今日はダブリンから日帰りで、モハーの断崖とバレンへご案内。
めったに雪の降らないアイルランドですが、今日は気温がぐんと下がり、珍しく雪の舞う朝でした。

西へ向かう高速7号線の車窓より。この先、遠方に真っ白い丘が見えてきて、まるでスキー場に来たかのような気分に!
途中、吹雪にもなりましたが、このグループさんは晴れ男・晴れ女ぞろいのようで、観光地に着いてバスを降りる時になると雪も雨もやんで晴れ間が出るのです。
そして、モハーの断崖(Cliffs of Moher, Co. Clare)ではきれいな青空が見えたものの、アイルランドに20年住んでいる私でも体験したことのないような強風に見舞われたのです。突風が吹き、みなでしゃがみ込んで動けなくなり、このまま飛ばされて海の藻屑となるかと本気で思った…。

飛ばされそうになるお客様たち。この時はまだ写真が撮れましたが、この後、写真どころか身動きできないほどの突風が…
いや、もう、本当に、今日の風には命の危険を感じました。
「皆さん、動かないでー、それ以上、上に行かないでー」と叫んでも声は風にかき消され、レインコートを着ていたお客様はボタンが外れて風にはぎ取られそうになる始末。
メアリー・ポピンズばりに十分空を飛べそうなくらい…、いやいや、あんな軽やかに飛べるような風ではなかった…!
可笑しかったのは、かなり目深にかぶっていたつもりの私の帽子が突風にはぎとられ飛んで行ってしまい、この風では探しに行くのも危ない、まだ新しい帽子だけどあきらめよう…と思ってその場を立ち去ろうとしたら、なんと逆方向から風に乗って飛ばされ返ってきたのです!
お客様のおひとりが拾ってくださり、無事に私の手に戻って来ましたが、なんだかドリフのコントのようでした(笑)。

写真にはほとんど映っていませんが、波の花がまるで桜吹雪のごとく舞いきれいでした

その後、バレン(Burren, Co. Clare)への移動中に吹雪になりましたが、ポルナブロン・ドルメン(Polnabroun Dolmen)に着くとまたやんでしまいました。雨雲と青空がまじりあった絶妙な空模様
強風の恐怖と目まぐるしく変わったお天気の見返りに、帰り道では美しい虹を見ることが出来ました。それも何度も。

車窓からではふもとしか撮れませんでしたが、大きなアーチ型の虹でした!
なんともドラマチックな一日でしたが、お客様は皆さまポジティブで、「こんな経験はなかなか出来ない!」とワイルドな大西洋を楽しんでくださり、ありがたかったです。
この激しさがエンヤやさまざまなアイルランドのミュージシャンの偉大な音楽を生み出したんですね、それが実感&体感できました、というようなことを言って下さる方もおられ、なんだかとても嬉しかったです♪
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