FC2ブログ

記事一覧

南北アイルランドの国境を水路で超える(カーリングフォード湾)

所用で北アイルランドの国境に近いモーン山脈のふもとへ。行きは高速道路で国境線を越えましたが、帰りはカーリングフォード湾(Carlingford Lough)をカーフェリーで渡り、水上で国境線を越えてみました。
→カーリングフォード・ロック・フェリー(Carlingford Lough Ferry

carlingfordferry02191
グリーンキャッスル(Greencastle, Co. Down, Northern Ireland)のフェリー乗り場。対岸のクーリー半島の山並みが見えます

carlingfordferry02192
対岸からフェリーがまもなく到着…というのに、がら~ん。乗船したのは私たちの車のほかに、作業車一台のみでした。夏の行楽シーズンや、地元の人たちの通勤時間帯はもっとにぎわうことでしょう

対岸のグリーノア(Greenore, Co. Lough)まで乗船時間は約20分。タイムテーブルは1時間に1往復。グリーンキャッスルからは毎時、グリーノアからは毎「半」時に出発と決まっています。
(季節ごとの運行時間はこちら→Timetable

カーリングフォード湾は氷河により形成されたフィヨルドの一種で、ニューリー川(Newly River)がアイリッシュ海へ注ぐ深い入江です。
「カーリングフォード・ロック(Carlingford Lough)」と呼ばれ、「ロック(ロッホ)=Lough」は本来アイルランド語で「湖」を意味しますが、アイルランド(特に北部)ではしばしば、入江(湾)も「ロック」と呼びます。(ロック・スウィーリー=Lough Swilly、ストラングフォード・ロック=Strangford Lough、ロック・フォイル=Lough Foyleなど、いずれも湖でなく入江)
この入江が、南北アイルランドの国境線となります。

carlingfordferry02194
私たちが乗ったのは16時発のフェリー。低くなった太陽の光が、海面と雲の間から黄金色に透けて見えました

carlingfordferry02193
入江の口に、まるで海に浮かんでいるかのように見える灯台が。ホースのベイリーズやスケリッグマイケルの灯台も手がけた建築家、ジョージ・ハルピン(George Halpin)が1824年に建てたハウルボウリン灯台(Haulbowline Lighthouse)です

背後にモーン山脈、行く手にクーリー山脈を眺めながら、水しぶきをあげてのんびりと航行するフェリー。
ブレグジットによりまさかのハードボーダー復活となったら、ここにも国境審査が設けられてしまうのでしょうか。日々の通勤路として利用している人たちはどうなってしまうのでしょう。
美しく、神秘的でさえあった海と空を見ながら、この景色に厳しい国境審査は似合わないなあ…と思わずにはいられませんでした。

スポンサーリンク

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

全ての記事を表示する

スポンサーリンク

お知らせ ☘

旅のガイドのご予約・お問合せはこちら
ガイディング・アイルランド

新刊のお知らせ
「絶景とファンタジーの島 アイルランドへ」(イカロス出版)2017年5月29日発売
おかげさまで重版
ikarosbook0517
イカロス出版サイト
アマゾン

イベントのお知らせ
★長野県青木村にてトーク・イベント
2019年11月16日(土)10:00~15:00
会場:ふるさと公園あおき
詳細はこちら青木村産業祭2019&新そば祭り
関連ブログ記事→こちら

★島根県松江市にてトーク・イベント
2019年11月24日(日)14:00~16:00
会場:松江城内 興雲閣
詳細&ご予約はこちら絶景とファンタジーの島 アイルランドへ Talk plus Music
関連ブログ記事→こちら

★東京都内にて旅カルチャー講座
2020年1月12日(日)13:30~15:30
会場:土屋グループ銀座ショールーム
詳細は追ってお知らせいたします!

プロフィール

naokoguide

Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

Instagram  

カレンダー

09 | 2019/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ