
大西洋に浮かぶ離島でも義民太鼓の音を響かせました。バスキング、大成功!
さて順番が前後しましたが、義民太鼓演奏4日目です。
世界遺産のニューグレンジでのドラマチックな演奏を終えたその足で西海岸のゴールウェイ(Galway)へ移動、翌日は大西洋に浮かぶアラン諸島のイニシュモア(Inis Mor Aran Islands, Co. Galway)へ。
フェリーで行くのでさすがに太鼓全部を持って移動するのはムリがあり、大太鼓や大きな担ぎ太鼓は置いて行き、最小限の設備で出かけました。この日は決まった演奏場所も時間もなし。なんとイニシュモアでバスキング(路上ライブ)しちゃおう!というプランです。
雨天の場合なども考慮しつつ、だいたいの場所の検討はつけてあったものの、事前の宣伝は一切なし。サプライズの演奏に人々が立ち止まって見てくれるのか、腕試しです。
そもそも今回のアイルランド公演を実現させてくださったスポンサー企業の溝口社長に「青木村の義民太鼓の子供たちをアイルランドに連れてきたい!」と思わせたのが、イニシュモアで見たこの光景でした。

2017年7月撮影、ドゥーンエンガスの登り口にて。2年前、溝口様ご夫妻をご案内してアイルランドに来た時に目にした光景
緑の中でセッションする子供たち。のどかで、自然で、暮らしの中に音楽が息づいている感じ(犬も!)。これがすべての始まりでしたから、溝口様が見守る中、青木村の子供たちにここでバスキング体験をさせたい、というのが私の願いでもありました。
でも、巨大な太鼓は決して路上ライブ向きの楽器とは言えず、思えばかなり無謀な試み。このようなプランに皆さんよくついてきてくれたと思います!
行きのボートが揺れて酔った子もいましたし、前日にかなり雨が降ったのでボートのいろいろなところから水がポタポタ落ちてくる。それが太鼓にかかるので、ビニールシートをかぶせて風で飛ばないように私と添乗員の森部さんで押さえたり、その上にすわったり…。なんだか必死でしたが、こんなことめったにないので実は楽しかった(笑)。
(本来私も船に弱いのですが、先日のTVロケでもっと小さいスケリッグ・マイケル行きのボートに日々揺られたため、このくらいの揺れはもはや誤差…笑)
そんなこんなで苦労して太鼓を島へ運び、ドゥーンエンガスのビジターセンター横のスペースで演奏させてもらいました。上記写真のすぐ近くです。
演奏が始まると、太鼓の音を聞きつけた観光客や地元の人たちが次々に集まってきて、あっという間に人だかりが。初めてのバスキング体験、大成功と言えるのではないでしょうか。

太鼓の響きに誘われてどんどん人がやってきた!

スマホを構えるのはビジターセンターお隣りのB&B、キルマーヴィー・ハウスの奥さんのテレサ。「シーツにアイロンをかけていたら太鼓の音がするじゃないの。放り出して駆けつけて来たわ~」だって。いい人♪(笑)
子供たち、とってもいい顔で演奏していました。青木村義民太鼓保存会Facebookのこの日の報告に、皆さんのいい写真がたくさんアップされています。→
青木村義民太鼓保存会 20 August at 11:01この日のランチは日本食のお弁当。今回初めて海外にくる子も多く、そろそろ日本の味が恋しくなる頃。ゴールウェイの日本食レストラン
Wa Cafeさんにお願いして、おにぎり弁当を作っていただき、ダンボール2箱に入れて、うんしょ、うんしょと運んできました。

大きなおにぎりが2つ、鶏唐揚げ、玉子焼き、煮物。とってもおいしいお弁当で子供たちは大喜び(もろろん私も♪)、「おいしくて涙が出ました~」なんて子も。ああ、重かったけど持ってきて良かった♪

ドゥーンエンガスを見晴らす場所でピクニック。ここが2年前の上記写真の場所です
このあと皆さんは高さ100メートルの断崖絶壁ドゥーンエンガスを見に行きました。私と添乗員の森部さんは荷物の番。高所恐怖症の森部さんは行けなくて嬉しかったみたいですが、ここへ来ると毎回、恐怖におののく森部さんと崖の上で記念撮影をするのがならわしでしたので、今回は代りに、その辺りにあったコンクリートを崖に見立てて写真を撮りました。(笑)

森部さん、怖くなくてよかったですね~ ※過去ブログ→
添乗員の森部さんと4度目のツアー実はこの日、イニシュモアでバスキングして終わりにするはずでしたが…。
急遽もう一か所で演奏しよう!とラスト・ミニッツに決定し、最後にもう一か所、別の場所でバスキング決行。続きはまた。
※今回のアイルランド公演旅行の様子は下記サイトで即時、発信されています!
→
青木村義民太鼓保存会→
義民太鼓保存会こまゆみ会アイルランド通信
- 関連記事
-
コメント