新型コロナ関連のニュースにちょっと疲れたとき、最近よく見て癒されているのがこちら、『パフィン・ロック(
Puffin Rock)』。
アイルランドのスタジオジブリとも言うべき、カトゥーンサルーン(
Cartoon Saloon)制作の子ども向けTVアニメです。
Puffin Rock Trailer
私の大好きな(そして顔が似ている!としばしばお客様に言われる・笑)、アイルランドの大西洋岸に生息する海鳥パフィン。日本語名はニシツノメドリですが日本には生息せず、よく似たツノメドリ(エトピリカ)というのがいますが、同じではありません。(パフィンの方が小ぶりで可愛い)
アイルランドでロケをした映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のポーグのモデルになった鳥でもあります。
子どもパフィンのウーナ(姉)とババ(弟)が、お友達のトガリネズミさん、ウサギさん、アザラシさん…などと一緒に思いやりや友情を育てながら日々の冒険を繰り広げるお話。舞台となるパフィン・ロックは、アイルランドのパフィン生息地として知られる南西部の秘境、上述『スターウォーズ…』のロケ地であるスケリッグ・マイケル(Skellig Michael, Co. Kerry)によく似たかたちの岩島です。

スケリッグ・マイケルに酷似してますよね。登場する動植物は必ずしもスケリッグにいる/あるものばかりではないのですが、番組を見れば見るほどスケリッグにインスピレーションを得ていると思わせざるを得ません!
制作は2015~16年。2シリーズ合わせて78話あり、それぞれが単独のストーリーで1回7分間ほど。ちょっとした息抜き…にちょうどいいのです。
アイルランドでは土日の午前中に子ども向けTVチャンネル(RTÉjr)で再放送されていますが、Netflixでも配信されていて、日本では『ウーナとババの島』の邦題で日本語吹き替えで配信されています。
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ウーナとババの島 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイトカトゥーンサルーン制作のアニメーションは世界的に高い評価を得ており、映画『
ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』、『
ブレンダンとケルズの秘密』など日本で劇場公開されたものをご覧になられた方もいらっしゃることでしょう。
自然界を美しく、神秘的に描くセンスと手法は子ども向けの『パフィン・ロック』でも存分に発揮されていて、リアリティーもちゃんとある。何気なく見ているうちに、パフィンの生態はもちろん、自然界の掟やほかの動物たちの生態も学べてしまうのです。
パフィンの顔の特徴(泣いてるみたいな目!)をちゃんと描きつつ、へんにリアルになりすぎずに可愛さを残しているのも嬉しい♪
ちなみに、ウーナとババのいちばんのお友達である、いつもお腹がすいていて自己チューなトガリネズミのモッシーは、「ユーラシアン・ピグミーシュルー(Eurasian pygmy shrew)」という種類のネズミで、アイルランドの固有種です。
忘れもしない、公認観光ガイドの筆記試験に出題された野生動物!「アイルランド島でいちばん小さい哺乳動物を答えなさい」という問題でした。(笑)
(14年前のブログですが…写真あり→
いちばん小さな哺乳動物は…?)
子ども向けとは言え手抜きがないのは、ナレーションにアイルランド人の有名俳優クリス・オダウド(Chris O'Dowd)を起用していることからもうかがえます。
主人公ウーナの声は、オーデションで選ばれた当時11歳だったデリー出身のケイト・マッカファティー(Kate McCafferty)ちゃん。主題歌を歌っているのもケイトちゃんです。
今シーズンはスケリッグ・マイケルへホンモノのパフィンに会いに行けるかどうか雲行きが怪しくなってきましたが、ウーナとババ、パパ・パフィン&ママ・パフィンを見て、あの愛らしい姿に想いを馳せています。
皆さんもぜひ一緒に、バーバブー!(←ババの口ぐせ。イクラちゃんみたいですが、日本語吹き替えでも同じかな?)
※スケリッグ・マイケルのパフィン関連の過去ブログ→
今年も…パフィンの楽園へ!スケリッグ・マイケル
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