過去数回にわたり出演させていただいているFMまつもとのヒッコリー・サウンド・エクスカーション(
Hickory Sound Excursion)に、
私の大好きな添乗員さん、若槻郁美さんがご出演されました。
旅につながる風景や音楽、アート&クラフツを紹介する「
タビビトリオ」ギャラリーを主催しておられる郁美さん。旅と音楽にまつわる素敵なお話の中で「アイルランド最後の吟遊詩人」と言われる盲目のハープ奏者、ターロ・オキャロラン(Turlough O'Carolan、1670 - 1738)のことに触れてくださいました。
放送は終了しましたが、こちらでお聴きいただけますので、ぜひ♪
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#163 - 若月郁美さん (トラベルクリエイター /「タビビトリオ ギャラリー」オーナー)- 空と陸の交わったところ - 23MAY2019生涯を旅と音楽に捧げたターロ・オキャロラン。今日知られているだけでオキャロラン作の曲は200以上あるとか。
郁美さんのお話しを聞いて、何年か前にガイド仲間とオキャロランのお墓参りに行ったことを思い出しました。

オキャロランの墓所。彼が子供時代を過ごしたロスコモン州の、キルローナン修道院跡地(
Kilronan Abbey, Keadue, Co. Roscommon)にあります。墓碑には「ハープ奏者、作曲家、詩人、歌手」と書かれていました

ハープ弾きがお墓参りに来て置いていったのでしょうか、演奏に使用するピックが

湖を見晴らす高台にある、修道院跡地全景(写真はいずれも2012年2月撮影)
郁美さんが旅の途中、移動中の車内でかけておられるという
アコースティック・ギタリストの小川倫生さんのCDアルバム「
Night Jasmine(ナイト・ジャスミン)」ですが、以前にお仕事をご一緒した際、郁美さんにプレゼントしていただきました。
このアルバムには小川さんご自身の楽曲のほか、オキャロランのハープ曲をギターにアレンジした曲が2曲収められているので、私もアイルランドの旅の道すがら、BGMとして時々かけさせていただいています。
Carolan's Cup (「Night Jasmine」収録曲)
現在に生きる小川さんの演奏で、300年前の曲がぐっと身近に感じられますよね。クラッシックやフォークよりポピュラーやロックの方が好きな私には、ハープやフルートの演奏よりこの方が耳になじみます。
まるで居ながらにして旅の情景がよみがえってくるかのような旋律は、さすが旅人オキャロラン。旅心がよくわかっているなあ、と聴くたびに心にしみいる一曲です。きっと、小川さんも?
個人的には、小川さんがどういう経緯でオキャロランに興味を持たれ、ギターで演奏しようと思ったのか興味深いです。
小川さんはオキャロランの全カバー・アルバムも出されていて、ケルト音楽好きな方は、よりアイリッシュ・バラード感の強いこちらの方がお好みかも。→「
Si Bheag,Si Mhor(シーベグ・シーモア)」
「Night Jasmine」がすっかり気に入り、こちらも購入したのですが、昨年ツアー中に車内でかけてそのまま置いてきてしまった…(涙)。先ほど小川さんのウェブサイトを見たら、このアルバムは完売しました、とお知らせがあったので、在庫がなくなってしまったら大変!と急いでアマゾンで注文しました。
次回ご案内する周遊ツアーのお客様には、間に合ってお聴きいただるかと思います♪
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