女性3名様のプライベート旅行のご案内も終わりに近づき、明日、シャノン空港へお見送りするのみとなりました。
今回の旅はお客様のご事情で日程が短縮され、旅の始まりに行くはずだったモハーの断崖(Cliffs of Moher, Co. Clare)が旅程から外れてしまいました。しかし、観光最終日の今日の旅程をやりくりすれば断崖まで足を延ばせるのでは…と思い当たり、「ちょっと移動が長くなりますが行きましょうか?」とご提案させていただいたところ、皆さん大喜び。
お天気も味方してくれて、風もなく穏やか。いきなり目の前に現れたダイナミックな断崖絶壁に息をのみ、「来れてよかった!」と感激してくださいました。

あまりの美しさに立ち去りがたく、しばし草の上にすわってのんびりと絶景を堪能
映画『ライアンの娘(Ryan's Daughter)』(1970)がお好きだというお客様。ロケ地となったディングル半島のインチ・ビーチや、クミノール・ビーチへは昨日ご案内させていただきましたが、映画の冒頭にば~んと映るこのモハーの断崖も印象的ですよね。
1971年に日本で公開された時にリアルタイムでご覧になられたそう。影のあるイギリス人将校にときめいたわ〜💛と話しておられました。
ロージー(サラ・マイルズが演じたヒロイン)にちなんでパラソルをさしたりして、思い出話に花を咲かせる皆さん。少女の頃にすっかりタイムスリップして、カワイイ♪
もう7年前のことになりますが、3名様のうちのおひとりのご主人様を約3週間にわたりご案内させていただいたことがあり、そのご縁で今回のご依頼をいただきました。
実は昨年の秋、友人アンマリーとのジャパン・トリップ中に渋谷でお茶をしていたら、ガラス窓の外をそのご主人様が歩いて通ったのです。お声をおかけしようとすぐにカフェを出て姿を追ったのですが、あっという間に雑踏の中へ…。見失ってしまいました。
あれは幻だったのかしら…と気になっていたところ、その数か月後に奥様から旅のご依頼。「想いの連鎖」のようなものを感じずにはいられませんでした。
今回の旅の道中、人違いかもしれないけれど…と前置きしつつも、渋谷での出来事を奥様にお話ししてみました。すると、「それは間違いなく主人です!」と断言されるではないですか。なんでも、たまたま私がいたカフェの辺りがご主人様の日常的な通り道だそうで、服装も風貌も私がご一緒した7年前とお変わりないそうです。
あの時、残念ながら見失ってしまったけれど、世界に、日本に、そして東京だけにだってたくさん人がいる中、すれ違えるだけでもスゴイこと。ご縁のある人とはつながるようになっているのですね、やっぱり。
そのご主人様は今、目の前に広がる大西洋の向こう側、カナダの東海岸をご旅行中とのこと。皆でお名前をお呼びして、海に向かって手を振りました。見えたかな?(笑)
ちなみに写真の場所は、一昨年辺りからオープンした、モハーの断崖の新しいビュー・ポイントです。→
Guerin's Path(駐車料金一人5ユーロ・大型バス不可)
ビジターセンターのある駐車場は夏季はとても混んでいるので、個人のお客様には最近、こちらをお勧めしています。今回は歩くのが苦手なお客様もいらしたので、崖にいちばん近いところに駐車させてもらい、車を降りたらほぼ目の前が断崖絶壁!…という迫力でした。
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