先日、
白い色のサクラをご紹介しましたが、アイルランドにも実にいろいろな種類のサクラがあり、今あちらこちらで咲き誇りとてもきれいです。
昨日、トリニティーカレッジの構内でこんな可愛いサクラに出会いました。

小ぶりの八重咲き。ほんのり色づいた感じのピンクがなんとも言えない色合いです

洋風の建物によく似合う

一重の薄いピンクのサクラも。やはりこれは山桜の系統でしょうか
そして、これもサクラの一種でしょうか。ダブリンではこの時期よく見かける、ちょっぴり梅みたいな趣きの赤い花。
いろいろな人に「名前を知っていたら教えて~」と言い続けて数年、いまだわかりませんが、昨日近くでよく見てみて、もしやこれは赤いサクラなのでは…という気がしてきました。

花の形や付き方がサクラみたい

木の全景はこんな感じ。遠くから見てもはっきりわかる、ピンク系の赤色です
沖縄のサクラは赤いと聞いたことがあります。これもそういう種類なのかも。
どなたかわかる方いたら、ぜひ教えてください!
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コメント
Yama
3番目までは「大島桜・オオシマザクラ系の里桜・サトザクラ」の園芸種のような気がします。いずれもバラ科サクラ属です。
赤いさくら?は、ひょっとしたら日本の「花海棠・ハナカイドウ」の仲間ではありませんか。バラ科リンゴ属です、そういえばリンゴの花に似ていますね。
クラブアップルもその仲間ですが、樹皮の色がもっと濃くて荒々しい印象を受けます。
私の庭のハナカイドウは、「花が写真と同じように赤い、咲く時期も一緒。ただ、はじめ上を向いて咲いていた花が、咲き進むにつれ次第にうつむくようになる」のです。(素人考えですが、受粉したのち、雨や風から花を守るためではないかと?)
ハナカイドウは写真のように、つるっとした灰色の樹皮を持ちます。紫がかった茎を持ち、小枝が変化したようなトゲがあるのです。バラのように。
バラ科サクラ属とバラ科リンゴ属の違いと考えると、より分かりやすいかもしれません。
もう一つ、驚いたことは!
足元に咲いている白い花です。
ハナニラのような、アマナのような。いったいどっちでしょう。悩みます。もうすこしはっきりした画像があれば確定できるのですが。
両方、「ベツレヘムの星」という名前で呼ばれることがあります。
もう5年前になりますが、ちょうど今の季節にイスラエルへ旅し、オリーブ山の麓のゲッセマネの園で、樹齢千年のオリーブの木の足元に群生していたのが、とても印象的でした。
アマナ(ユリ科アマナ属)
ハナニラ(セイヨウアマナ ユリ科またはヒガンバナ科ハナニラ属)
>沖縄のサクラは赤いと聞いたことがあります。
中国南部や、台湾原産のカンヒザクラ系の変種や交配種はソメイヨシノよりも花色が濃くて時に赤紫色だったりします。
素敵な写真を見せてくださって、ありがとうございます。
ますます、アイルランドへ行きたい、という気持ちが強くなってきました。
2019/03/28 URL 編集
naokoguide
な、なんと、素晴らしい解説!あまりの感動に言葉が出ません…。
そうか、ハナカイドウ!私の育った環境になかったで、思いもしませんでした。
そう言われれば、リンゴの花によく似ています。そして「つるっとした灰色の樹皮」「紫がかった茎」「小枝が変化したようなトゲ」すべて合致します。木の幹がサクラと似ているけど、ちょっと違うなあ…と思っていたのでした。
長年の私の疑問を解いてくださり、ありがとうございました!
そして、大島桜…ってよく聞きますが、こういう感じのサクラなんだってこともよく分かりました。
「ベツレヘムの星」ですが、1~2日中にもう一度、見に行ってきて、ちゃんとした写真を撮って来てお見せしますね!
楽しいお話しをありがとうございました。ぜひぜひ、お花を見にアイルランドへ来てください。(そして全部解説していただきた~い!)
2019/03/28 URL 編集
Yama
バラ科サクラ属。日本の固有種で日本に10種あるサクラ属基本野生種のうちの一つ。その利用方法からタキギザクラ、モチザクラとも呼ばれる。(ウィキさんから)
性質がとても強く、桜の交配種を作出する場合の台木にもなります。バラにおいての日本の野茨・ノイバラの役目を果たすわけです。
なりより、その葉にクマリンを含みます。花もいい香りがするはず。
クマリン?桜餅のあの何とも言えないいい香りですね。
蛇足:秋の七草のひとつ、藤袴・フジバカマもこのクマリンを含むので、茎を切りとり数日置いておくと、あの桜餅の香りが漂います。
昔、といってもずっと昔のこと。このフジバカマの香りを着物に移していました。ご帰国の折にでも試してみてください。いい香りです。
サトザクラ バラ科サクラ属
サクラの園芸品種の総称。 オオシマザクラを基にして開発されたと考えられる園芸品種。オオシマザクラにヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを掛け合わせたもの。ほか、人工の園芸品種、野生種の突然変異も含めたすべての園芸品種をも含みます。(ウィキさんから)
つまり、オオシマザクラの「樹木としての強健さ」と、代々改良され続けてきた「美しいサトザクラ」を掛け合わせたもの。と考えると分かりやすいでしょうね。
葉を塩漬けすると、あの桜餅の香りがするかもしれません。
あるいはそのまま乾燥させるか。
里山にスミレが咲き始めました。
スミレの弁別に悩んでいる春の日です。こちらは桜まであと10日。一番好きなのは山桜ですけれど。
ふぅ~と咲き始めたと思うと、次の日にはちらちら花を落とすのです。
アイルランド! タラの丘で精霊を感じたい!
2019/03/29 URL 編集
naokoguide
サクラについて詳しい解説をありがとうございます。こちらには本当にいろいろな種類のサクラがあって、それも狭いダブリンの中にたくさんあるので楽しいです。イギリス、アイルランド原産のサクラもあるようですが、多くは園芸種でしょうね。
そして、スミレ!大好きな野の花のひとつですが。アイルランドには少ないのが残念。
日本にはたくさんありますよね、わかります、名前を判別するのが難しい…。
子供の頃、引っ越した家の庭が春になったら白と紫のスミレでいっぱいに埋め尽くされたのを見て大感激したことを思い出しました。あの時、花の精が本当に見えた気がしたものです…。
ああ、春は楽しいですね!
2019/03/29 URL 編集
Fiona
ハナカイドウやハナニラを教えていただき
私も勉強になりました。お花を習っていますが、
さっぱり花の名前はわかりません。詳しいかたを
尊敬いたしますー!
菫、大好きです。特にニホンスミレ。
昔、パリの郊外に群生を見たことがあります。
アイルランドには少ないのですね。
でも、そちらには素晴らしいバラがたくさん
ありますものね。これからの季節、ナオコさんの
ブログにて楽しみが増えます。
2019/03/30 URL 編集
naokoguide
なんと、暖冬&今週の春を飛びこしたような陽気で、私のバラはすでに蕾がふくらみかけています…!
普通、咲くのは5月なのに。こんなに早くて大丈夫?…って感じです(笑)。
2019/03/30 URL 編集