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さみしいイースター、外出制限あと3週間延長…

今日からイースター休暇ですが、外出制限下の今のアイルランドでは「休暇」も何もないですね…。
半径2キロ以内での暮らしがスタートして2週間。新しく始まったオンライン活動やゆるやかな時間の流れが新鮮で、これまでのところ、社交生活がなくなった寂しさはそれほど感じなかったのですが…。

今日、急にきた…。

イースター休暇初日(グッド・フライデー)ということで、朝から親しい友人たちの間で「ハッピー・イースター!」のメッセージが飛び交い、(本当にはイースター・サンデーに割って食べるのですが)待てずに食べ始めてしまったエッグ型のチョコレートの写真とか、「今年のグッド・フライデーはキャンセル!」の文字付きの十字架にブランコを吊るして遊んでいるイエス・キリストの写真とか、いろいろなジョークにゲラゲラ笑っていたのですが…。
サーフ仲間のひとり、カトリンが「グッド・フライデーにアデア(Adare)で交通渋滞に巻き込まれたい、って思ったのは初めてよ!」…とつぶやくのを見て、あー、やっぱりひとりぼっちのイースター休暇は寂しすぎる、さめざめと泣きたい気分…になったのでした。

思えば過去10年、イースターにダブリンにいたことは一度もなかった。サーフ仲間と大勢でディングル半島へ行くのが恒例になっていたから。2年前に一度だけどうしても仕事と重なり行けない年がありましたが、その時でさえ、ツアーがディングル・タウンに立ち寄った時に仲間たちが会いに来てくれた。
みんなでサーフィンして、パブに行って、波のない日はビーチや山で過ごし、イタリア人サーファーたちが大量のパスタを作って、日曜日にはエッグ型のチョコレートを割って…。毎年毎年のたくさんの思い出が走馬灯のように浮かんできました。

ダブリンからディングルへは長い長いドライブですが、サーフボードをいっぱい積んで仲間と車を連ねて行くのがまた楽しくて。
グッド・フライデーの午後は地方へ休暇を過ごしに行く人たちで道が渋滞するのが常で、高速道路を抜けてアデアの町を通り抜けるのが特に大変なのです。カトリンのメッセージを見た瞬間、「〇号線抜けるとガーダ(アイルランド警察)がいるよ!」とか「アデア渋滞20分!」、「〇〇町のガソリンスタンドでコーヒー無料サービス!」…なんてメッセージを交わし合いながら、ワイワイとドライブしていく楽しい休暇の始まりが思い出されて、寂しくなってしまったのでした。
ほんの1ヶ月前には、今年はそれが出来ないなんて思いもしなかった…!

午後4時に政府の緊急会見があり、当初はイースター休暇明けの4月12日までとしていた休業要請&外出制限をもう3週間延長し、5月5日までとすることが発表されました。
おそらくそうなるだろうとみなが思っていたことなので驚きはしませんでしたが、あらためて言われると、あと3週間か…。
そしてヴァラッカー首相も言っていましたが、5月5日に解除されるかどうかは今後の感染状況次第であり、解除される時が来ても、ある日突然、以前の生活が戻ってくるということはなく、少しずつ様子を見ながら…ということになる、と。

そろそろヨーロッパではこういう認識が広まってきているのですが、ある時点から私たちはウィルスと共に暮らしていくことになるようです。市中感染がある程度おさまって人々が街へ出るようになっても、このウィルスの特効薬は現段階ではないわけですし、確実に出来るという保証もありませんから、手洗い、うがいといった原始的な方法で衛生に気を配りながら、感染の恐れを常に抱えて生きてくことになるのです。

ソーシャル・ディスタンスの概念はある程度そのままになり、パブでごちゃごちゃワイワイなんて信じられない、昔はよくあんなこと出来たわね…って話すようになるかも。
感染者に近づくと反応するようなスマホアプリの使用が一般化し、ウィルス探知しながら暮らすのが普通になるかも。
いずれにしても、新型コロナ以前の「古き良き時代」に100%戻ることはもうなくて、収束後に私たちを待っているのはまったく新しい環境。今私たちは、「この騒動が終わったら〇〇しようね!」って言い合っているけれど、そのすべては叶えられない、もしくは以前と同じようには出来ない。
安全と平和の上に成り立っていた私の職業はもう復活しないかもしれない…とさえ思う今日この頃ですが、何かが去れば新しいものが生まれるに違いない。恐れず勇敢に、いったいどんな未来が待っているのかしら!と期待をこめて、「新型コロナ収束後」の扉を開けようと思います!

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友達のクリスティーンがとっても可愛いイースター・バニーの写真を送ってきてくれたのを見て、そうだ、うちにもこの子たちがいた!と思い出したのでした。丸い2匹はヒツジです

※アイルランドにおける新型コロナウィルス感染状況は、最新情報がこちらで確認できます
COVID-19 National Summary
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コメント

こんな論文が

騒然とした春です。冷静な判断と忍耐が必要とされる春です。
いま、こんな論文が注目を集めています。内容のひとつひとつにうなずくことが多く、農業史の研究者がこんなに分かり易い論文を著して下さったことに感謝しつつ読みました。
 https://www.iwanamishinsho80.com/post/pandemic

「コロナ疎開」「ステイホーム」「ステイタウン」
緊急事態宣言が出される前から、別荘地や田舎に都会から移住、帰省してくる人が増えてきています。
私の住む町(那須高原)でも、移住者に対する反感が水面下でささやかれ、「他県ナンバーの車に近づくな」「都会からウィルス菌を持ってくるな」という声が聞かれ、あげく「別荘なのにずっと住んでいやがる」と言った過剰な反応さえ表面に出てくるようになりました。
田舎、すなわち医療体制が脆弱である。そこへ感染地から一時避難してくる都会人が発病し、その地の住民に感染させたらどうなるのか。たちまち医療崩壊するでしょう。
正常化バイアスをかけ、自分は大丈夫と思いがちですが、自制、自省しないといけないですね。来訪者と住民の対立につながるようなことがあってはいけません。春の陽射しが明るければ明るいほど怖さが増すのです。

阪神淡路大震災と東日本大震災を経験しましたが、今回のコロナに対しては、過去の経験とは違った恐怖を覚えます。見えないから。闘うのが難しいのです。

庭は春の盛り。水仙が3000本以上咲いて風に揺れています。どなたもお呼びすることが出来ずにいて、せっかく咲いた花たちに申し訳ない---と謝る春の午後です。

Re: こんな論文が

Yamaさん、こんにちは。
大変興味深い論文をありがとうございます!新型コロナ関連のものはかなりいろいろ読みましたが、いちばんわかりやすく、共感できました。この方のほかの著書も読んでみたい。

Yamaさんのお花は時々ブログをのぞかせていただいています。花は人間と意思や都合とは別の次元で、淡々と咲き続けてくれていますよね。この春はそのことにあらためて気づかされました。
世界のいたるところで環境がよくなっているニュースが聞かれますが、このウィルスは、人間の勝手な楽しみや欲望で押し進めてきたことを戒めてくれているのでは…と思うほどです。
多くの命が犠牲になりますが、終息した暁には、多くの人がより人間らしい生き方の出来る世の中に近づいているかもしれません。

私の実家の近くの軽井沢でも同じことが起こっています。都会の別荘族、観光客が押し寄せて、地元の人を恐怖に陥れている…と聞いています。
こういう時に人の真価や良識があらわれますね。

どうぞ安全にお過ごしくださいね。

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アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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