8月25日(土)~26日(日)の2日間、ローマ法王フランシスコ(Pope Francis)がダブリンにいらっしゃいます。
ローマ法王のアイルランド訪問は、1979年のヨハネ・パウロ2世以来、実に39年ぶり。
クローク・パーク(Croke Park、83000人収容のアイルランド国技専用の国立競技場)でのフェスティバル、アイルランド西部のノック・シュライン(Knock Shrine, Co. Mayo、1879年にマリア様が出現した聖地)への訪問などが予定されていますが、目玉はなんといっても26日(日)午後にフェニックス・パーク(Phoenix Park)で行われる野外での大規模なミサ。
これには60万人(報道により50万人)が参列すると見込まれていて、ダブリン市内が大フィーバー…といったことになりそう。

数日前にフェニックス・パークを通ったらコンサート会場のごとくステージが準備されていました。白い巨大十字架は「法王の十字架(Papal's Cross)」、1979年にヨハネ・パウロ2世がミサをあげた場所です
かつて貴族の鹿を狩る狩場だったフェニックス・パーク。市街地に隣接する緑地としてはヨーロッパ一の大きさで、ロンドン市内のハイド・パークの5倍の敷地面積。
ここなら60万人収容できるキャパはありますが、そこへ行く人の波、波、波…を想像するとクラクラしそう。民族大移動…みたいなことになるのではないでしょうか。
本日、国技ハーリングの決勝戦があり対戦する2県、リマリックとゴールウェイから大挙して人がダブリンへ詰めかけましたが、クローク・パークの収容人員83000人に球場外で応援する人を入れても10万人位だと思うんですよね。これでもすごい人波なのにその6倍とは!
(ちなみにハーリングはなんと45年ぶりにリマリックが優勝、おめでとう、リマリック!→
Limerick are All Ireland hurling champions for the first time in 45 years following epic victory over Galway)
しかし1979年には、さらに多い110万人がフェニックス・パークに集ったという記録があるのです。
マイカーもそれほど普及しておらず、公共交通機関も今ほど便利ではなかった時代。ひと目法王を見んと遠方から何十キロも歩いて来た人も多かったと言います。今では考えられないようなカトリックの熱狂があったのでしょう。
当時のアイルランドの人口は今より100万人以上少なく、300万人台だったはずですから、そのうちの110万人といったら、国民の3分の一近い人が集ったことに!(現在の人口は約475万人)
今回のローマ法王のご訪問は、今週21日(火)~26日(日)にダブリンで開催されるカトリック教会の「世界家庭大会」(World Meetings of Families 2018)のフィナーレを飾るため。(イベントの趣旨についてはこちらの記事が詳しいです→
8月下旬、ダブリンで世界家庭大会、同大会25年の歴史)
この大イベントのため、ダブリン市内は何ヶ月も前からホテルの部屋がいっぱいで、ホテルが取れずツアーを催行できなかった観光グループもあるほど。
法王ご訪問の2日間はダブリン市内の道路があちこち閉鎖され、公共交通機関も限られます。タクシーもほとんど走らないようです。
週末にダブリンで過ごす予定のある方、市内を移動する予定のある方は、くれぐれもご注意を!
交通制限、閉鎖される道路のリスト→
Papal Visit Saturday the 25th and Sunday the 26th of August法王のご訪問日程→
PAPAL ITINERARYちなみに私は明日から1週間、アイルランド国外へ出張。
帰国日が法王のローマへの移動日とバッティングするので、ダブリン空港でニアミス…なんてことになったりして。いや、それよりも、大混乱に巻き込まれて空港から自宅へなかなか帰れないかも、ですね(笑)。
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