昨日までの強風と高波がようやくおさまり、ついに撮影クルーと一緒にスケリッグ・マイケル(Skellig Michael、Co. Kerry)へ上陸。このまま天候が許せば、今日から数日間、ボートで島へ通って撮影することになります。

急斜面の岩板の上で果敢に撮影するクルーの皆さん。これ以上ないくらいの晴天で、太陽が出すぎて影が出来てしまって困るほど!
一般観光客のいない時間に行うことを条件に認められた今回のTV撮影。ボートの時間をずらして上陸し、鳥の鳴き声しか聞こえない静かなスケリッグ・マイケルで貴重な数時間を過ごさせてもらいました。

通常は立ち入ることの出来ないエリアへも入れていただき、絶景ポイントから撮影。かつて修道士たちがひとつひとつ石を積み上げて建てたビーハイブ(ハチの巣)型の石小屋越しにリトル・スケリッグが見え、その向こうにはケリー周遊路で知られるイヴェラ半島の山々が。アイルランド最高峰のカラントゥーンヒル(1041メートル)のピークも見えました
鳥の鳴き声と言えば、
数週間前にロケハンで来たときには島中を埋め尽くしていたパフィン(Puffin=ニシツノメドリ)の姿が、島からすっかり消えていました!
どうやら昨日いなくなって、今朝はいったん戻って来たらしいのですが、私たちが上陸する直前にまたいなくなってしまったそう。そろそろ雛も成長し、大西洋を渡ってカナダへ越冬する準備が整う時期なので、島の周りに予行練習にでも行っているのでしょうか。明日以降また戻ってきてくれたらいいのですが、今朝を最後にスケリッグを完全に飛び立ってしまったのだとしたら、なんとも残念な入れ違い…(涙)。
つい先日は地面を埋め尽くすほどにいたのに、こんなにすっからかんになってしまうとは!

スケリッグ・マイケルに暮らした修道士たちの中でも、特別な人が隠遁生活したというサウス・ピーク(完全な逆行ですみません…)。傾斜の激しい岩板に立つのは、島の名物ガイド兼管理人、ボブ。撮影中ずっと私たちと一緒にいてくれて、これまで知らなかった島の中のいろいろな場所を見せてくれたり、詳しい話を聞かせてくれたり…

今日ボブから聞いたことで印象的だったのは、スケリッグ・マイケルの東に位置するリトル・スケリッグのこと。東側にある(教会は東向き)、とがっている、白い(実はカツオドリ、または、その糞)…と、聖地としての条件がそろっているため、修道士たちにあがめられていたのだそう

その証拠に、島にある2つの教会は、いずれの窓からもリトル・スケリッグがぴたりはまって見えるよう設計されているのです
まだまだ上陸撮影初日が終わったところですが、政府機関から撮影許可を取り付け、ボートの手配をして、細かい部分のさまざまな撮影交渉をして…とここまで長い道のりでしたので、今日は島でカメラがまわっているのをこの目で見るだけでも感無量でした。
明日も再上陸出来そうとのこと。600段の石段をまた頑張ってのぼります!
※スケリッグ・マイケルに関する過去ブログ
→
ついに上陸…スケリッグ・マイケルへ!/
続・ついに上陸…スケリッグ・マイケルへ!/
9月のスケリッグ・マイケル/
パフィンの楽園、スケリッグ・マイケル!/
パフィンの新キャラも登場!公開迫る『スター・ウォーズ』最新作/
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でアイルランドを楽しむ!
- 関連記事
-
コメント