しました。
クロアチアはすでにEU加盟国の観光客受け入れを再開しています。ドイツは一部地域で国内旅行を、オーストリアは今週中にホテルの営業を再開。周辺諸国に比べて緩和に慎重な姿勢を示しているフランスも、来月より観光復興の広報キャンペーンを始めるとのこと。
トラベルボイスなど参照

こうした周辺諸国の動きを見て、うちの国も緩和を…と、ITIC(Irish Tourism Industry Confederation=アイルランド観光事業連合)が声をあげました。アイルランドの観光産業は75%が海外からの訪問客により成り立っているのだから、早くしないとつぶれちゃうよー、と。

現状ではアイルランドは、海外からの受け入れをまだまだ厳しくしている最中。入国者は帰国者も含め入国後2週間の自主検疫と、居場所の通達をすることになっていて、居場所通達については明日より6月末まで義務化されます。昨晩報道番組に出演したサイモン・ハリス保険大臣は、2週間の自主検疫も来月を目途に義務化する方針だと言いました。

今行っている5段階の制限解除のプロセスが順調に進んだとして、宿泊を伴うアイルランド国内の観光再開はフェーズ4の7月20日から。
全解除になるのはフェーズ5の8月10日なので、観光ガイド仲間ではそれを目途に入国ルールも緩和されるのでは…と期待する声が多いようですが、どうでしょうか。そうなると良いのですが。

個人的には、再開を期待するのと同じくらい、ここまで来たら勇み足になることだけは避けたいという気持ちです。昨晩サイモン大臣も言っていましたが、ここで勇み足になって第2波でさらなる打撃をこうむることの方が恐ろしい…。
完全な「終息」は難しいので、ある程度「収束」した段階でウィルスと共存する形での旅行再開となるでしょう。ただ、公衆衛生の安全がもうちょっと実感されてからでないと、ご案内する立場としては不安が大きい。きっと旅行業に関係しているすべての人が同じような想いでいることでしょう。
再開時期が7月なのか、8月なのか、秋以降になるのかわからないけれど、科学的・医学的な数値での安全と、気持ちの上での安心が両方そろわないと、来る方も受け入れる方もハッピーではない気がしています。

まず国内旅行が無事に再開出来て、それが大丈夫なら海外からの観光客の受け入れ…ということになるでしょうが、ひとり旅やファミリーでの旅行、滞在型は比較的ハードルが低いと思うのですが、団体での観光旅行はこれまで通りの方法ではクラスターが起こりそうな要素がいっぱい。
運営の仕方にさまざまな知恵を絞ることになるでしょう。(おそらく日本の旅行代理店さんも当地のオペレーターもすでに考えてくださっていることでしょう)

参加者の健康チェックは募集サイドでしていただくとして、当地でのご案内をシュミレーションしてみると…。
まず一台の観光バスの乗車人数を制限することになるでしょう。バスや飛行機でやっているように、観光バスの座席をいくつかつぶして、間をあけてすわっていただくなど。(アイルランドへ来る日本からの団体はこれまでも少人数のことが多かったので、この点はスムーズかもしれません)
車内では私もドライバーもお客様もみながマスクをして、換気のために移動中の休憩を多く取る必要があるかも。(基本、観光バスのお客様の座席の窓は開かないので)いや、休憩など取る方が接触が増えてよくないのか?
乗車、下車ごとに1~2メートルのソーシャルディスタンスを適応するとなると、それだけで時間がかかる。観光地の入場、トイレの使用なども人数制限で並ぶことになり、そこでもさらに時間がかかる。旅程は3分の2くらいに削らないと、消化できないかもしれません。
そして、バスの中で私が使用するマイク。そこに向かってしゃべり続けるわけですから、マイクの頭につけるウィンドスクリーンはウィルスのたまり場に…。マイ・ウィンドスクリーンを持ち歩いて、絶えず除菌することにしよう!
グループでの飲食は私のシュミレーションの域を超えていて、わからない…。きっと誰か賢い人がいい方法を考えてくれるでしょう。(笑)

こう考えていくと、いろいろ面倒ではありますが、ウィルスと共存しながらの団体旅行…というのもなんとか出来そうな気が。
マイ・ウィンドスクリーンはピンクと黄色を買おう~♪などと、早速考えている自分もいて笑ってしまいます。(笑)
こんなことをあれこれ妄想している間にも収束に近づいていって、たくさんの知恵が結集されて、ポスト新型コロナ時代の思いもかけない旅行法…なんてのが生まれるかもしれない。
だとしたら、未来の海外旅行は未知数で、意外と面白くなるかも…なんて思ったりもするのです。

結論の出ない、たわいのない話ですみません!

riverliffeyrinning0520
晴天続きのダブリン。リフィー川のコブハクチョウもソーシャル・ディスタンス?かと思いきや、親鳥の影には小さなみにくいアヒルの子が4匹いました♪

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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