
ジョギング途中、ピンクと白の2種類の桜の花が青空をバックに咲き誇っていました
今日もダブリンは初夏のような素晴らしい陽気で、Tシャツ&短パンで散歩している人たちをたくさん見かけました。
たくさんいては…今はよくないのですが。近所をジョギングしていたら、住宅街も公園も今日は明らかに人が多かった。
陽気も良くなり、今週末のイースター休暇に向けて地方の別荘や親戚縁者のもとへ遠出を試みる人たちがあとを絶たず、全国50か所にガーダ(アイルランド警察)のチェックポイントが設置され、検問が行われています。
不要不急の外出はダメ、ってこんなに言われているのに、それでも行楽地へ出かけようとする人たちがまだいるという事実に驚き。夜のニュースを見ていたら、ダブリンから郊外への国道11号線が大渋滞…。検問で引き返すよう注意を受け、それに従わない場合は、今日から罰金なり禁固刑なり処罰が下ります。
ダメ元でトライしているのでしょうか。そこまでして今行きたい?って不思議でなりません。
パリは死者の数が多いので、今日から日中のジョギングが禁止になったそうです。
ダブリンはやはり都市の規模が小さいので、ラッキーかもしれません。ジョギングでいつも行く
戦没者慰霊庭園(Irish National War Memorial Gardens, Dublin8)もいつもより人が多かったけれど、それでも広々しているのでソーシャル・ディスタンスは維持出来ていました。

園内のお気に入りの原っぱ。野の花のブーケに見立てたような花が間隔をあけて植えてあるのです

これぞチューリップ!と言いたいような咲きっぷり

リフィー川のほとりをソーシャル・ディスタンス・ウォークするファミリー。そういえば、しばらく川向うへは行ってないかも。一応半径2キロの範囲内なのでそちらへ走って行っても大丈夫ではあるのですが…

咲きかけの八重桜の木々の下でポツン、ポツンと日光浴する人たち
今、お隣りイギリスの感染拡大が深刻なことになっていて、今日1日の死者938人。イタリア、スペインのピーク時とほぼ同じくらいですが、イギリスはまだ感染ピークではなく増加しています…。
ロンドンだけで今日1日の死者が約200人。それがどういうことかピンとこないかもしれませんが、ロンドンの人口はアイルランドの約2倍なので、アイルランドで日に100人死ぬようなことなんですよ、と夜のニュースで言っていました。(アイルランドの今日1日の死者は25人)
2日前にICUに入ったボリス・ジョンソン首相の容態も心配されます。少し快方に向かったと先ほど報道されましたが…。
一部報道では、イギリスは集団免疫論に惑わされ、初期の対策が遅れたため命取りになった、最終的に新型コロナ第一波の死亡数はイギリスが欧州の四分の一を占めるだろう…などと恐ろしいことも言われています。
(参考→
集団免疫論に惑わされた英国の悲劇 EU離脱の影響配慮が裏目か 米研究所が死者6万6000人の予測)
とりあえず今は、イースター休暇がつつがなく終わることを願うばかり。
アイルランドの行楽地はどこも、「みなさん、ウェルカムです。でも、今は来ないで」と盛んに訴えています。私も含め、観光にたずさわる者が自ら「来ないで」というのはなんともやり切れない思いですが、一刻も早い収束を目指すにはそれしか方法がありません。
その気持ちが国内の観光業者みなに共通していることが、せめてもの救いです。
日本の強制力を伴いわない外出自粛は、個人へのプレッシャーが大きくより大変だと思いますが、どんなにマスクをしても、手を洗っても、人と交わることをやめない限り感染拡大は止まりません。
日本も陽気が良くなっていく時かと思いますが、春も夏もまた巡ってきますから。
※アイルランドにおける新型コロナウィルス感染状況は、最新情報がこちらで確認できます
→
COVID-19 National Summary
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コメント
Yuko
どこの国も共通ですね。
お天気で暖かいと外に出たくなります。
ご存知の通り、緊急事態宣言は出ました。
これまでのニュースを見て、落胆とため息をもらしたことは今だかつてありませんでした。
どこの国にも諸事情はあるでしょう。
しかし今の日本はどうでしょう?外国から見て日本はどのようにうつるのでしょう?
国民の知恵と努力で経済を発展させてきたのに、これでは全てが水の泡になりかねません。
残念ながらコロナウィルスはまたまだ衰えないでしょう。国民を混乱させたことで1ヶ月後の日本はどのようになっているでしょう。心配でなりません。
私の会社は幸い感染者はおらず、テレワークが始まっています。もちろん100%ではありません。稼働すれば社員も協力会社の方もそこに向かいます。人の移動が発生します。
とにもかくにも個々人の予防対策に委ねられています。私もしっかり対策したいと思います。そして終息後はPUBに行ってみんなでGUINNESSを飲みたいです!!
直子さんもコロナを見つけたらよけて下さい(見えないけど)
お気を付けて!
Yuko
2020/04/09 URL 編集
naokoguide
日本のニュースはアイルランドではあまり大きく取り上げられないのですが、イギリス、フランス、アメリカなどのメディアや、海外在住の日本人の専門家、医療関係者の発言やインタビューを見ていると、日本の強制力を伴わない自粛を疑問視する声ばかりです。
80%の人の移動を抑制することは、今のやり方では難しいだろう、と。私もそう思います。2週間で落ち着き、さらに2週間…とは楽観的すぎます。
東京はもう1週間早く緊急事態宣言、いやロックダウンをしなくてはならなかった、すでに手遅れになっている、とも。手遅れの意味は医療崩壊ですが、病床が足らなくなり、新型コロナ以外の疾患のある人たちを死なせることになる、と。
それが間違いであれば…と願い続けていますが、現実はかなり厳しいと私も思わざるを得ません。
私たちも1ヶ月前は楽観していました。イタリアで起こりつつあることを対岸の火事として眺めていました。それが、この1ヶ月で暮らしも人の意識もすっかり変わっています。アイルランドは対策が早かったのでラッキーでしたが、イギリスは…。
日本も1ヶ月後は別の世界になっている、いや、ならざるを得ないと思います。おっしゃるとおり、日本国民の叡智や努力で築いてきたものが崩れ去るでしょう。でも、新しく生まれるものもたくさんあると思います。皮肉なことに改善されることもあるのでしょうから、新型コロナが人類との闘いと言われることの真意はそういうことなのだろう、と思っています。
Yukoさんの会社はテレワークとのこと、良かったです。
そうですね、終息後のパブでのギネスは味は格別でしょう!
お互いに安全に過ごしましょう!
2020/04/09 URL 編集