今日は昼前に仕事が終わり、しばらく会っていなかった友人マルコスとランチ。
マルコスと街で会う時は、いつも決まってこちら、メトロ・カフェ(
Metro Cafe, South William Street, Dublin 2)です。

路地のコーナーに真っ赤な店構えが印象的な、ダブリンっ子によく知られたカフェ&ビストロ
今でこそ飲食店が林立するダブリン市街地ですが、こんなに沢山のカフェやレストランがあるようになったのは、経済成長が顕著になった2000年代前半以降。
メトロ・カフェはそれに先駆けて、ダブリンにまだパブしかなかった1996年にオープン。飲食店の移り変わりの激しいこの街にあって、20年以上も人気店としてその地位を保ち続けています。

お天気が良かったので外のテラス席にすわりました。各テーブルに置かれた灰皿と砂糖入れが、ちょっぴり、いにしえな感じ…(笑)
マルコスはこのメトロ・カフェがお気に入りのようで、街でランチしようよ!と言うと、返事は決まって、じゃあメトロ・カフェで!(笑)
そういえばこのカフェ、男性客の割合が高い。それも若者というより、日本では「オジサン」と呼ばれる世代の、でも、決して老けてはいない、まだまだイケてる人たち(笑)。
現在50歳プラスのマルコスとは、数年来のサーフ仲間。サーファーで、ギターが得意で、寡黙なシングル・ファーザーのマルコスは、所帯じみたところのない、なかなかヒップな「オジサン」です。
マルコスが大学を卒業した当時のアイルランドは仕事がない時代でしたから、まずはイギリスで職に就き、経済成長の兆しが見えた90年代後半にアイルランドに戻って来ました。今の40代後半から50代以上のアイルランド人にはそういう経歴の人が少なくなく、彼らがダブリンに戻って来た頃、街が活気を帯び始める中でオープンした象徴的なもののひとつが、ここメトロ・カフェだったのではないかと思います。
マルコス世代にとっては若き日から行きつけた、ある種のノスタルジアを感じさせる場所なのでしょう。
メニューも時代に迎合しすぎることなく、がっつり系の「オール・デー・ブレックファースト」が充実。(オール・デー・ブレックファーストとは、ベーコンやソーセージ、目玉焼き、スクランブルエッグなどを盛り合わせた、いわゆる「アイリッシュ・ブレックファースト」を朝食時間が過ぎても1日中出していること)
バンガー(ソーセージのこと)&マッシュ、ビーフ・シチューなど、アイルランド人男性が好みそうなメニュー。女子向けのカワイイ感じを目指していないことは明らかです(笑)。
私がここでいつも食べるのは、B級グルメ代表のミートボールのペンネ・パスタ。

今日も迷わず注文。女子向けカフェにはまずなさそうなメニュー(笑)
スパゲッティではなくペンネ…ってところがしびれますよね。中高年以上のアイルランド人には、ロング・パスタはまだまだエキゾチックな食べ物ですから(笑)。
そしてマルコスもいつも、同じものを注文している気が。

エッグ・オン・トーストにソーセージをトッピング。トーストはサワードー・ブレッド、バリマルー・ハウスのレリッシュ付き
こうしてマルコスとメトロ・カフェに来るたび、私の「オバサン」にはなりたくないけど「オジサン」にならなってもいい!…というヘンな願望がちょっとずつ満たされていく気が…(笑)。
次回はバターミルクのパンケーキに挑戦したい!…とメニューとにらめっこしながらいつも思うのですが、やっぱりミートボール·パスタを食べてしまうんだろうなあ。
何はともあれ、久しぶりに会うマルコスと話ははずみ、楽しい午後の数時間でした!
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