
ネオ・ノルマン様式の壮麗な城。庭には巨大なチェス・ボードが
今回のツアーの目玉のひとつは古城ホテル宿泊。19世紀築城のカブラ・キャッスル・ホテル(
Cabra Castle Hotel, Co. Cavan)に宿泊し、優雅な一晩を過ごしました。

赤く色づくツタの葉がきれい

正面玄関を入ると中世の甲冑が

内部は主にネオ・ゴシック様式。こんな豪華な階段があるかと思えば…

木張りの天井の暖炉のある一角も
城の歴史は1699年にさかのぼりますが、現在の城は19世紀の城主が新築したもの。ところが費用をかけすぎて破産してしまい、隣りの地所の貴族に売却。古い城は現在廃墟となって、近くに残るそうです。その後も城主が変わりながら存続し、1980年代にはアブダビの大富豪が所有していたことも。
1991年より現オーナーのコースカディン家(The Corscadden)の所有となり、4つ星の古城ホテルとしてオープンしました。

迷路のような城内の一角には写真や絵がいっぱい

映画『ブルックリン』などで国際的に知られるアイルランド人女優シーシャ・ローナンと一緒に映っているこの女性(写真左)が現オーナー。4人のお子さんはそれぞれ一軒ずつ城を所有しているそう
主な客室は城の裏手に隣接するコートヤードにあり、私たちもそちらに宿泊しました。

かつての厩舎か何かを改装した風な建物

客室はそれぞれ内装が少しづつ違いますが、どの部屋も落ち着いた雰囲気

奥行きがあり広々したお部屋で居心地よかったです

ネコ脚のバスタブも
敷地内を散歩したり、添乗員さんやお客様とテラスでくつろいだり。お城のアイドル、アイルランド原産の大型犬、アイリッシュ・ウルフハウンドにも出会いました。

オスカーという名のようですが、呼んでも全然振り向かない(笑)

城内にはオスカーの写真や肖像画がいっぱい
城のバーは地元の人にも人気で、週末だったこともありにぎやかでした。私たちは上階のメイン・ダイニングでディナーをいただきましたが、地元の人に愛されるクラッシクな3コースで、田舎のお城でもてなされているかのよう。

お客様に人気のあった前菜の「メロンのバラ」。私はマッシュルーム・スープをいただきましたがおいしかったです

メインは堂々の骨付きラム。12時間かけてゆっくり調理したそう。お肉がホロホロにやわらかくて、とろけそうなおいしさでした。大きなロースト・ポテトも圧巻

翌朝の朝食のアイリッシュ・ブレックファースト♪
カブラ・キャッスルは日本マーケットには無名の城ですが、ダブリン空港から車で1時間半、有名なタラの丘(Hill of Tara, Co. Meath)から1時間と、観光にも便利な立地でお勧め。5つ星ではなく4つ星で、大きな町が近くにないためか、これだけの古城ホテルとしてはお値段も手頃です。(今どきのアイルランドでは、5つ星の有名古城ホテルは法外な料金&夏はほぼ予約が取れませんので)
海外のホテル・チェーンではなく、アイルランド資本で経営しているホテルという点も好ましく、個人的にお気に入りのホテルです。洗練されすぎず、田舎の特権階級のジェントリーの暮らしぶりが残されている感もあり、久しぶりに「ダウントン・アビー」の気分を満喫しました!(笑)
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