日本は3連休ですね。
コロナウィルス感染防止のため、本国アイルランドでは中止となったセント・パトリックス・デーのイベントですが、日本ではこの週末に決行する地域もあるようです。
国により感染状況が違いますし、対策も違うことは承知していますが、個人的には今する必要があることなのか疑問に感じています。アイルランド絡みで盛り上がって下さるのはとても嬉しく、ありがたいのですが、それが日本の皆さんを危険にさらすようなことになったら…と思うと、正直とても心配です。
ランダムに人が集うフィスティバルでソーシャル・ディスタンスを維持することは不可能に近いように思います。アイルランドのように、民間や個人が責任を負うことがないよう、専門家のアドバイスのもと国がきっぱりとダメ!と言ってくれる方がどれだけ安心なことか。
ちなみにこちらではセント・パトリックス・デーを自宅でバーチャルで!ということで、3月17日当日さまざまな微笑ましい映像がシェアされました。
私のいちばんのお気に入りは、お友達の松井ゆみ子さんがシェアしてくれたこちらの動画。ショート&スウィートで可愛い☘
(松井ゆみ子さん関連過去ブログ→
奈加靖子さん X 松井ゆみ子さん/
ゆみ子&ナオコのグルメトリップ!/
松井ゆみ子さんのアイルランド料理本の決定版!)
St Patrick's Day Isolation Parade 2020 - Kitchen table, Westport, Co. Mayo, Ireland(2020年セント・パトリックス・デー「隔離」パレード、カウンティー・メイヨーのキッチン・テーブルにて)
途中であやうく止まりそうになる「パレード」を指でプッシュする演出(ではなくてアドリブ?笑)がスバラシイ。
こういう時こそお子さんのいるご家庭では、家の中で何かクリエイティブなことを一緒にする絶好のチャンスですね。
私自身はと言えば、これまで時間がなくて読めずにいた本も読めるし、アマゾンやネットフリックスのおかげで見そびれていた映画も観られるし、
先日の国民へ向けてのスピーチでヴァラカー首相が言った「cocooning(巣ごもり)」を実は結構楽しんでいます。
(私は「巣ごもり」好きな子供だったので、もしも今子供だったら、学校へ行かないで家で好きなことしていいなんて夢のよう…って思ったと思う・笑)
ちなみにアイルランドでは、8月2~9日に予定されていたフラー・キョール(
Fleadh Cheoil)の延期が、昨日発表されました。これまで中止または延期となったイベントの中で、いちばん先の日にちとなります。(東京オリンピックとほぼ同時期ですね…)
フラー・キョールは世界最大規模のアイルランド伝統音楽の国際フェスティバルで、75万人の来場、5000万ユーロの地元経済への還元が見込まれています。日本のケルト音楽演奏者の皆さんも毎年多く参加されていて、審査対象部門で優秀な成績を残しています。
昨年は私の故郷の義民太鼓チームの皆さんも審査対象外の部門に出演させていただき、盛大な拍手喝采をいただきました。
仮に8月にはコロナウィルスの感染が終息していたとしても、準備や練習期間である今、主催スタッフがミーティングしたり、演奏者が練習のため集まってセッションすることが難しい状況ですから、早めの延期発表は多くの人に安心と猶予を与えたことと思います。
(東京オリンピックも然り…と個人的には思いますが。まだ数か月先だから、ってことではなくて、参加選手が通常の準備や練習が出来ないということが問題ですよね…)
アイルランドでは本日新たに126件の感染が確認され、感染者数は683に。これまでのところ3人が死亡、12人が集中治療室で治療中、のべ140人が入院。北アイルランドでは86件となり、昨日最初の死者が出ました。
日々すごい勢いで感染件数が増えています…。
アイルランドで学校やパブの閉鎖を決めても、地続きの北アイルランドでオープンしたままなのが懸念されていましたが、本日UKで学校、パブ、カフェ、レストランの閉鎖が勧告されましたので、それを受けて北アイルランドも前述施設は閉鎖となります。
(アイルランド共和国にならってすでに自主的に営業停止しているところも多々ありました)
当地はこんな状況です。友人たち、隣り近所、仕事の仲間、みなが声をかけてくれます、「何かあったらいつでも言ってね」って。自分たちも大変なのに。
皆さん、それぞれの場所でどうか安全にお過ごしください。
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