昨日ご紹介したアイルランド、イギリス、アメリカで人気放送中のTVドラマ『ノーマル・ピープル(Normal People)』ですが、世界20か国以上へ放送権が拡大したと報じられました。日本も含まれているので、近いうちに日本上陸が期待できそうです。
ちょうど昨日、日本でヒットする日が来るかも…と書いたばかりでしたので、タイムリーなニュースに嬉しくなりました。

マリアンとコネルが日本のお茶の間へ!(今どきTVはお茶の間で見ないのかしら?しかもこのドラマ、18禁・笑)写真は
International deals for Normal People mean it will be shown all over the world(joe.ie)より転載
アイルランドではまだ放送中ですが、BBCのオンデマンドで全12話すでに観てしまった私は、心はすでにマリアンとコネルのその後へ…。
原作者のサリー・ルーニーが続編を書いてくれないかなあ…なんて思っていたら、なんと、2人のその後はすでに存在していました!
というより、そちらが先に執筆され、この2人の過去を書いたらどうなるかしら…と思いをめぐらせた作者が、過去をさかのぼって書いたのがベストセラー小説『ノーマル・ピープル』だそう。
その、サリー・ルーニーが2016年に執筆したマリアン&コネル23歳のひとコマ、『At the Clinic』という小編がネット上で無料シェアされていることを知り、早速読んでみました。
まだ日本でドラマが放送される前から先走って恐縮ですが、将来的にドラマを観てご興味を持たれたらぜひ。小編なのであっという間に読めます。→
こちら『ノーマル…』は2011年1月~2015年2月までの4年間の話で、マリアン&コネル18~22歳くらい。その1年後くらいの2人が『At the Clinic』ですが、どうやら作者が表現したかったことはそこにあって、『ノーマル…』はその長い解説みたいな位置づけなんだ、ってことが分かりました。
短い作品に2人のキャラクター、関係性が見事に凝縮されています。
小説『ノーマル・ピープル』の方も日本の出版社が翻訳権を買っていると少し前にどこかで読みましたので、ドラマ上陸のタイミングで日本語訳が出るかもしれませんね。
私は購入して最初のチャプターを読んだまま後回しになってしまっているのですが、彼女の文体がとても好きなので、翻訳を読んでしまう前に通読したいなあと思っています。英語の小説を読むとき私は音読するので、今みたいに静かに家にいられる環境があると読みやすい。
マリアン&コネルのドラマ続編としては『At the Clinic』は小編すぎて難しいでしょうが、サリー・ルーニーの別作品で、デビュー作の『Conversations with Friends』(2017年出版)は、すでにBBCでドラマ化が決まっているそうです。
舞台は再びダブリン。レニー・エイブラハムソン監督はじめ制作スタッフは『ノーマル…』とほぼ同じ顔触れとのことですから、期待できそう。
ただ、新型コロナが収束しないことには制作は始まらないでしょうね…。
【8/2追記】
マリアンとコネル、日本上陸!タイトルは「ふつうの人々」
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コメント
fairy
私もこれから見始めたいと思っているところです。
あらすじは本当にちょっとしか知りませんが、2年前に高校を卒業して大学進学した娘の日々が蘇りそうです。初めてのボーイフレンドが家に来た日(私は息子がいないのでワクワク。主人はソワソワ。笑)や失恋を経験した日、幼馴染みを悲しい形で突然亡くした日、高校2年くらいから本当に色々ありました。本当に子供以上大人未満という言葉がぴったりの年頃でした。
自分自身はもうあの年齢には戻りたいとは思いませんが、青春って若いって素敵だなと思います。
”At the clinic”も気になります!ドラマを見る前からハマってしまいそうな予感がします。笑
ノルウェイの森、高校生の時に2冊とも買って読みました。当時すごい話題でしたよね。。。ナオコさん同年代の様ですね!
2020/05/23 URL 編集
naokoguide
そうですね、ドラマを観てると2人ともすごく傷つきやすくて、甘く切なく、初々しさいっぱいです。
ただSEXシーンがとても多いので、RTEに苦情が殺到しているそうです(笑)
日本でもそのまま放送されるのかしら?
ノルウェイの森、流行りましたよね。私は名作と言われる昔の作品ばかり読んでいて、現代小説をほとんど読んだことがなかったので、当時はあまりピンときませんでしたが。
2020/05/23 URL 編集