昨年の夏、俳優の吉永小百合さんのプライベートなアイルランド旅行をご案内させていただきました。
そのご縁で沖縄でのコンサートにお誘いいただき、
今回の家族旅行はそれに合わせて計画。旅の最終日となった一昨日、沖縄コンベンションセンターで素晴らしいコンサートを見せていただきました。
「平和のために~海とぅ詩とぅ音楽とぅ」というタイトルのチャリティー・コンサート。チケットは発売から30分で完売したそうです!
坂本龍一さんのピアノ演奏、吉永さんの沖縄や平和に関する詩の朗読に加え、沖縄出身の歌手・
古謝美佐子さんの迫力満点の歌も素敵でした。
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吉永小百合さんと坂本龍一さん、沖縄で慈善コンサート(朝日新聞)
2000人近い会場の最前列の席で恐縮しながらも楽しませていただき、終了後は楽屋で吉永さんと、夏にアイルランドでお別れしてから約半年ぶりにお会い出来て嬉しかったです。

背後は吉永さん登壇前のステージ
日本は今年で75年間、戦争のない時代が続いていますが、世界を見るとまだまだ紛争が絶えません。日々伝えられる米・イランのおぞましいようなにらみ合いも心配ですし、戦争の恐ろしさがこれだけ叫ばれているにも関わらず、安心して平和が保たれるには程遠い状況です。
戦争をなくすには、結局のところ、教育とか芸術を通して人の心を優しく豊かにしていくよりほかないんですよね。純白のドレスを着た吉永さんが美しく力強い声で平和を願う詩を朗読されるのを拝聴し、こういう表現方法があるんだと感銘を受けました。
やさしい言葉で、でも強い想いを持って。
坂本さんのピアノとのコラボでの吉永さんの朗読コンサートは、これまでも各地で行われていて、UKやカナダなど海外でも好評だったそうです。コンサートと物品販売の収益は、地域の平和活動団体に寄付されます。
ちなみにコンサートの冒頭で、古謝美佐子さんが沖縄民謡バージョンのアメイジング・グレイスを歌われました。アメイジング・グレイスは、北アイルランドのデリー発祥の曲です。
そして、次の曲はアイルランドの…とMCがあったのですが、タイトルは紹介されず、曲もどう聞いても沖縄民謡にしか聞こえないないので、いったいなんの曲だろうと気になりました。コンサート終了後、古謝さんご本人に楽屋でお会いできたので質問させていただいたところ、こちらのアイルランド民謡だと教えてくださいました。
Seamus Begley & Jim Murray - The Mountains of Pomeroy(ポメロイの山々)
古謝さんは過去にチーフタンズのアジア・ツアーに参加されていて、その時にアイルランド出身のチーフタンズへ敬意をこめて、この曲を沖縄民謡風にアレンジしたのだそうです。
私がコンサートで聴いた古謝さんバージョンの「ポメロイの山々」はこちら。生で聴く古謝さんはすごい迫力で、まるで琉球の女神様みたいでした!
ポメロイの山々 by 古謝美佐子さん
この20年、アイルランドでのガイディング人生を通して本当にさまざまなご縁をいただいてきました。
それがどんどんつながって、人と人のつながりはもちろん、さまざまな気づきもチェーンのように連鎖していくのが不思議でなりません。
※関連過去ブログ→
吉永小百合さん選曲の、アイルランドを感じる音楽
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コメント
Chie
吉永小百合さんをご案内されていたんですね。
吉永さんは、地道に活動されていて、平和への思いがとても強いですね。尊敬しています。
ブログ内にあった「The Mountains of Pomeroy」を拝聴しました。感動です!英語がわからないので言葉の意味は分かりませんが、故郷を思う穏やかな気持ちになり泣けました。本当は全く違う意味かな?(^^♪
古謝美佐子さんバージョンは、まったく沖縄ですね!すごいアレンジです。
ナオコさんの、おかげでまた新しい扉が開いたような気がします。ありがとうございます。
2020/01/09 URL 編集
naokoguide
詳しい方に教えていただいたのですが、「The Mountains of Pomeroy」はもとは行進曲なのだそう。私はそうは聴こえなかったのですが、演奏の仕方によってはそうなるのかもしれませんね。
沖縄民謡バージョンといい、同じ曲でもアレンジによって違うメッセージを伝えることが出来るんだなあ、と興味深く思いました。オリジナリティーというのは必ずしも一から「創る」というだけではなく、あるものをどう活かすか、どう組み合わせて伝えるか、ってことなのかなと思います。アラン模様と同じ。模様を新しく考案するわけではないけど、その組み合わせで世界で一つのセーターが出来上がるように。
吉永さん、私も尊敬しています。お会いして、素顔もちょっぴりのぞかせていただいて、ますます。
今年もよろしくお願いいたします♪
2020/01/10 URL 編集