昨日ご紹介した軽井沢のパン屋・レイヨンヴェールさんでも店内にエンヤの曲が流れていましたが、日本でのエンヤ人気は本当に定着していますね。
先日母とマッサージに行ったらそこでもBGMがエンヤ。母が「この曲よく聞くけどなんていう曲?」と言うので、CDを買ってあげました(笑)。
それがエンヤの曲であることも、エンヤがアイルランド出身の歌手であることも知らずに、「この曲ステキ~」と自然に耳にしている人が多いのかもしれませんね。
流れていたのは『オリノコ・フロウ(Orinoco Flow)』。エンヤの名を世界に知らしめた大ビット曲ですが、なんと1988年発表なんですね。ということは、今年はオリノコ・フロウ30周年!
何度も聞いているはずなのに、ふいに耳に入ってくると新鮮。こんなふうに時代を超えて愛されるのが名曲というものなんだなあ、とあらためて思ったのでした。
ちなみに「オリノコ」とは南米を流れる大河の名ですが、この曲が収録されたアルバム『ウォーターマーク(Watermark)』をレコーディングしたスタジオの名前なのだそう。
繰り返される印象的なサビ、セラウェ、セラウェ…は「Sail Away」と言っているのですが、(舟を)「漕げよ~」という意味。(初めて聞いた時にはなんと言ってるのかよくわからないままに、「セラウェ」だけが頭の中をぐるぐるしてました・笑)
歌詞にはトリポリ(リビアの首都)とか、ペルーとか、バビロン(古代メソポタミアの地名)といったエキゾチックな土地の名に加え、アーサー王伝説のアヴァロンまで出てくる。
オリノコ川の流れ(=オリノコ・フロウ)に自由に身を任せ舵をとり、遠くまだ見ぬ世界へ漕ぎ出そう…という歌ですが、それはすなわち、歌手としてのエンヤがレコーディング・スタジオ「オリノコ」から時空を超えて羽ばたいていく姿でもあるのでしょう。
その「隠れコトダマ」通りに、エンヤはこの曲の記録的なヒットにより世界に漕ぎ出しました。コトダマ・パワーはやっぱりスゴイ…!
セラウェ、セラウェ~♪の呪文のような心地よさは、30年経った今も健在。
わざわざ聴くというよりはふと耳にすることが多い曲ですが、心の翼がぐ~んと広がるような軽やかな気持ちにしてくれる、私の中のコトダマ・ソングのひとつです。
【アイルランドのエンヤゆかりの地についての過去ブログ】
有名スターの豪邸めぐり/
エンヤが歌った城、キャッスル・リズリー/
エンヤのご実家のパブにて、モイア・ブレナンに会う
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コメント
北の国からSHIGE
山下さんはお書きになっていないのですが、エンヤで一つ思い出しました。
天皇・皇后両陛下が2005年アイルランドを訪問なされた時のことです。
皇后陛下がエンヤの歌をお気に入りとのことで、両陛下のご希望で、エンヤにお会いになられました。
お招きを受け、エンヤが大変感激したとのニュースを思い出しました。
アイルランドの女性歌手(及びグループ)といえば、Enya, Mary Black そして私の一番のお気に入りの Celtic Woman。
いずれもアイルランドの森の妖精を思わせる神秘的な歌声が素敵ですね。
2018/03/08 URL 編集
naokoguide
そうなんです、皇后様はエンヤをお聴きになられるようですね。2005年の両陛下のダブリン訪問の際、詩人のシェイマス・ヒーニーなどと共にエンヤも招かれていましたね。日本でもニュースになったのですね。
SHIGEのコメントを拝見して、ケルティックウーマンのCDも母に買ってあげようと思いました!
2018/03/09 URL 編集