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生産者がシェフの小さなレストラン、レ・オリヴズ(ネース)

お友達の松井ゆみ子さんに誘っていただき、ダブリンから車で30~40分、ネース(Naas, Co. Kildare)のレストランへランチに出かけました。
ライター&写真家として長年にわたりご活躍のゆみ子さんですが、近年、アイルランドのお料理本を出版されるなど、フード&ライフスタイルの分野でも日愛の架け橋として活動しておられます。そんなゆみ子さんのとっておきのレストラン…ということで、今朝からテンションマックス!
到着したお店は、ネースの裏路地の南仏プロヴァンス…みたいな空間でした。

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ネースのコートハウス(裁判所)裏手の路地にある、ラヴェンダー色の小さなレストラン

レ・オリヴズ・ファーム&フード(Les Olives Farm & Food
Abbey Street, Naas East, Naas, Co. Kildare.
Tel: +353 45 898 291
水木 12:00~15:00、金 12:00~15:00・19:00~、土 19:00~、日月火・休

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全20席くらいでしょうか。ゆみ子さんが予約してくれた13時に到着したときはまだ静かでしたが、あっという間に満席に

オーナー・シェフのフランス人男性とアイルランド人女性のカップルが切り盛りする、小さなお店。店名に「ファーム&フード」とあるのは、彼ら自身が食材の生産者で、自家農園で育てた野菜と、信頼できる地元の生産者の肉や魚を使っているから。
手塩にかけて育てた食材を吟味して、畑からテーブルへと自身の手でまさに「直送」しているのですね。

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旬のあれこれが使われた今日のメニューは壁の黒板に。日や季節により違った料理が楽しめるのも常連さんたちに人気の理由

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カウンター上部の黒板にはこの一年に自家農園で育てた野菜や果物がびっしり書かれています。サラダ菜、白にんじん、トマト、セロリ、アーティチョーク、イチゴ、ラズベリー、カブ、チリ、インゲン豆、しょうが、ブロッコリーなどなど…

いただいたお料理は、予想をはるかに超える素晴らしいものでした!

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ランチなのでメインだけ…と思っていましたが、せっかくなので前菜のスープもスモールサイズでいただくことに。豆とアスパラガスのスープで、ミントもちょっぴり、カレー風味もちょっぴり。ひと口目は味が濃いかな…と思ったのですが、食べ進むうちに深みと爽やかさが増し、より食欲がそそられました

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メインはキジの3種盛り合わせを。キジ胸肉のスモークベーコン巻き、キジの自家製ソーセージ、キジのパイ包み!優しい味付けが胃袋と心にじーんとしみわたり、ひと口食べるごとに感嘆のと息が、はぁ~。胸肉は肉肉しくもジューシー、ソーセージは甘やかに感じるほどまろやか。そして、私がいちばん感激したのがパイ!

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サクサクのパイ生地の中身には、キジのミンチと野菜がたっぷり詰まっていました。おいし過ぎて食べ終わりたくなかった!

一見、素朴にも見えるお料理ですが、新鮮な素材を愛情たっぷりに調理した結果がそここに表れていました。キジ尽くしとは言え、一皿に数えきれないほどの食材が使われていたのもお見事。ミンチとかソーセージといった一般家庭で日常的に食されるものをレストランのレベルに仕上げて出せるのは、やはりシェフのセンスと腕だと思います。
ジャガイモとビーツ(だったと思います)のスライス、ソーセージの下に敷かれたザワークラウトみたいな味と食感の野菜も、家庭的でお肉によく合いおいしかったです。

肉派の私とは対照的に、魚や野菜がお好みのゆみ子さんのチョイスはエビのリゾット。

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味見させていただきましたが、こちらも優しいお味でした

そしてデザートがこれまた、あまり主張しすぎないおいしさ。甘すぎたり、ゴージャスすぎるデザートは食後には欲しくないですよね、ほんとは。それをよく心得た味でした。

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リンゴと、今年の初物ルバーブのクランブル♪ 大粒なのにサクサクのクランブルは、あえて無塩バターをたっぷり使ってるから~とゆみ子さんがおっしゃってました(アイルランドでは普通は有塩)

おいしいお料理のお供に、ゆみ子さんが最近始められたという草木染めの話を興味深くうかがいました。
そこから『ケルズの書』の色の話になり、さらに、大岡信さんの「言葉の力」を思い出し、志村ふくみさんの話になり…。サクラ色の染料は花びらではなく樹皮からとれる、すなわち花だけであのピンク色を出しているのではなく、全身で色づいているんだよ…という話だったかと思いますが、中学校の教科書にありましたよね。ふと記憶の底からよみがえってきました(笑)。
(自宅に戻ってから調べたら、志村さんは90代になられた今も現役の染色家として活動されているんですね!)

まるで知恵の輪がぐるぐる絡み続けるかのように、ひとつの話題から次々に広がり…。おいしく楽しい、素敵な午後のひとときでした。
レ・オリヴズはとっても気に入ったので、近いうちにまた行きたいと思います。教えてくださったゆみ子さんに感謝!

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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