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「アイーン」と鳴いたホースシューのヒツジ

なんということでしょう、志村けんさんが逝ってしまいました。
新型コロナ感染が報じられてほんの5日ほど。闘病する間もないほどのあっけなさに、ただただ言葉を失いました…。

「全員集合」のひげダンスが好きで、小学校で踊ってたなあ。
「スーパーモンキー孫悟空」(っていうタイトルだと長い間思っていましたが、それはピンクレディが歌っていた主題歌名で、正しい番組名は「飛べ!孫悟空」だってことを最近知りました)も大好きでいつも観ていました。ニンニキニキニキ…の歌は今も全部歌えると思う。
そして、若いころ私は、バカ殿に似てる…とよく言われていたので(目と鼻が…笑)、勝手に親近感を持っていました、志村さんに。

その志村さんが新型コロナの犠牲者になるなんて。訃報を知り、今日は一日とても悲しかったです。

おととしだったでしょうか、お客様をご案内してスライゴのベンブルベン(Ben Bullben, Co. Sligo)のふもとのホースシュー(Horseshoe)という神秘的な地をドライブしていた時のこと。人気のまったくない静寂の中で、突然お客様がこうおっしゃっいました。
「今、ヒツジがアイーンって鳴きませんでした?」、と。え、アイーンって、まさか?
でも、私も耳をすませてみると、独特の地形にこだまして響き渡るヒツジの声が、う~ん、そう言われればアイーンに聞えるかも(笑)。

horseshoesheeps
「アイーン」ヒツジのいるホースシュー。この写真は冬に撮影したものですが、あの時は夏の終わりで美しい青空でした

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「アイーン」って吹き出しつけたいヒツジたち(後ろに一頭、木の隙間からのぞいている子が可笑しい)

そのお客様はかつて芸能活動をしておられ、志村けんさんのバックで「東村山音頭」を踊ったそう。(その番組には聖子ちゃんも出ていたそう~!)
そんなことがあって以来、私にはホースシューのヒツジの鳴き声は「アイーン」にしか聞えなくなってしまったのですが、ヒツジの鳴き声まで変えてしまう「アイーン」って偉大だと思いませんか?
志村けんさん、すごいです、いや、冗談でなく。

志村さんと同じ頃に感染が伝えられたイギリスのチャールズ皇太子は幸い重症化することなく、今日、隔離が解かれたそうです。
イギリスは首相も保険大臣も感染してしまい、首席医務官も症状が出て自己隔離中。皆さん、早く回復されることを願うばかりです…。

アイルランドでも著名人の感染がちらほら聞かれるようになり、今日は、先週より咳が止まらず自宅療養中だった国民的TVプレゼンターのライアン・トブリディー(Ryan Tubridy)氏に陽性反応が出たと速報されました。
彼がパーソナリティーを務める「ザ・レイト・レイト・ショー(The Late Late Show)」という番組があり、1962年より続く世界最長のトーク番組なのですが(「徹子の部屋」より長い!)、先週は別キャスターが代役を務めるという異例の事態に。そのほかの出演者は自粛要請に従いスタジオには来ず、自宅からフェイスタイムで出演という徹底ぶりでした。
アイルランドで自粛要請が最初に出されたのが3月12日。翌13日が「レイト・レイト」の放送日でしたが、すでに出演者も観客も生バンドもなく、がら~んとしたスタジオにライアンひとり…という状態での放送。国民がまだソーシャル・ディスタンスの重要性もわかっていなかった時にいち早く実践して見せ、啓蒙したのは素晴らしかったです。

それにもかかわらずライアンは感染してしまいました。
日本も感染が首都圏に広がっているというのに、自粛要請を報じるニュースやワイドショーのスタジオはコメンテーターや芸人さんでいっぱい。国会もびっしりすわっているし、「瀬戸際です」と窮状を伝えている首相や都知事の記者会見もしかり。これで移動の自粛を求めても説得力がないのでは。違和感を通り越し、第2の志村けんさんが出てしまうのでは…と心配で見ていられない…。

日本は自粛って言うばかりで、具体的なガイドラインが何もない。いったいどういうプランで、どのようなタイムラインで対策を考えているのか、その説明もない。大丈夫、私たちがついてますよ、って言ってくれる人もいない。
あれではみな不安ばかり募ってしまって、かえって現実から目を背けてしまうのではないか…と思えてなりません。今はみなで結束して立ち向かっていく時なのに。
私がここで憤るまでもなく、多くの皆さんが同じように感じておられることでしょう。遠くから案じるしかなく、やるせない気持ちです…。

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コメント

合掌(-人-)

志村けんさんのご冥福をお祈りします。
新型コロナにかかるってことはこういうことなんだと、日本の国民は身近に感じたと思います。
そして、お見舞いにも行けずに遺骨を抱いた親族の方の映像に、涙。
最後のお別れすら言えないということもわかりました。
安倍さんの演説より、私の心に突き刺さった事件でした。

いつか、アイルランドの羊の声を聞きに行きたいです。
ほんまに「アイーン」って聞こえるやろか?(?_?)
その日を夢見て、日本での日々を過ごしていこうと思っています。

Re: 合掌(-人-)

そうなんですよね、新型コロナの犠牲者とご遺族には、死の事実に加えて悲しい最期が。
YouTubeで見ました、志村さんのお兄さん。志村さんによく似ておられて、それがより悲しかったです。

今、新型コロナではない別の理由で亡くなる場合も、こちらでは家族は病院へ行けません。
お葬式も10人まで。
ここ2週間くらいの間に、友人のお父さん、また別の友人のお義母さんが相次いで亡くなりました。お葬式に行けなくて慰めてあげることも出来ないところか、来てもらえないから…って、遺族は気をつかってみんなに知らせなかった。本当に悲しいことです。

はい、「アイーン」ヒツジに会いに来てくださいね♪

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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