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アイルランド全土で拍手の波…フロントラインのヒーローたちへ

本日夜8時、アイルランド全土で拍手の波が起こりました。 
新型コロナによる非常事態の今、医療関係者、流通関係者など最前線で働く皆さんは日々命がけで戦っておられます。そういった方々に敬意を表して、国会審議を中断して拍手で称えることになり、アイルランド中がそれに賛同して全国各地で一斉に拍手が起こりました。


私が住む下町の住宅地でも、しばらく姿を見せなかったお年寄りもみな家の前に出て、一斉に拍手をしました。約1分間くらい続いたでしょうか。
お隣りに住む女の子は知らなかったのでしょう。突然の拍手の音に「何が起こったの?」と顔を出して驚いていました(笑)。 
隣国イギリスでも同時刻に行われたようです。

先週より政府の要請で、医学生や看護学生、リタイアした元医療従事者が急きょ訓練され、新型コロナ対策の緊急医療チームに加わっています。通常学生はインターン扱いですが、今回は給与が支払われると本日決定しました。
海外で働くアイルランド人ドクターも、HSE(保険医療機関)の呼びかけに応じて続々と戻ってきています。本日オーストラリアから80名の医師がダブリン空港に到着しました。外務省や大使館のヘルプがあったとは言え、空の便が大幅に減少している今、飛行機を乗り継いで来るのはとても大変だったようです。
空港でテレビのインタビューに答える20代前半くらいの若い女性ドクターを見て、なんだか戦時中の従軍看護師のよう…と思いました。

閉鎖したカフェやレストランが名乗りをあげ、フロントラインで働く人たちにランチボックスを配る活動も行われています。その名も「Feed the Heroes(ヒーローたちのお腹を満たそう)」キャンペーン。ウェブサイトで募る寄付金で運営されています。
こんな時私はアイルランドでも日本でも役に立てることが何もないので、せめてもこのキャンペーンに賛同して、寄付をさせていただきました。→Feed the Heroes
立ち上げて10日程ですが、すでに目標の25000ユーロを大きく上回り、43000ユーロも集まっています。レストランやカフェの中には寄付金を受け取らず、無償で行っているところもあるそう。


本日テレビのニュースで紹介されました!Feeding the Heroes(RTE News)

テレビや新聞の報道やインタビューを見ていると、100年に一度ともいわれるこの非常事態のことを子や孫に語り継げるように…と言う人が多く見られます。
つまりこの国の人たちは、これからやって来る大波の頂点ではなく、それが通り過ぎた先の未来を見ています。2020年のあの時、大変だったよね、でもみんなで助け合って切り抜けたよね…って胸を張って言う日のこと。
先日ヴァラッカー首相が演説か記者会見かで「play a role(役割を果たす、役を演じる)」という言葉を使いました。「(非常時でそれぞれが)役割を果たす」という意味ですが、私にはもっと直訳的に「役を演じる」と聞えました。
ひとりひとりが歴史という名のドラマをつくる担い手であるので、背を向けずに進んで出演し、やるからにはとびっきりのヒーローを演じましょう、とでも言うように。

戦争も飢饉も知らず平和にどっぷりつかって生きてきた私たち世代は、今、かけがえのない貴重な体験をしているのかもしれません。

今日のアイルランドの数字はとても辛いものとなりました。これまでにいちばん多い255件増、今日一日でいっきに10人が亡くなりました。これで感染件数1819、死者19人。
北アイルランドは32件増で3名死亡。トータルの感染件数241、死者10人です。
まだまだ先は長そうですが、しっかり見つめたいと思います。

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コメント

泣けました

直子さん、毎日のブログ更新、ありがとうございます。
アイルランドで起こっていること、国家がなすべきことがなんなのかとか、いろんなことがよくわかります。
(でも、ご無理のないようになさってくださいね。)
今回の拍手や寄付、読んで泣けました。
なんか、すごーい。
皆さんの祖国への愛がひしひしと伝わってきました。
じゃあ、私たち国民が日本のために何ができるでしょうか。
ほんま、「試されている」と思います。
私は私のできることをできる範囲で日本のためにやっていこう。
ちょっとガンバローって思えました。(^_^)

Re: 泣けました

ようはっぱさん、こちらこそ、いつも読んでコメントくださりありがとうございます!
拍手は泣けました…。
ロンドンでは花火あがったり、フライパンをたたいたり、車がクラクションを鳴らしたりしたところもあったみたいですが、ここはもっと厳粛な感じでした。特にうちの周りは、静寂の中に大きな拍手の音だけが鳴っていて…。
その直後にこれまででいちばん多い、1日に10という数の方が亡くなったとが報じられたので、あの拍手が弔いだったみたいに思えて、とても悲しくなりました。

No title

ダブリン在住者です。こちらのブログでfeed the herosを知り、ちょっとですが募金しました。
医療者の方への敬意がいろんな形で示せるのは良いですよね。

いつも情報ありがとうございます。日々アップデートされるのでなかなか追いつかないです。。

ひつじさんへ

こちらこそ、コメントありがとうございます!
ほんと、毎日いろいろな情報が更新されていって…。知らなった単語も覚えたりして、英語の勉強にもなりますよね(笑)
ここに書き続けるくらいしかできることがありませんが、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします♪

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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