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「ウィルスと共存する暮らし」に備えて…

【4/24 もとの記事を一部加筆して分けました →ハンドメイド・ソープ・カンパニーの除菌ジェル

アイルランドにおける新型コロナ感染の状況は、「カーヴを平坦化する(flatten the curve)」フェーズに入ったと先日報道されました。
ほっとしたのも束の間、翌日にはサイモン・ハリス保険大臣が「過信は禁物!」と強調し、カーヴを下るまでには至っていないかもしれないと再認識。確かに、ここ数日の日々の感染者と死亡者の発表数は横ばい(平坦化)。私たちは今、平たいカーヴの上にいて、上がるか下がるかのまさに踏ん張りどころにあるようです。

アイルランドではこれまでのところ、新型コロナによる死者の半数以上が高齢者施設の入居者です。全体のカーヴが平坦化しても一部の施設では感染、死亡が止まる気配を見せず、先週よりPCR検査を優先し、医療装備やスタッフを増やすなど緊急対策が取られています。
一方で死者より回復者の数が上回ったとのニュースも伝えられましたので、施設入居者のご家族や関係者は少し安心されたことでしょう。
アイルランド全体でも、感染者の半数以上が回復したそうです。(ちなみに本日までのアイルランドの人口100万人当たりの検査件数は2万2000人でイタリア、ドイツなどとほぼ同じくらい。アメリカは1万3000人、イギリスは8000人、日本は1000人→https://www.worldometers.info/coronavirus/

ただ、いわゆるロックダウン4週目に入り、巣ごもり生活に慣れてきたと同時に、そろそろ限界…という人も出てきているよう。
これはわからないでもなく、自分が今20代だったら…と考えると、自制できたかどうかあやしい。同居家族とうまくいっていっておらず、家にいる時間が長いほどに苦痛やストレスをためている人もいるでしょう。
ご近所で集まってBBQをしている人たちがいるという話も複数聞こえてきますし、今週に入ってから公園で10人くらいで集合している若者も見かけます。(別所帯との交流、公園での集合は制限されています)
2~3日前にはダブリン市内で、アメリカで起こっているような外出制限に対する抗議デモもありました。ガーダ(アイルランド警察)が集合している人たちをすぐに引き離したそうですが。

今後カーヴが上がっていくようなことがなければ、5月5日には何らかの制限解除が行われる見通しです。しかし、ウィルス対策ということで言えば、私はそこからの方が大変だと感じています。
今はみながコクーン中(巣ごもり中→過去ブログ参照)で感染から守られた状況ですが、緩和されて市中に人が増え、自分も出ていくようになれば自衛しなくてはなりません。WHOはこのウィルスは長期にわたって暮らしの中にあると言っていますし、第2波も警戒されています。
個人的には制限解除後の「ウィルスと共存する暮らし」へ不安の方が大きい…。

安全な「巣」から出ていく準備を、気持ちも身体も少しずつしていかなくては…と思っています
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アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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