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ロックレイのおいしいパブ・レストラン、マギー・メイズ

乗馬ホリデーで3泊していたロックレイ(Loughrea, Co. Galway)の町で、私たちが連日通っていたパブ・レストラン、マギー・メイズ(Maggie May's, Loughrea, Co. Glaway)。
地元の人たちに人気のお店で、牧場の皆さんやB&Bのご夫妻に「近くで食事するならどこがお勧め?」と聞くと、100%全員が口をそろえて「マギー・メイズ!」と言うのです。

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こちらがマギー・メイズ。一応ロックレイのメイン・ストリート的な通りなのですが、田舎の町は夜になると真っ暗ですね…笑

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カウンターでは常連さんらしき人が。食事でもアルコールでもなく、コーヒーを飲んでゆっくりしている人もいて、パブ兼、カフェ兼、レストラン…といったところでしょうか。田舎の町にはこういう店がどこにでもあるものです

噂に違わずおいしいお店で、ステーキ、チキン、サーモン…などアイルランドの基本的な食材が正しく調理されている、という意味での王道のおいしさ。
感激したのはステーキ。ちょっとグロテスクな表現かもしれませんが、それこそさっきまで大地で草を食んでいた牛の肉…といった感じのする新鮮な甘みがあるのです。
都市部の高級レストランでは今どき熟成肉をうたい文句にしているところがほとんどですが、熟成させると「食材」になってしまいます。こういう田舎の町で時々出会うおいしいステーキは、「食材」になってしまう前の、大地の香りのする採れたて(獲れたて?笑)の味。久しぶりにこの風味と喉ごしを体感し、感激しました。

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10オンスのフィレステーキ。ミディアムレアの焼き加減も最高、上にかかったペッパーソースが肉のまろやかさとよく合うのです

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翌日はチキン入りパスタを。ピーマンとチキンがゴロゴロ入っていて、これはこれでおうちの食事…みたいな安心感のあるお味

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デザートに揚げパイナップルを。ダブリンのレストランではまず見ることのない絶滅危惧スウィーツ(笑)。缶詰の輪切りパイナップルのフリッターに粉砂糖をかけたもの。パイナップルというのはエキゾチックな異国のフルーツで、さらに缶詰というのはお店でしか買えない工業製品ですから、昔の農村地域では珍重されたのでしょう

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石炭が赤く燃えるストーブがなんともいい雰囲気

寒い中連日馬に乗っていたので、温かい場所でおいしい食事がいただけるのがなんともありがたく感じられました。
ああ、それにしてもあのステーキ、本当においしかったなあ…。あれだけ食べにまたロックレイに行きたいくらいです(笑)。

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入り口のドアや看板も風情あり

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コメント

北の国からSHIGE

ロックレイのおいしいパブ・レストラン、マギー・メイ
写真は夕食で、パスタ、ドーナツ、ジャガイモにソースをかけたステーキでしょうか。
美味しそうですが、何か妙な組み合わせの感じもあります。
アイルランドでは、レタスの様な葉もの野菜はあまり食べないと聞きました。
確かに、今迄の直子さんのブログ中の食事の写真を見ても、葉もの野菜はあまり見かけませんね。
それから、今、「ワルシャワ便り」というポーランドの生活を紹介した本を読んでいるんですが、ポーランドでは昼の食事はしっかりと取るそうですが、夕食は軽くすませるとのこと。
日本では、夕食をしっかり取ると話したところ、寝る前にしかりした食事を取るのは、体に悪いのではないかと、言われたそうです。
言われてみれば、確かに一理あります。
アイルランドでは、アイリッシュ・ブレックファストという言葉もあるので、朝食をしっかり食べて、昼・夕は軽くすませるのでしょうか?
それとも、日本同様に夕食がメインなのでしょうか?

naokoguide

Re: ロックレイのおいしいパブ・レストラン、マギー・メイ
昨日書きかけだったものを書き終えようとして、下書きがアップされてしまったようです。失礼いたしました。
ステーキや魚など、メインになるものの副菜はジャガイモと温野菜です。ステーキの写真の奥に、マッシュポテト、ブロッコリー、にんじん…の皿が映っているかと思います。
最近は、好みでサラダを添える人もいますが、葉物の野菜はアイルランドではほとんど採れないので、もともと食べる習慣があまりありません。この国でとれる、根菜が伝統的な食べ物ですね。

野菜はどうやって摂取するのですか?とお客様から聞かれますが、日本人のように野菜を食べなきゃ!みたいな風潮はあまりなく、好まない人は食べません。添え物の温野菜、それと、スープでしょうか。アイルランドのスープはコンソメ・タイプではなく、ポタージュ・タイプ(形状なくドロドロ)。ジャガイモとポロネギとか、トマトと赤ピーマンとか、マッシュルームとか、豆とミントもおいしい。大きなボール入りスープとブラウンブレッド&バターで十分、ランチになります。

アイリッシュブレックファーストは昔の農村のご馳走です。昔の農村では1日2食、野良仕事に出てしまうとランチは食べないので、朝しっかり、夜早めの2食。そのせいか、今も年配の人や田舎では、家庭でのディナータイムは17時くらいだったり、と早いです。
現代のアイルランド人は一応3食食べますが、日々の食事は質素です。朝はポリッジとかシリアル、昼か夜のどちらかをディナーとして温かい食事をどちらかにする、といった感じでしょうか。
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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