昨日
タラの丘でサンザシの老木がいっぱいに花をつけているのを見て、この映画を思い出しました。

2016年に日本公開された『フラワーショウ!』(原題『Dear to Be Wild』(2015))→
Amazonプライムで観られます
景観/庭園デザイナー(Landscape / Garden designer)のアイルランド人女性、メアリー・レイノルズ(Mary Reynolds)さんの実話をもとにした映画。⇒
メアリー・レイノルズさんHP(英語)
2002年、無名のデザイナーだったレイノルズさんが英国の権威あるガーデニング大会「チェルシー・フラワーショー」に挑戦、アイルランドの野山に咲くワイルドフラワーをメインに、ストーンウォールや曲線を取り入れた「ケルティック・サンクチュアリ―(Tearmann Sí - A Celtic Sanctuary=ケルトの聖域)」という庭を造り上げます。古代アイルランドの自然崇拝やスピリチュアリティ―が表現されたその庭は、見事、金賞に輝き、若干28歳だったレイノルズさんは、史上最年少の受賞者として注目されました。
映画は夢とロマンスを手に入れる女の子の物語…といったほんわかした仕上がりで、アイルランドの美しい景色(ウェスト・コーク、ウィックロウなど)も楽しめ、なかなか良い作品だったと思います。
個人的には、森のシーンで「ブルーベルとヒースは同じ時期に群生しないよ~!」とか、メアリーのカジュアルな夏っぽいファッションが可愛すぎて「あんな格好で毎日過ごせるほどアイルランドは気候が良くないよ~!」などなど、突っ込みを入れたくなりましたが。(笑)
メアリーの庭の主役は、古代ケルトが神木としたサンザシの木。樹齢200年の老木がアイルランドから丸ごと運ばれます。
サンザシの花言葉は「希望(Hope)」(と、この映画を観て知りました!)。審査の日までになんとか花をつけて欲しい…と願うメアリー。昨日のタラの丘のサンザシの老木を見てそのシーンを思い出したのですが、樹木の精がその願いを聞き入れてくれたかどうかは見てのお楽しみ…ということで。(笑)
ちなみに、レイノルズさんが金賞を受賞したことを報じた2002年の新聞記事を見ると、出身地のウィックロウの自然はもちろん、タラの丘にも影響を受けたとあります。私のイメージ、間違ってなかった!と合点がいきました。
(→
Celtic garden wins Chelsea award for Irishwoman(Irish Times))
レイノルズさんは2016年、映画のPRで来日されているんですね。その時のインタヴュー記事も興味深いです。
→
「日本人は全てのものに魂があることを理解している」…「フラワーショウ!」のモデル、メアリー・レイノルズさん(産経ニュース)ゴールウェイ近くのモイコラン(Moycullen, Co. Galway)にレイノルズさんがデザインした庭園があるので、今度行ってみようと思います♪
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コメント
Miyu
6月からダブリンに留学に行く大学生です。
初めての海外で一人で行くことに毎日不安と楽しみでドキドキです。
そんな時に山下さんの「アイルランドへ」を読み不安の部分が和らぎました!!
行ってみたい所がたくさん出来ました!!
ブログも読んでもっと楽しみになりました。
ブログの更新とても楽しみにしてます!!
2019/05/28 URL 編集
naokoguide
私の本がお役に立てて良かったです!お伝えくださり嬉しいです、ありがとうございます。
気候も良くなってきましたので、アイルランドで楽しい夏をお過ごしいただけることでしょう。
Miyuさんの留学生活が充実したものになりますよう、心から願っています♪
2019/05/28 URL 編集