
絶景!ヨーロッパ最西のダンモア・ヘッドよりグレート・ブラスケット島を見晴らす
アイルランド南西部ディングル半島のスレイ・ヘッド(Slea Head, Dingle Peninsula, Co. Kerry)はヨーロッパ最西の岬として知られています。
岬の先端を成すダンモア・ヘッド(Dunmore Head)は私有地のため、これまではビュー・ポイントより眺めるのみで入ることができませんでしたが、最近ウォーキングの道が開かれ、歩いて行けるようになりました。
(過去ブログ参照→
やっぱり絶景、ヨーロッパ最西端スレーヘッド)

クミノール・ビーチ(Coumeenoole Beach)へ降りる道路の途中にある「ダンモア・ヘッドへようこそ」の看板。「ヨーロッパ最西端」の表記がさり気ない

歩く道への入り口。1ユーロの寄付金箱あり
今日のディングル半島は素晴らしいお天気。
大型バスのツアーだと駐車位置が遠く、時間の制限もありヘッドのウォーキングまではなかなかご案内出来ないのですが、今日はご家族のプライベート旅行のご案内でしたので、お誘いして歩いてみました。

ゲートを入ってしばらく歩くと、ダンモア・ヘッドの西に連なるブラスケット諸島(Blasket Islands)が見えてきます

後ろを振り返ると、牧草地の緑とクミノール湾のブルーがまぶしいほどの美しさ

ヒースの花(ピンク色)と
「デヴィルズ・ビット」と呼ばれるスカビオサ(紫色)が咲いていました。どちらも夏の後半の花
少々起伏のある道を歩くこと15分ほど、ブラスケット諸島最大のグレート・ブラスケット島を正面に見晴らす高台へ到達。

マル印が最西端のガラウン・ポイント(Garraun Point)、ヨーロッパ再西の西経10度30分です!
ポイントへ降り立つには足場の悪い崖を降りなくてはならず、お客様がご希望されなかったので、今日はここで眺めて最西端到達!ということにしました。
次回、時間のある時にぜひ降りてみたいと思います。
潮流の激しい海峡の向こうに見えるブラスケット諸島は大小合わせて全部で7島。
「眠れる巨人(Sleeping Giant)」と呼ばれるイニシュ・トゥースカート(Inis Tuaisceart)もこんなによく見えました。

海面にパタリと倒れて眠りこけている、ちょっぴりお腹が出ている巨人
ダンモア・ヘッドの頂上にはオガム石が立っています。いつもビュー・ポイントから見ていて、ぜひ近くで見てみたかったので感激。
(オガム石については過去ブログに詳しく書いていますのでご参照ください→
ウェールズ「ケルト紀行」⑤ ラテン語並記のオガム文字/
ディングル史跡めぐり③ クローシュテ・イーダのオガム石群)

1838年に発見され、倒れていたものを起こしたという2メートルの立石。なんとドラマチックなたたずまい

北側の角にオガム文字が見て取れます。「ERC MAQI MAQI-ERCIAS MU DOVINIA」と書かれているのだそう。ERCという人物についての碑文のようです

帰りはヘッドの中央を横切り、北側の景色を眺めました。これまた、ああ絶景なり
私たちが到達した、ガウラン・ポイントを見下ろす高台まで往復約40分。ガウラン・ポイントまで降り立つにはもう40分必要かな、と思います。
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