約1週間ご案内させていただいた我が故郷上田市のお隣り、青木村の義民太鼓チームの皆さん。
義民太鼓アイルランド公演・3日目 ニューグレンジで虹がかかった!…以降、ブログのアップが追い付かないまま最終日をむかえてしまい、今朝ダブリン空港から皆さん元気に帰国の途につかれました。
(公演4日目のアイルランド西海岸での演奏も大成功でした!後日、アップします)
太鼓の響きがまだ身体の中をかけめぐっているような気分。子供も大人も一丸となって、チームで一緒に事を成し遂げた充実感でいっぱいです。
アイルランド到着時は不安そうな表情を浮かべていた子供たちも、日に日に自然な笑顔となり、日を追うごとに積極的に。こういう旅は子供にとって大人の何十倍もの経験値なのでしょうね。この数日間でみな一段と成長したと引率の村の職員さんやチームの会長さんが口々におっしゃっていましたが、日本での子供たちの様子を知らない私でさえ、それを実感しました。

滞在最終日は、アイルランドの打楽器バウロン教室の生徒さんと交流会。お互いの演奏を披露し合ったあと、皆さんもバウロン演奏体験しました
ダブリン空港で別れ際に、高校生の女の子たちがお手紙をくれました。感謝の気持ち、アイルランドでとっても楽しかったこと、またいつか訪れたいこと、もっと私と話がしたかった…なんて書いてくれてあって、もう涙ウルウル(涙)。
でも、もっと話がしたかったのなら、何日もあったんだから話してくれればよかったじゃない?…って思うのだけれど、それは大人の考えなんですね。高校生から見たら私は学校の先生みたいな存在で、友達に話しかけるみたいに気軽に話しかけられないんだ!ってことが初めてわかりました。
いつまでも自分も高校生くらいの気分でいるけど、考えてみれば子供たちのお父さん、お母さんと同じくらい、もしくはそれより年上になってしまっているのですから(笑)。
最年少の6年生のSちゃんは、空港でスーツケースや太鼓を一緒に運んでいる時、エレベーターの前で立ち止まった瞬間に小さな声で意を決したように話しかけてきてくれました。「質問したいことがあるんですけど…。牛の数をもう一度教えてください!」、と。
旅の始まりの頃、そういえばアイルランドに牛は750万頭いま~す、人間よりも多いんですよ〜ってバスの中でお話ししたのをちゃんと聞いていてくれたんですね。でも、数は忘れちゃったんだ(笑)。おそらく旅の間ずっと気になっていて、私に話かけるタイミングを見計らっていたのでしょう。Sちゃんがじっと私の方を見ていることがよくあったから。
最後の最後に勇気を出して質問して、小さなメモ帳を取り出してついに牛の数を書き留めたSちゃん。あー、可愛い~。学校新聞に書いてくれるそうです💛
義民太鼓の指導者の方々、村の職員の方々、大人のメンバーの方々とはいろいろな話をさせていただき、毎日本当に楽しかったです。
郷里が一緒ですから共通の知人もあり、話せば話すほど、私の恩師や親戚とつながる、つながる。
そしてなんといっても楽しかったのは、慣れ親しんだ方言満載の会話。ああ、それも分かる分かる、なつかしい~って単語や言い回し、イントネーションがじゃんじゃん耳に入ってきて、アイルランドにいることをしばし忘れました(笑)。
通常でしたらご案内が終わったらもう一生お会いできない方がほとんどですが、今回は、私が郷里に帰れば皆さんすぐそばにいらっしゃるので、これから何度でも会うことができます。
私の帰国時の再会をお約束して、新しいご縁がまたたくさん出来たという嬉しい気持ちで清々しくお別れしました。
書きたいことはまだたくさんありますが、明日からまた次のご案内が始まりますので、この辺りで。
最後に、大きな信頼のもと、大切なお子さんをアイルランドに送り出してくださった親御さんたち、関係者の皆さんに心よりお礼申し上げます。村で心配しながら待っている皆さんのために、毎日写真をたくさん撮ってFacebookとホームぺージを更新し続けておられた青木村職員さんと太鼓チームのOGさんにも頭が下がります。
青木村、素晴らしいですね。

ニューグレンジでの演奏に対してミース県(Co. Meath)から軍資金が出ましたので、義民太鼓保存会会長さんの発案で参加者全員に記念品を贈呈。文豪の格言が記された、アイルランドの形の壁飾り。私は中学生に裏面に日付を書いてもらいました
以前にこのブログに書いたことがあるのですが、アイルランドと長野県は形が似ていると思いませんか?これも中学生さんが、アイルランドを長野県に見立てた場合の青木村の位置を💛で記してくれました
※今回のアイルランド公演旅行の様子は下記サイトで即時、発信されています!
→
青木村義民太鼓保存会(FB)
→
義民太鼓保存会こまゆみ会アイルランド通信
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コメント
北の国からSHIGE
日本とアイルランドの素晴らしい交流事業になったと思います。
子供達にとっても視野を世界に拡げる良い体験になったことと思います。
また、ニューグレンジでは世界遺産のすぐ前で演奏したのには、ビックリしました。
よく許可がおりましたね。
直子さん、各地での演奏の交渉や手配で、さぞ大変だったことでしょう。
本当にお疲れ様でした!
2019/08/22 URL 編集
naokoguide
私にとっても本当に素晴らしい経験でした。そして、楽しかった!
ニューグレンジでの演奏はこちらからお願いしたというより、先方から言ってくれて、ペーパーワーク一切なし。
しかも、県から出演料までいただいてしまいました。子供たちの力、すごいです。
演奏を見て感激したマネージャーから、来年も来て欲しい、今度は100人じゃなくて、1000人集めるわ!と言われたていますが、渡航費用が…
でも、これだけ素晴らしいチームには、きっとまた「あしながおじさん」が現れる気がしています♪
2019/08/22 URL 編集