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半径2キロから5キロへ!解除のロードマップ発表

3月28日に始まった現行の「休業要請」「外出制限」、いわゆるロックダウンですが、2週間、さらに3週間と延長され、多くの人の予想どおり、もう2週間延長されることが本日発表されました。
…が、週明けの5月5日以降、これまでの半径2キロ以内でのエクサイズは、5キロに拡大。「コクーン(繭ごもり/巣ごもり)」中の70歳以上も、他者と接触しないという条件で、半径5キロ以内での徒歩・車での外出をしても良いと伝えられました。(アイルランドは明日から3連休で月曜休みとなるため、週明けは5日火曜日から)

これからの2週間が過ぎたあと、5月18日からアイルランドは制限を解除していくことになります。出口対策の政府の準備についてはおとといのブログに書きましたが、今日はアイルランドがどのような手順で制限解除していくのか、詳細なロードマップが発表されました。
3週間ごとに5つのフェーズに分けて、徐々に社会を開いていく…というプランなのですが、解除項目のリストを見て、これを作るのはさぞかし大変だっただろうな…というのが最初の感想。慎重に、少しづつ時間をかけてオープンしていく緻密なプランに驚き、これを決めてくれた政府に感謝の念がわきあがりました。
閉めるより開ける方がずっと難しく、より注意深く行わなくてはならない…と、公式会見に続き、夜のトーク番組に出演したヴァラッカー首相は言いました。医学的、科学的な助言をベースに、メンタルヘルスや経済も考慮して、熟考に熟考を重ねたことでしょう。なにせ今まで誰もしたことがないのですから。

ウィルスの感染状況を見て、良くない場合はひとつ前のフェーズに戻ることもあるそう。順調にいったとして、ほぼすべての制限が緩和されるのは8月10日となります。長い道のりですが、これからはいつ何が緩和されるのか気をもむことなく、手洗い、うがい、ソーシャル・ディスタンスの維持を続けながら、広げられた地図に沿って歩むことになります。

5つのフェーズの内容をかいつまんでご紹介しておきます。いずれも現行のソーシャル・ディスタンス、人数制限などをすることが条件です。(RTE News参照→At a glance: What restrictions are going to be lifted and when?

●フェーズ1(5月18日~)
・ガーデンセンター、ホームセンターなど営業再開
・屋外のスポーツ施設(フットボール、ラグビー、テニス、ゴルフなど)のオープン
・屋外の公共施設、観光施設オープン
・世帯を別にする友人、家族と4人まで屋外で集まって良い

●フェーズ2(6月8日~)
・店舗の小さい小売店の営業再開
・エクササイズのための外出を半径5キロから20キロに拡大
・コクーン中の人々も、特定の時間内に買い物に行って良い
・4人までなら、短時間、別所帯を訪問して良い
・ソーシャル・ディスタンスを保てる団体スポーツはトレーニングを再開して良い(試合はまだダメ)

●フェーズ3(6月29日~)
・不要不急の店舗も営業再開
・遊技場のオープン
・無観客によるスポーツの試合
・カフェ、レストランの営業再開

●フェーズ4(7月20日~)
・美容院、床屋の営業再開
・国内の他地域へ出かけて良い
・もう少し多い人数で、短時間、別所帯を訪問して良い
・家族や親しい友人同士で、限られた時間内で社交の集まりをして良い。小規模の結婚式や洗礼式を含む
・託児所、子守り、未就学保育の再開
・博物館、美術館など文化施設のオープン
・教会など宗教的な場のオープン
・場所と観客数を制限した上で、サッカーやGAA(ゲーリックフットボール、ハーリング)などのリーグ戦をして良い
・水泳プールのオープン
・ホテル、ホステル、キャンプ場など宿泊施設のオープン(宿泊人数の制限あり)

●フェーズ5(8月10日~)
・結婚式のような大規模な社交の集まりを除いては、ほぼすべての制限解除
・パブ、バー、ナイトクラブ、カジノの再開
・病院、介護施設、刑務所などへの面会
・ショッピングセンターのオープン
・劇場、映画館のオープン
・ラグビーやボクシング、レスリングなど身体の接触を伴うスポーツの再開
・ジム、ダンス・スタジオ、スポーツ・クラブなど再開
・観客のいる、大規模なスポーツ試合の再開
・フェスティバル、イベントなどをして良い
・学校、大学は9月から新学年開始

サーフィンやキャンプに行けるようになるのは7月20日以降…ということですかね。夏が終わる前になんとか間に合いそう!
そして、パブや映画館が開くのはいちばん最後の8月10日。もう永遠に開かないような気分になっていたので、かえって現実味がないくらい(笑)。
海外からの渡航者の2週間の行動制限がいつ解除されるのかは、リストにありませんでした。7月20日以降、アイルランド国内の観光は少しづつ再開するでしょうが、海外からのツアー客をいつ迎え入れる状態になるのかは現状では不明。
今後の発表を待ちたいと思います。

いずれにしても現行のソーシャル・ディスタンスは、治療薬かワクチンが開発されるまでずっと続けていくことになります。5つのフェーズが過ぎても握手もハグも出来ず、店やレストランは入場制限が続くわけですが、アイルランドの「ニュー・ノーマル(New Normal=新しい、当たり前)」がいったいどんなふうになるのか、ちょっぴりワクワクドキドキしています。

5kmradiusmap0502
取りあえず作りました、私の半径5キロマップ。なんと海がある、嬉しい!

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コメント

No title

Naokoさん、こんにちは。毎日ブログ拝見していますよ!
毎回、とても参考になる内容で感謝しています。
今日のブログですが、「・・・ロードマップ発表」は、アイルランドという国や政府が大人であることを再認識させられました。
国民に対して、ロックダウン解除についての道筋をしっかりと示してくれるなんて、こんなに希望を持つことができるメッセージは他にないですよね。
もちろん、状況によっては変更はあるでしょうが、国の指導者に対する信頼感は増しますよね。
それに比べて日本は・・・ひたすら我慢、自粛を強いるだけ。
餌も与えず、暗い犬小屋に、「いつまでかわからないけど、とにかく籠っていなさい!」と犬を閉じ込めようとしているような態度です。
こんな政府を選んだ国民の罰なのですが、それにしてもアイルランド政府と違いすぎて悲しいです。

Naokiさんへ

Naokiさん、ありがとうございます!
私も拝見しています。こちらこそ、勉強になります。本職の方にこんなことを言うのはかえって失礼かもしれませんが、いろいろな翻訳が素晴らしいです。日本語が適切で参考になります。

昨日のスピーチで、レオが「もうすぐ、長い夏の夜に友達と会えますよ」って言って、うなずくような目を口もときゅっと結んだ時、アイルランドのいつまでも明るい夏の夜が思い浮かんで、涙が出ました。Naokiさんのコメントを読んで、ああ、あれは希望の光が私の中にともったんだ、ってことに気がつきました。それほど不便で不自由な気はしていなかったのですが、待ち望んでいたんだなあ、私も、って。

日本にいたら、私、耐えられなくて暴動起こしてたかも。で、市中に出て行って感染しちゃってたと思うので、私の心と身体を守ってくれているのはアイルランド政府に心底感謝しています。

半径2キロから5キロへ! ロックダウン解除のロードマップ発表

毎日、コロナウィルス関連のブログを、日本と比較しながら拝見しています。

ヴァラッカー首相やハリス保健大臣が直接国民に説明していることは、素晴らしいですね。(しかも、直子さんが涙するほどのスピーチを)
日本では、安倍首相や小池都知事・吉村府知事は、記者会見で説明するのみです。
TVで見ていると、右を向いたり左を向いたりで、正面を見つめて直接国民や都・府民に説明するとの思いが感じられません。(記者会見だからと言ってしまえばそれまでですが)
国会審議でも、野党は野党でコロナウイルスの感染拡大が問題になっていた3月に「時間があればコロナウイルスも質問します」と、平和ぼけ・危機意識欠如のことを言っていました。
やる事・なす事がすべて後手後手に回っています。

アイルランドでは、ロックダウンを徐々に解除するロードマップが発表されたとのこと。
これは、アイルランドでは、一人の患者が他の何人に感染させるかの数値が1を下回り、ある程度先が読める状況になったためと思います。
国民一致団結のたまものでしょうね。
日本では、感染爆発には至らないものの、だらだらと新規感染者数の高止まりが続いており、緊急非常事態解除の条件を示せない状況です。

日本は明日から4連休。
私は”3密”を避け、家で和菓子とお茶でも頂きながらお気に入りの歌手のDVDを楽しみ、途中まで読みかけた“源氏物語”に再度挑戦しようかと思っています。
”明けない夜はない”との言葉を胸に”Stay Home"です。
直子さんもどうぞお元気で、そしてお気をつけて!!

ナオコさん詳細なご説明をありがとうございます!
私の英語力ではわからない部分が多かったので本当に助かりました。
昨日の発表で先々の事まで考えた詳細なロードマップに政府は国民の健康と安全を最優先に考えてくれてるんだと、対応の素晴らしさに改めて驚きました。
次のフェーズに無事に移るという目標が出来た今、昨日までのいつまで続くんだろうという不安から少し解放されて気持ちが明るくなりましたね。
私もアイルランドの夏が待ち遠しいです。
ナオコさんもお気を付けてお過ごし下さい。

Re: Naokiさんへ

すみません、別のNaokiさんと勘違いして、はじめの数行、とんちんかんなお返事をしてしまいました。
失礼しました!

Re: 半径2キロから5キロへ! ロックダウン解除のロードマップ発表

SHIGEさん、こんにちは。

日本は諸外国に比べ感染拡大がゆるやかなので、その間に補償のこと、医療装備の備蓄をする時間がいくらでもあったと思うのですが、どうしてもこんなに後手にまわってしまっているのか歯がゆい思いです。テストの件数も異様に少ないですし。
国民の意識の方が先行していて、政府からのお願いだけであれだけの自粛を自主的にしているのはすごいことです。政府はそれに頼りっきり…

源氏物語ですか、すごいですね!学校の教科書でしか読んだことがないので、この機会に私も通読してみようかな。
どうぞ安全に、楽しいGWをお過ごしくださいね!

ゆりさんへ

こんにちは。コメントありがとうございます。

そうですね、私も発表を聞いた時はあまりに現実感がわかなくてぼぉーっとしてしまったのですが、しばらくしてからじわじわと感動が押し寄せてきました。
考えてみると、ロックダウン期間より長い時間をかけて解除することになるんですよね。それだけ、開けるのは大変なことなんだな…と思いました。

ゆりさんもどうぞお気をつけてお過ごしください。いい夏になるといいですね、いや、きっと忘れらない夏になることでしょう!

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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