以前ご案内させていただいたお客様が私の地元上田市に隣接する青木村ゆかりの方で、そのご縁で村長主催の蕎麦の会にご招待いただきました。
そば処として知られる信州ですが、青木村は「タチアカネ」という品種の珍しい蕎麦を栽培していて、青木村オリジナルブランドとして人気があります。
味や風味が良いのはもちろん、成長過程の蕎麦の実が赤く、白い花に映えてとてもきれいなのだそう。一度、見てみたいものです。
(青木村のホームページに写真あり→
タチアカネ蕎麦)

おいしいお蕎麦をたくさんいただきました。各座席には出席者の名前札、きれいな箸袋は職員の方の手作りだそう。心遣いが嬉しい
タチアカネの「蕎麦会席」。写真の二八蕎麦に続き、蕎麦粥、菱蕎麦(薄っぺらなひし形)、どじょう蕎麦(太くて長い)、ペペロンチーノ蕎麦…と珍しいメニューが続きます。蕎麦がきをみなで作る体験もさせていただき、楽しく盛り上がりました。

左上から時計回りで…蕎麦粥、どじょう蕎麦、蕎麦がき(絶品!)、ペペロンチーノ蕎麦!
近隣の町村が上田市に合併されたり、統合されたりしていく中、青木村は独立独歩を守り続けている村。
村長のお話では、青木村では江戸時代から明治にかけて5回もの農民一揆が起こっており、日本で最も一揆が多発した村だそう。反骨の精神旺盛で、自らの命を顧みず正義を貫く気質は、ちょっぴりアイルランドとオーバーラップしますね。
ちなみに青木村出身の偉人としてしばしば名前が挙がるのが、東急グループの創始者・五島慶太(1882 - 1959)。
今年8月、落雷により生家が焼失するという残念な出来事がありましたが、地元では今もって話題になる人です。
実は東急とアイルランドは関係が深く、ダブリン市内を走る通勤列車ダート(DART)の車両の多くは、旧・東急車輛の製造です。(関連過去ブログ→
久しぶりに…ダートで通勤)
2012年、東急車輛が事業委託しJR東日本の傘下に入った際、ビジネストリップでアイルランドにいらしたJR東日本の関係者の方々をご案内させていただいたことがありました。保存鉄道の多いマン島へもご一緒させていただき、非常に思い出に残る数日間を過ごさせていただいたのでした。(当時のブログ→
マン島に来ています!/
移動日…/
ダブリンでイザカヤ気分!)
そんなことを思いながら、おいしくいただいた「タチアカネ」蕎麦。
謎解きみたいなブログ・タイトルの意味がおわかりいただけたでしょうか。はい、その心は、
(タチアカネ蕎麦の里)青木村→五島慶太→東急→アイルランドのダート車両!
ある意味、壮大とも言えるつながり…だと思いませんか?(笑)
村ゆかりのお客様との偶然のご縁により、アイルランド在住の私が村長や地元の皆さんと一緒にタチアカネ蕎麦を食することになるとは(笑)。
人と人のご縁というのはどこで結ばれているのか計り知れませんね。それでもいつも、一周回って腑に落ちるところにちゃんと戻ってくるのでそれが面白く、偶然を装った必然に驚かされてばかりです。
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