今日のダブリンは素晴らしく気持ちのいい日で、「6月の中から1日だけ4月にこぼれ落ちたような日」でした。
(『アンの幸福』より。
先日読書会のために読み返したばかりなので…笑)
午前中のオンラインのピラティス教室が終わり、近所へ買い物に。いつもは車で行くのですが、買うものも少なかったし、あまりに気持ちがいいので歩いていきました。
店の中にある郵便局で、ついでにハガキをもらってきました。先々週くらいだったでしょうか、新型コロナの外出制限で会えない人にお手紙を書きましょう、ということで郵便局が無料のハガキを配ったのですが、うちには配布されなかったので。
(4月9日追記→この翌日ポストに入ってました!)

通常の2倍サイズ。自分で切って2枚のハガキにする…ってところがおおざっぱ(笑)、アイルランド国内ならフリーポスト。光がさんさんと降り注ぐリビングで寝転がって書きました
午後はジョギング…と思っていたのですが、この陽気で人が多そう…と懸念して、今日は行かないことに。出来る運動が限られているので、走るばかりで飽きたこともあって。
そこで、久しぶりに縄跳びをしました。今から10年位前にサーフ・クラブでみんなでやっていたことがあるので、マイ縄跳びを持っているのです。

家の前でビュンビュン飛びました。子どもに戻ったみたいで楽しかった!
実は縄跳びは得意な方です。私の高校は体育の授業で縄跳びをするという伝統があったので。二重回し、後ろ回し、交差飛び、あやとびは出来ます。ハヤブサも出来ると思ったら、出来なくなっていました(笑)。
まあ、日本人はみんな縄跳びが得意と言っていいと思います。アイルランド人は跳ぶのがやっと…という人も多く、以前に技をして見せたら結構驚かれました。
その後は、窓も玄関も開け放って、光とそよ風をいっぱいに入れたリビングで気持ちのいい午後を過ごしました。
洗濯機を回しながら読書会のまとめ原稿を書いたり、夕飯を作ったり。特別エキサイティングなことをしたわけでもないのに、充実感があって、とても気持ちが落ち着く日でした。
本日アイルランドは死者39人とこれまででいちばん多い数で、外の世界では、お天気のほかは喜ばしいニュースは何もなかったにもかかわらず。
今日は満月でスーパームーンだというので、玄関口からお月見をしました。
4月の満月はピンク・ムーンと言います、でも色がピンクなわけではありません、とニュースで言っていましたが、やはりピンクの月かも…と期待してしまう。(笑)

通常より14%大きく、30%明るい月。夜9時半頃、まだ完全に暮れきらないブルーモーメントの東の空に昇ってきたところ。このあとも何度か空を見上げましたが、雲が出てきたので、この時がいちばんきれいでした
月を見上げて思わず口をついて出た言葉。
「神は天に在り、世はすべてことも無し」
『赤毛のアン』でアンが最後につぶやく一節です。本家本元はイングランドの詩人ロバート・ブラウニング。小泉八雲が東大で教えた上田敏の訳で有名な、「時は春…」の出だしで有名な詩ですね。
こんな毎日のおかげで、忙しい時には忘れていることがいろいろ思い出されてきます。昔に戻ったみたいな不思議な気分です。
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コメント
ようはっぱ
読んだ当時は、有名な詩人だとは知らなかったです。
昨晩は大阪でもきれいなお月さまが見れました。(^_^)
お月さまに世界の平和を祈りました。
2020/04/08 URL 編集
naokoguide
昔の少女漫画って文学的でしたものね。
多分、世界中で多くの人が月を見上げたことでしょうね。
フランスでは、毎日夜8時に医療関係者に向けて窓から拍手してるそうです。全世界が共通の敵と戦うことはそうそうないので、世界中で同じ時刻にしたらいいのに。時差が問題、どこかの国は夜中に起きたりしなくちゃならないかもしれませんが!(笑)
2020/04/08 URL 編集
M&N's
コロナが世界的に流行してからは、アイルランドの状況など興味深く読んでいました。ヴァラツカー首相、本当に素晴らしいですね!国民を思う気持ちが伝わる丁寧なメッセージ、そして医療現場への復帰。残念ながら日本では考えられないことですが、その姿はアイルランドの方だけでなく、きっと私のように他国の人をも力づけたことと思います。
ケーキを用意してのアンの読書会、いいですね。私も久々に読み返してみたくなりました。
いつの間にか非日常が日常になってしまいましたが、気がつけばポツポツとクロッカスが白や紫の小さな顔をだし風の中に土の匂いが混ざり、北国にも遅い春がやって来たのを感じます。変わらず季節が巡ることにホッとする今日この頃です。
2020/04/08 URL 編集
naokoguide
国よって対応は違えど、同じウィルスと戦っているのわけですから、その点は国を越えて、地域を越えて感化し合うことが出来ますよね。こういうことは人類の歴史上、数少ないのではないかと思います。
個人の暮らしレベルで考えると、変化は悪くないですね、いろいろな意味で。時間がたくさんできたし、ケーキ作っちゃたり、いつもより友人たちとフェイスタイムでおしゃべりしているくらいです。
このウィルスが人間だけをターゲットにしている…というのも、いろいろ考えさせられます。
自然界はいつも通り、CO2が減ってきれいになっちゃったりしてますものね。季節も巡るし、花も咲くし。
もしかしたら、地球の危機を救ってくれているのかも、なんて考えることもあります。
今後ともよろしくお願いいたします。お互いに安全に過ごしましょう!
2020/04/08 URL 編集