昨日のブログで触れた16世紀アイルランドの海賊の女王
・グレイス・オマーリー(Grace O'Malley)のライフ・ストーリーが、なんとミュージカルになりました!
その名も、
『The Pirate Queen(ザ・パイレート・クイーン)』。『Riverdance』のプロデューサー&ディレクターによる新作ミュージカルです。

(
The Pirate Queen公式サイトより)
2007年4月のブロードウェイ上演に先駆けて、只今シカゴでプレミア上演中。(11/26まで)ダンスや音楽はもちろんのこと、グレイス・オマーリー・ファンの私としては、一体どんなストーリーなのか興味津々。シカゴは無理でも、来年のニューヨーク行きを計画しようかと本気で思ったりして…!
原作は、
ダブリン在住の女流作家Morgan Llywelynのこの小説です。
Grania:She-King of the Irish Seas何やらちょっと漫画チックな表紙ですが、どうやらティーン向けの小説のようです。
「Grania(グラーニャ)」とはグレイスのアイリッシュ名なのですが、アイルランドでよく知られる彼女のニックネームは
「グラニュウェル(Granuaile=禿のグラーニャ)」。それには、こんなエピソードがあります。
子供の頃から男勝りだったグラーニャ、ある日、父親について航海に出る許しを請うため、
男装して髪を丸坊主に刈って家族の前に現れました。
大笑いした家族は、小さなグラーニャを「グラニュウェル=禿のグラーニャ」と呼び、父のお供としてスペイン航海へ出ることを許可、その船上で敵に襲われそうになった父親の命を見事に救い、度胸満点なところを見せつけたそうです。
当時は完全なアイリッシュ・スピーキングだったアイルランド西海岸、グラニュウェルは英語は全く話しませんでした。
晩年に英国女王エリザベスⅠ世に謁見した際、2人はなんと、ラテン語で会話をして意気投合したようです。(この時も、やはり丸坊主だったのかしら…?)
こんな数々のエピソードも、ミュージカルに登場するのでしょうかね~。
すぐに観に行けないのが残念ですが、とりあえずはLlywelyn女史の原作本でも手に入れて、グラーニャウェル・ワールドにひたろうかと思います!
※関連ブログ:
「海賊の女王」の怒りをかった城(グレイス・オマーリーのエピソード)
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コメント
dublinbooks
2006/10/24 URL 編集
Pearl
音楽は素朴なアイリッシュ音楽って感じね。
アメリカで成功したら日本にも来てくれるかな~?
2006/10/24 URL 編集
naokoguide
ミュージカル、観に行けるように頑張りま~す。
2006/10/24 URL 編集
naokoguide
2006/10/24 URL 編集