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ダンブローディ号とケネディ大統領(ニューロス)

昨日より周遊ツアーが始まり、ご家族3名様のプライベート旅行をご案内させていただいています。
旅の始まりはアイルランド南東部から。アイルランドの歴史に非常に興味を示してくださるので、ウェックスフォード(Wexford)からウォーターフォード(Waterford)への移動途中、せっかくなのでニューロスにあるダンブローディ号(Dunbrody Famine Ship、New Ross, Co. Wexford)をお見せしました。かつてアイルランドが貧しかった時代にアメリカやカナダへ移民を運んだ、19世紀の帆船です。

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こんな華奢な帆船が、多い時には300人を超える移民を乗せて1ヶ月弱で大西洋を渡ったそうです。ダンブローディ号はスピーディーな航海で知られ、ニューロスを同日に出発した別の船より4日も早く、28日間でニューヨークに到着したこともあったそう

貨物船として造船されたダンブローディ号ですが、19世紀半ばに起こっジャガイモ大飢饉により大量のアイルランド人が国外へ流出するようになると、移民船としての役割も担うようになります。1845~1851年の間、何千という人々がこの船に乗ってアメリカ大陸へ渡りました。
その多くは、地主に搾取され、飢饉で飢えた貧しい小作農でした。

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隣接する移民博物館経由で、船の内部にも入ることが出来ます。キッチン兼、食糧庫でしょうか

ニューロスはケネディ大統領のご先祖の地としても知られ、町の近くにある先祖の住まいには現在、博物館がつくられています。(今日は立ち寄りませんでしたが、後日またそこもご紹介させていただこうと思います)

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ダンブローディー号の脇に設置されている「移民の火」モニュメント。天球の中に燃えている炎は、ケネディ大統領の墓所であるアメリカのアーリントン墓地のエターナル・フレームが海を越えて運ばれたもの。1963年、ダラスで銃弾に倒れる5か月前にケネディ大統領はアイルランド訪問しています。その50周年を記念して、2013年に設置されました

ダンブローディ号を眺めながら、ウェックスフォードとキルケニーの県境を成すシュア川に沿って橋の方へ歩いていくと、ケネディ大統領の銅像が。

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アイルランド、アメリカ合衆国、黄色&紫のウェックスフォードの旗がはためきます

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大統領はほぼ等身大(ちょっと小さめ)なので、握手をして写真が撮れます

ダンブローディ号のような移民船にカバンひとつで乗り込んでアメリカへ渡ったケネディ大統領のひいおじいさん。4世代あとには大統領になる人物を輩出するとは思いもよらなかったことでしょう。
さわやかな朝の空気の中、貧しかった時代のアイルランドや、かつてアメリカのロイヤル・ファミリーと呼ばれたケネディ家のことをお話ししながら、お客様としばしの散歩を楽しんだのでした。

※関連過去ブログ→ダラスのケネディ暗殺現場へ

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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