ジョギング途中に見上げた空と緑！

制限解除のフェーズ１が始まって1週間近く経ちました。アイルランドの新規感染者数は目に見えて減少してきて、100を超える日が6日間続き、昨日また100を上回り、こうしてデコボコしながら減り続けていくと良いのですが。
回復者は9割近くなり、実効再生産数は0.5を維持し続けているそうです。

ここ数日のダブリンは強風が吹き荒れて、バラの花首が無残に折れたり、近所のハンギング・バスケットが吹き飛んできたり…。今も「ウー」とか「ヒュー」とかうなるような音が聞こえています。
強風ではあっても生暖かく、昼間の気温は20度前後。昨日の午後少し風が弱まった時があったので、いつものコースを走りました。時おり斜めになり、飛ばされそうになりながら（笑）。


前夜の雨でリフィー川が増水！


少し前までは6：00PMだった閉園時間が8：30PMに。夏を感じました、日の入りは今や夜9時半頃です。ウォー・メモリアル・ガーデンズ（Irish National War Memorial Gardens, Dublin 8）にて


いまだ開園しないロイヤル・ホスピタル緑地のゲート。この信号をすぎると、坂道を駆け上がりゴールは近い！

この風、この空気、この緑のきらめきは確実に夏の予感。走りながら思い出しました、こんなふうに強風が吹いた5月下旬のある年のことを。
そのとき私はアイルランド西海岸カウンティー・クレア（Co. Clare）で、葉加瀬太郎さんのNHKの番組のロケをしていました。葉加瀬さんに外でバイオリンを弾いていただくシーンがあり、風がおさまるのを待ちながら、緑の原っぱでのんびりすわっていたなあ。
ロケ中のある日、ダブリンにオバマ大統領が到着。RTEのTV中継を横目で見ながら、フィークル（Feakle, Co. Clare）のパブで、その夜の葉加瀬さんとマーティン・ヘイズのセッション撮影の準備をしていたことを思い出します。
その日がいちばんの強風で、オバマさんはその晩ダブリンの高級ホテルに一泊するはずでしたが、あまりの風の強さにおののいて、予定を早めてロンドンへ行ってしまったのでした！
※当時のブログ（2011年）→オバマ大統領のアイルランド訪問…いよいよ明日！／フィークルの熱い夜／ドキュメンタリー番組の撮影／葉加瀬太郎さん、アイルランドに来たる！／葉加瀬太郎さん出演　NHK「旅のチカラ」　いよいよ放送！

このロケのとき、ダブリンからクレアへ向かう移動の車中で、葉加瀬さんが「すでに一生分の緑を見たかもしれない！」とおっしゃったのを思い出します。まばゆいような初夏の緑でした。
そしてその夏はよくサーフィンに出かけ、ラヒンチ（Lahinch, Co. Clare）のビーチへ行くたびに、ロケで知り合ったマーティン・ヘイズと奥さんのリナにアイスクリーム屋さんで鉢合わせたものです。世界的なフィドル奏者がサーファーと同じ店でぺろぺろアイスクリームを食べている光景は何ともシュールでした（笑）。

5月の強風が懐かしい思い出を運んできてくれました。そして思ったのです、これは春一番ならず、アイルランドの「夏一番」かもしれない！

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