かれこれ10年近く前のことですが、紅茶研究家として著名な
磯淵猛先生率いる、紅茶のエキスパートの皆さんのツアーをご案内させていただいたことがありました。
ダブリンの老舗紅茶専門店ビューリーズでブレンダーに話を聞いたり、リプトン・ティーの創業者サー・トーマス・リプトンの両親の出身地カウンティー・モナハンのクロネス(Clones, Co. Monaghan)を訪ね、地元の人とお茶会をしたり。
とても楽しい数日間で、クロネスでもらった青と白のモナハンの旗を振りながら、ベルファーストからフェリーでスコットランドへ旅立たれる皆さんをお名残り惜しい気持ちでお見送りしたことを覚えています。
(その時の過去ブログ→
紅茶大王トーマス・リプトンの先祖の地、クロネスへ/
紅茶のミルクは先に入れる?後に入れる?)
この時、磯淵先生からはもちろん、熱心なツアー参加者の皆さんにも紅茶のことをいろいろ教えていただきました。旅のご案内をしながら勉強させていただいた紅茶にまつわる小ネタやウンチクは、その後のガイディングにとても役立っています。
その時のお客様のおひとりから、先日、思いがけずご連絡をいただきました。
「紅茶コーディナーター」の有資格者でおられる釜中孝様。紅茶をテーマにした紀行文をご出版されたという嬉しいご報告をくださいました。スリランカ、インド、中国雲南省、スコットランド、ロンドンに加え、あのアイルランドの旅のことも書いてくださったとのこと。そして、光栄にも私も登場しているとのことで、早速ご著書をお送りくださいました。

「紅茶エキスプレス~琥珀色の茶園、琥珀色の時を紡いで」釜中孝・著(セルバ出版)

表紙を開くと釜本様からの嬉しいメッセージ。表紙と同じ、おいしそうな紅茶とスコーンの写真のポストカードを、お手紙と一緒に本に挟んでくださったお気遣いも嬉しかったです
アイルランド紀行は最終章となる第6章。シャムロック印のツアーガイド・バッジを胸にダブリン空港へお迎えにうかがった私のことが紹介されていました。
そう、リプトン・ティーのリプトンさんは、晩年、ヨット・レースに挑戦するのですが、両親ともにアイルランド人である彼のヨットが「シャムロック号」であったことに話がつながっていくところが、さすが紅茶紀行!
ダブリン、コーク、北アイルランドと紅茶をテーマにたどったアイルランド紀行は17頁にわたり、ところどころ私が出てきます。
旅の途中に私がお話ししたことなどもきっとメモしてくださっていたのでしょう、紅茶やアイルランドを知るための情報として織り交ぜてくださり、とても嬉しく思いました。
まずは自分の出てくる最終章から読んでしまいましたが(笑)、これから第1章に戻り、楽しみに読ませていただきます。
第1章はスリランカの紅茶紀行。実は釜中様からご連絡いただいた時、ちょうどスリランカにいて、なんと紅茶を飲みながらメールをチェックしていました!不思議なシンクロニシティにびっくり。
4年前にスリランカへ行ったときには内陸部のリプトンゆかりの茶畑へも足を運びました。そんな光景を思い出しながら、冬の夜長を紅茶の旅で楽しませていただきます♪
釜中様、ありがとうございました!
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