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「ゲーム・オブ・スローンズ」ロケ地めぐり① ウィンターフェル・キャッスルへ

ここ数日、北アイルランドをご案内させていただいたお客様は、『ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)』のファンの方々。
『ゲーム・オブ・スローンズ』は2011~2019年に放送された全8シーズンからなる米HBOの人気TVドラマ・シリーズで、主要なロケ地の多くが北アイルランドに集中しています。(主にシーズン1&2、6)
今回のお客様は、そのロケ地めぐりに北アイルランドにいらしたのでした。

皆さんがいちばん楽しみにしていたのは、ストーク家の居城ウィンターフェル・キャッスル(Winterfell Castle)。
ウィンターフェル・キャッスルは、ベルファースト南のストラングフォード湖(Strangford Lough)畔にあるキャッスル・ワード(Caslte Ward, Co. Down)の敷地内に実在する古城です。18世紀に新築された城館と300ヘクタールを超える広大な敷地は一般公開されており、一般の見学とは別に、敷地内のロケ地をめぐる『ゲーム・オブ・スローンズ』ツアーが行われています。
Winterfell Castle Tours(事前予約要)

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一般にキャッスル・ワードとして知られる建物は18世紀のワード家の城館ですが、ウィンターフェル・キャッスルに使用されたのはそこではなく、敷地の奥の方にある、このタワー・ハウス&ファーム・ヤード。住居としての城というより貯蔵庫、家畜小屋、屠畜場として使われていた建物群で、時計のあるタワー・ハウスは中世のものを模して造られた17世紀のもの

『ゲーム・オブ・スローンズ』のツアーの受付へ行くと、ストーク家の衣装を着たツアーガイドが迎えてくれました。
まずは室内で、どのようにしてウィンターフェル・キャッスルが作られたのか(どこまでが実在の城で、どこからがCGなのか)を映像を見ながら説明してくれるのですが、制作秘話や役者のエピソードも語られ、大変興味深い内容でした。

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物語に登場する9つの家の紋章とモットー。グレイジョイ家の紋章(右いちばん下)はタコに見えたけど、イカだったのか!

当初はスコットランドにあるドゥーン・キャッスル(Doune Castle)をウィンターフェル・キャッスルとして撮影を進めていたそうですが、パイロット版(未公開)を撮影したところで、ドゥーン・キャッスルが1970年代に大ヒットしたアーサー王伝説をパロディにした英コメディ映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(Monty Python and the Holy Grail)のロケ地であることが発覚。
『ゲーム・オブ・スローンズ』とはテイストが違いすぎる!残忍なシーンでモンティ・パイソンを思い出してぷぷぷ…と笑われては困る!…とのことで、HBOはロケ地を北アイルランドに変更。ほかの映画やドラマの撮影に一度も使用されたことのないキャッスル・ワードをウィンターフェル・キャッスルとしたのでした。
ちなみにドゥーン・キャッスルもちょっぴりだ使われていて、映像上で完成したウィンターフェル・キャッスルの塔のひとつはCGで合成されたドゥーン・キャッスルの塔だそうです。

シーズン1、2の頃はドラマのヒットはまだ未知数でしたし、パイロット版の失敗によるロケ地の変更、大量の人工雪の使用で製作費を食いつぶしてしまい、かなりの予算不足だったそう。歩兵や野営地のテントはコピペで増やし、ロケは移動のコスト削減のため出来るだけ近隣で行わなくてはなりませんでした。
狭い範囲にさまざまな景色のある北アイルランドはそれにうってつけで、特にキャッスル・ワードには森、水際の景色、古城など物語の世界観にぴったりの景色がつまっていました。全シーズン通して実に20か所のロケ地がここに集中している(シーズン完結までロケ地の多くが秘密でしたので、当初は9か所と発表していましたが実際には20か所)そうですが、カメラ・アングルを変えるなどして同じ場所がいくつもの別シーンに使われたケースもありますので、登場回数はそれ以上になっているはず。
ファンにとっては、ここぞまさにウェスタロス!...ですね。

説明後、ツアー参加者みなでスターク家の衣装を着て、いざアーチェリーのレッスン!
衣装はHBOから借り受けているもので、実際にドラマで使用されたもの。ロブやスノウが着ていたものかも~💛
私も女性用を着せてもらい、サンサやアリアが着ていたものかも~とテンション上がりました。(笑)

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ツアーガイドのロバートは複数の役者のスタントとして『ゲーム・オブ・スローンズ』に出ているそう。アーチェリーや蹄鉄、乗馬の心得があり、歴史ドラマ・映画で役者に教える仕事もしているそうです

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ロバート「先生」(…とお客様は呼んでいた!笑)の教えにより、アーチェリー初体験の皆さんも短時間でみるみる上達

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的に刺さった矢を見て、ひとりひとりのクセを分析してアドバイスするロバート

小さなブランやアリアが今にもひょこり出て来そうな雰囲気。
私もお客様に追いつくべく、かなり頑張ってドラマを見進めたので、ゲーム・オヴ・スローンズ・ワールドにまあまあひたることが出来ました。

アーチェリーを楽しんだあとは、森を散策しながらロケ地めぐり。撮影の現場にいたロバートが、実際のシーンをパネルで見せてくれて、細かなカメラ・アングルや撮影時のエピソードをあれこれ話してくれました。
ここへ来ないとわからないこと、聞けないことばかりで、お客様は大喜び。

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ロブの野営地はここ。このほか、ティリオンが歩いた森とか、シリーズ2・エピソード10の一度見たら忘れらないあのシーンの場所も…(木の枝が決め手!)。あまり言ってしまうとネタバレになるので控えますが、コアなファンであるお客様は、ロバートが「さて、ここは何のシーンで使われたでしょう」と尋ねると即座に、「○○のシーンだ!」と答えては盛り上がっていました(ちなみにロバート、ジョンとサムを混ぜたような雰囲気ですよね!笑)

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こちらは敷地内にあるもうひとつの古城、オードリーズ・キャッスル(Audley's Castle)。15世紀築城の見張りの城で、シーズン1のエピソード8に出てくるツイン・キャッスルがコレです!

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これがドラマのシーン(PC画面をスマホで撮影)

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ツインの片割れとブリッジをCGで足してこうなりました!

こんな感じで、各シーンの答え合わせをしているようで楽しかったです。

受付近くにはグッズを売るショップもあり。ドラゴンの卵型の杯やキャンドル(ちゃんと色違いで3点セット)もあって、ちょっと欲しくなりました。(笑)
寒い日でしたが、『ゲーム・オヴ・スローンズ』の世界にひたって皆さん楽しんでくださって良かった。
そのほかの北アイルランドに点在するロケ地についてもおかげ様でかなり詳しくなりましたので、おいおいご紹介させていただきますね。

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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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