以前から気になっていたカムデン・ストリートのバー・レストラン、デラハント(
Delahunt, Camden Street, Dublin 2)へ行ってみました。
2015年にオープンしたお店ですが、建物は19世紀の文化財。ビクトリア時代の装飾がそこここに残されています。

おしゃれなタール・ブルーの店構え。にぎやかなカムデン・ストリートでひっそりと存在感を放っています

ビクトリア時代を彷彿とさせる、入り口ドアの足元のオリジナルのタイル

間口が狭く、奥行きが長い店内。ピカピカに磨き上げられた、重厚感のあるマホガニー製のバーカウンターが素敵
開店以来、毎年、ミシュランのビブグルマン選定レストランに選ばれているという、知る人ぞ知るグルメ・レストラン。(ビブグルマンは、コストパフォーマンスの良いレストランに与えられる評価)
本格的なお料理はディナー・タイムの17時からですが、12~14時のカフェ・タイムに軽食メニューがあるので、今日はそれに合わせて行ってみました。

フィッシュ・フィンガーのサンドイッチ。揚げた白身魚とレタスがふかふかのパンにはさんであるだけ…というシンプルなものですが、タルタルソースが素晴らしいのか、驚くほどに美味でした!付け合わせがチップス(太切りフライドポテト)ではなく、超極細の「シュー・ストリング・フライ(=靴紐サイズのフライドポテト)」というのもおしゃれ

一緒に行ったお友達が注文したビーフ・シチュー。ひと口いただきましたが、お肉がやわらかくておいしかったです!
デザートは食べなくてもいいかな…と思っていたのですが、シンプルなものがこんなにおいしいのであれば、デザートも絶品に違いない!と思い、注文して大正解。ブラッディオレンジ(ブラッドオレンジ)のクレームブリュレを2人でシェアしたのですが、甘さ控えめの上品でさわやかなお味に感激。

ブラッディオレンジのシャーベットがのせられています
ちなみにデラハントは、「カムデン・ストリートのデラハント」として、ジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』に登場するお店でもあります。主人公ブルームと妻が店内にいて、「ポルトワインとシェリー酒とキュラソー」、「大きな骨付きコールド・ミートとミンス・パイ」…などと描写されていることから、当時は食料雑貨屋だったよう。
近年はずっと別名のオフライセンス・ショップ(酒屋)でしたが、2015年、グルメ・レストランとしてオープンするにあたり、再び「デラハント」に。ジョイスゆかりの地、復活…と話題になりました。
そんな文学つながりも好みですし、雰囲気も食事もとても気に入ったので、次はぜひディナーに出かけたいと思います。

壁の花の絵もビクトリア調でステキ
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