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小泉八雲が愛した街・松江③~大亀に会えた!月照寺

少し時間が経ってしまいましたが、昨年11月にご招待いただき、思い出深いひとときを過ごさせていただいた島根県松江訪問の続きです。

小泉八雲が愛した街・松江①~宍道湖の朝日、旧・富田旅館など
小泉八雲が愛した街・松江②~山陰アイルランド協会25周年記念イベント

松江へは同じイベントにご出演のハープと歌の奈加靖子さんと羽田空港からご一緒でした。旅の始まりから奈加さんは「「ほういちの耳まんぢう」を絶対買いたい!」と、一方私は「八雲のお気に入りの石の大亀を絶対見たい!」と張り切っていて、「耳」「亀」トークで大盛り上がり。
出雲の国へ到着し、小泉祥子さんが空港に迎えに来て下さいました。「演奏とトークに来たのに、この2人、耳と亀の話しかしないわ~(笑)」…とおっしゃっられたかどうかは忘れてしましたが、きっとそう思われたことでしょう。(笑)

松江到着の翌朝、早速、大亀のある月照寺を目指してジョギングに出かけました。日の出と共に出かけたのでさすが早すぎて開いておらず、ホテルに戻って朝食をいただいてから、あらためて出かけました。

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お寺の前には「小泉八雲ゆかりの地」の案内版が。八雲はここが大好きで、「(死後)ここに埋めて欲しい」とまで言ったそうです!

月照寺は江戸時代の200年間、松江藩のお殿様であった松平家の菩提所ならびに念仏道場だったお寺。広い境内に9代の藩主の廟が鎮座しています。
本堂の受付でいただいたルートマップを見ながら、静かな境内をひと回り。大亀のことしか知らずに来てしまいましたが、この殿様は風呂吹き大根が好物だったとか、酒好きだったとか、ルートマップに添えられているひと言エピソードのおかげで霊廟めぐりも楽しめました。

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七代藩主不昧(ふまい)公の廟門。ここへ昇ると松江城が見晴らせました

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廟門にある有名なブドウの透かし彫りが見事

石の大亀があるのは、六代藩主宗衍(むねのぶ)公の廟。多くの人が亀を見に来るのでしょう、こちらです、という案内が出ていました。

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木がうっそうとして、ますます静寂が増してきた!八雲が好きそう~

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ついに大亀とご対面!まずは正面から…

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そして斜めから。「重蔵碑(じゅぞうひ)」というのがこの像(碑)の正式な名だそうです

話には聞いていましたが、すごい大きさの亀です。全長4.75メートル(背中に載っている石碑が高さ3.45メートル、奥行き1.1メートル)、推定総重量は約20トンだそう。
亀の頭は地面から2メートル近いところにあり、頭をなでると長生きできるといういうのでやってみましたが、身長155センチの私は背伸びしてやっと届くくらい。隣りに並んで写真を撮るとよかったのですが、あいにく誰もおらず仕方なく自撮りで。

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大きさの実感は伝わりにくいと思いますが、ひとまず亀と撮れて嬉しい♪

八雲が紹介したのは、この亀が夜な夜な境内の蓮池に飛び込み、市内を暴れまわって人を食った…という怪談。怖い…。
亡くなった宗衍公の功績を石碑に彫り、大亀に背負わせて動けなないようにして鎮めたと言われています。

大亀と言えば、アイルランドにあるトラモアのラフカディオ・ハーン庭園にも巨石で作られた大亀オブジェがあります。
確かこの月照寺の亀の話にちなんで造られたものだったような…。

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写真ではわかりにくいですが、こんもりした植物はオオバジャノヒゲ(Nigrescens)というユリ科の植物で亀の身体。その先にちらっと見える石が大亀の頭で、写真には写っていない尻尾も石。ラフカディオ・ハーン庭園(Lafcadio Hearn Japanese Garden, Tramore, Co. Waterford)にて2016年9月撮影

話を月照寺の大亀に戻します。この大亀には謎が多く、いつだれが造ったのか記録がないのだとか。謎めいているのも怪奇にふさわしく、周囲の苔むした静寂をやぶって暴れだす亀を想像しては、八雲は心から面白がったことでしょう。

境内を歩いた後、本堂の茶室でひと休み。お抹茶とお菓子をいただきました。

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美しい日本庭園を眺めながら

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アイルランドから来ました!とお話ししたら特別に良くしてくださり、松江銘菓「路芝(みちしば)」のほかに、もち米をゆずで炊いたという大変珍しい手作りのおやつも出してくださいました

さて、この月照寺でもうひとつ発見が。
境内入り口近くにあったこの石碑。なんと、我が信州が誇る江戸時代の名力士、雷電(1767-1825)の記念碑だというではないですか。

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雷電は我が上田市のお隣りの東御市出身。東御市には「雷電くるみの里」という道の駅があり、力士をかたどった「雷電焼」という人形焼き風のスイーツもあるんですよ(←あずきまたはクリーム入り。東御市はクルミの産地なのでクルミもちゃんと入ってます♪)

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石碑には雷電の巨大手形が!

信州との思わぬ接点に驚いたのですが、後日調べてみて、雷電は松江藩のおかかえ力士だったと知りました。(上田の藩主も松平家でしたのでその繋がりなのでしょうか?)
お墓参りをさせていただいた七代藩主不昧公は大の相撲好きで、病気で寝込んだ時、4ヶ月もの間、雷電が毎日城に来て相撲を見せ、そのおかげで病から回復したこともあったそう。
山陰中央新報社さんのこちらの記事に松江藩と雷電のことが詳しく書かれていて、大変興味深く読ませていただきました。→(23)江戸の松江藩・其の四 お抱え力士・雷電

あともう一回、小泉八雲記念館のことを書かせていただいて、松江訪問記を締めくくりたいと思います。

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アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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