修学旅行で数日間アイルランドに滞在している高校生のグループさんをお連れして、ダブリンのとある住宅街のGAAクラブへ。

GAA(Gaelic Athletic Association=ゲーリック・アスレチック協会)とは、1884年に創始された
アイルランドの国技であるゲーリック・フットボール(Gealic Football)とハーリング(Hurling)を統括する組織。
国際的にはラグビーやサッカーが強いことで知られるアイルランドですが、国内では、この2大国技が圧倒的な支持を得ています。
GAスポーツには、基本的にプロ選手はいません。すなわち、
選手はもちろん、コーチやマネージャーもすべてボランティア。プレイすることでは何の報酬も得ておらず、すべて地元のサポートのみで成り立っています。
国内に星の数ほどあるGAAクラブから選抜された選手たちが、県(カウンティー)代表となり、夏の間に対抗試合が行われ、毎年9月の優勝決定戦出場を目指すのですが、ただひたすら、
勝利のため、地元の名誉と誇りのために闘志を燃やすのがGAスポーツなのです!
私たちが訪問したGAAクラブには、40のチームが所属しているとのこと。選手は5~35歳の男女と幅広く、こういったクラブがダブリンだけで19もあるとか。
2つのGAスポーツのうち、日本の高校生たちが体験したのは、
木製のスティックを使ってプレイするハーリング。(詳しいルールなどは
こちらを参照)
過去の優勝決定戦での名プレイを集めたビデオ鑑賞後、さまざまな技を披露する
情熱あふれるヘッド・コーチのマーティンさん。

その後、スティックを手にグランドへ。まずは、クラブ所属の男の子たちの練習風景を見学させてもらい…

その後、日本の高校生たちも、
生まれて初めてのハーリングに挑戦!
熱心にコーチの指導をあおぎます~。


初めてにしては、なかなか様になっていた日本の高校生たち。スティック使いはなかなかのもので、習得の早さにコーチもびっくりでした。
最後に、クラブ所属の男の子たちが、ミニ試合を見せてくれました。青いジャージーの17歳の男の子が、
クラブ一の名選手。切れのあるプレイはさすが!

別のグランドでは、これから遠征試合に出かける14歳以下の女子チームがウォーミングアップ中。可愛いスカートのユニフォームが勇ましい姿と対照的です。
ちなみに、
女子のハーリングはカモーギ(Camogie)と呼ばれます。

それまで、慣れない海外でちょっとおとなし目だった高校生たちも、ハーリングを通じて一気に元気に。
スポーツに国境なし。
ホームステイではシャイだった子たちも、アイルランド気分を思い切り体験してくれたようです。
緊張した面持ちだった子たちが、表情もしぐさも活き活きとなっていったのが、とても印象的でした。
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コメント
ETCマンツーマン英会話
「GAスポーツには、基本的にプロ選手はいません。すなわち、選手はもちろん、コーチやマネージャーもすべてボランティア。プレイすることでは何の報酬も得ておらず、すべて地元のサポートのみで成り立っています。」
すばらしいですね。アイルランドの人々にとって、とても大切なスポーツであるのが分かります。是非、一度本物の試合を見てみたいと思いました。
2013/11/06 URL 編集
naokoguide
ハーリングはアイスホッケーに次いで、世界で2番目にスピードの早いスポーツだそうで、生で見ると球を追うのが大変なほど、スピーディーです。
夏の試合シーズンの県対抗の応援合戦も楽しく、アイルランドの文化の大切な一場面ですね。
2013/11/06 URL 編集
ETCマンツーマン英会話
>ハーリングはアイスホッケーに次いで、世界で2番目にスピードの早いスポーツ
ハーリングを知らない人に、ハーリングを伝える時にとても簡単で分かりやすい情報ですね。ありがとうございました。
2013/11/11 URL 編集