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アイルランドもロックダウン、2キロ以内の暮らしが始まる…

今日は新型コロナとは別のことを書こうと思っていたのですが…。
今夜、再び政府の緊急会見があり、明日から2週間(4月12日まで)これまで以上に厳しい制限がしかれることが発表されました。ヴァラカー首相は3日間前に行った会見同様、今回もその言葉は使わず、あくまで「restrictions(制限)」と言っていますが、おそらくこれが近隣の多くのヨーロッパ諸国が行っている「ロックダウン(封鎖)」ということなのでしょう。

これまでどおり「Stay at home(外出しない)」。さらに厳しい制限が設けられました。
主な内容は…

仕事はこれまで以上に在宅で。通勤して良いのは医療関係やスーパー勤務など、どうしても家で出来ない人のみ。
外出は食料や必需品の買い物、薬を取りに行くことや医者のアポ、子供や高齢者のケアのみ。
これまでは2メートル以上のソーシャル・ディスタンスを保てば公園などで4人まで集っても良かったが、それもダメ。ウィルスが近所まで来ているかもしれないので、同居者以外とは基本会ってはならない。
個人で行う短時間の運動は良いが、自宅から2キロ以内で!
70歳以上の人、身体の弱い人は「コクーンニング(巣ごもり)」。
※詳しい内容はこちら(英文)
Coronavirus: People must stay at home, with limited exceptions, until Easter Sunday(動画あり)
Stay at home: The latest public health measures to prevent the spread of COVID-19

フランスでのスキー旅行から戻り今日で2週間。無事に過ごせたので、日曜日には友達のニーヴと公園でソーシャル・ディスタンス・ウォークをしよう!と話していた矢先でしたが、それも出来なくなりました。
でも、そんなことは些細な事に過ぎません。「2週間なんてすぐ過ぎるわよー、代わりにコーヒーとケーキでフェイスタイムしましょう♪」とポジティブなニーヴからすぐにメッセージがありました。

感染者の増加率は当初の予測より少し押さえられているようですが、この5日間で倍になり2000人を越えました。医療崩壊を起こさないために、気を緩めず、今が踏ん張りどころです。
現状を端的に説明し、国民に訴えかけるヴァラッカー首相のスピーチは、今日も秀逸で感激しきりでした。こんなこと言われたら、守らないわけにはいかない!
私が感動した部分をかいつまんで日本語訳でご紹介しますと、こんな感じです。
(3月28日:政府サイトにアップされた全文を参照して修正しました)

自由とは抽象概念ではありません。日々をどう生きるか、愛する人を守るため自らの意思をどう働かせるか、それにより意味を成すことなのです。だったらその自由や権利を、みなで同じ制限を守ることで、意味あるものにしようではありませんか。私たちの生き方(暮らし)を制限することで、他者を生かすことになるのですから。
Freedom is not an abstract concept. We give it meaning every single day – in the way we live our lives – and in the decisions we take willingly to protect our loved ones. So I am asking people to give meaning to our freedom and liberty by agreeing to these restrictions. Restricting how we live our lives so that others may live.


我が国のすべての男性、女性、子供たちよ、心からのお願いです。私欲をおさえ、互いのために犠牲を払いましょう。負担を感じ、不便を味わい、いら立ちを覚え、楽しみの機会を失うごとに命を救い、医療機関の負担を減らすことになるのですから。
I am appealing to every man, woman and child in our country to make these sacrifices – not out of self-interest but for each other. To begin each day knowing that every single imposition, every inconvenience, every irritation, every time losing opportunity will save lives and help our health service cope.


続いて会見したサイモン・ハリス保健大臣は、文豪ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』の有名な一節を引用しました。

Even the darkest night will end and the sun will rise.
どんな暗い夜も、やがては明けて日が昇る。


今私たちがしていること、我慢していることは尊いことなのだ、犠牲を払う価値のあることなのだ、と多くの人があらためて認識したと思います。
こういうスピーチ、日本人にはエモーショナルすぎるのでしょうか。文化の違いはあるでしょうし、アイルランドがしていることがいつもパーフェクトだとは言いませんが、少なくとも今ここのリーダーたちは、自分の生き様や真心をさらけ出して国民と向き合っています。
国家の一大事を団結と思いやりの時に変えてくれています。

ヴァラッカー首相が率いる与党は2月の選挙で負けてしまったのですが、その後の連立協議がまとまらないうち新型コロナが勃発したため、彼がそのままリーダーシップを取っています。今思えば連立協議が難航して、新内閣が誕生していなかったのは不幸中の幸いでした。
ほかの人が首相になってしまっていなくて本当に良かったね、レオ(・ヴァラッカー首相)とサイモン(・ハリス保険大臣)以外にこの難局を引っ張っていくリーダーは考えられないよね、などと友人たちとさかんに話しています。
(友人たちはレオの人となりは好きでも、政治手腕に必ずしも賛同していたわけではなかったのですが)

さて、明日からまた新しい2週間が始まります。2キロ以内で暮らす2週間が。
ちょうど2キロ程のところに住む友人ディヴィッドは、「ジョギングですれ違おう!」と言ってくれましたが、そんなにうまくすれ違えるかな~(笑)

pandemic2kmap0320
早速、私の2キロマップ作成(笑)。2キロって狭いようでそうでもないことがわかりました。その後、レオ首相が中学高校時代の親しい後輩であったという友人スティーヴンから電話があり(レオのスピーチがスバラシイのは先輩の指導のおかげ、って自慢してた・笑)、2キロは道筋での距離で、半径2キロっていう意味ではないんじゃ…と突っ込まれましたが、ウィルスは道なんか知らないんだから空間のことだよ、というのが私の主張。まあ、外の空気をちょっと吸うにしても近所で、ってことですよね

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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