1912年、処女航海で沈んだ
悲劇の豪華客船タイタニック号。
アイルランド南部の
港町コーヴ(Cobh, Co.Cork)がその最後の寄港地です。

霧雨の降るコーヴの街で、タイタニック号を偲んでのウォーキング・ツアー。街のあちらこちらに、タイタニック号ゆかりの場所が残されています。
こちらは、乗客たちが最終チェックインをした
ホワイト・スター・ライン社のオフィス。

ホワイト・スター・ライン社の撤退後、失業保険給付オフィスなっていたこの建物。毎週ここへ失業保険をもらいに来ていた土地の男性が、ある日宝くじで大当たり! 一攫千金を手にした彼はこの建物を買い取っつて保存することに。現在は
タイタニック号を偲ぶバー&レストランとしてオープンしています。
こちらは、乗客たちが船に乗り込んだ
オリジナルの桟橋。

ディカプリオ主演の映画では船が接岸したことになっていますが、実際には沖に停泊していたので、乗客はここからタグボートに乗って船へ移動しました。
タイタニック号がコーヴに停泊していたのはたったの2時間ほど。動くものの中では世界一の大きさとまで言われた豪華客船の到着に、小さな街は大変なお祭り騒ぎだったようです。
北アイルランドのベルファーストで造船されたタイタニック号は、イギリスのサザンプトンを出航してフランスのシェルブールに停泊。
1912年4月11日、当時クイーンズタウンと呼ばれていたコーヴ港へやって来ました。
ここで乗客123人(多くがアメリカへ移民する3等客船の乗客たち)を乗せ、ニューヨーク目指して大西洋航海へ出発、その3日半後に海難事故で遭難してしまいました。
乗客&乗組員2207名のうち生存者はたったの705名という、前代未聞の大惨事となったタイタニック号の悲劇。
犠牲者を慰霊するモミュメントが街角にさり気なく立てられています。
カラフルな港町らしい風情のあるコーヴの街並み。その佇まいはタイタニック号がやって来た90年前とさほど変ってないようです。
きっと小さな路地裏に、様々な歴史のドラマが眠っているのでしょうね~。

坂の街コーヴ。ダッチ・ゲイブルの異国情緒あふれる家並みが続く
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