メイド・イン・アイルランドのファッションやジュエリー、ホームウェア、小物雑貨などが勢ぞろいする恒例の見本市、ショーケース(
Showcase)が今年もダブリンで開催され、私も1日だけ通訳のお手伝いをさせていただきました。

メルヘンな陶器のテーブルウェアで知られるニコラス・モス(
Nicholas Mosse)のブースにて。オーナーである陶芸家ニックさん(真ん中)と、
名著「アイルランド/アランセーターの伝説」の著者・静岡の
ジャックノザワヤの野澤さん(左)とご一緒に
長年にわたりニコラス・モスの商品を日本で扱っておられる野澤さんとニックさんのやり取りは大変興味深く、印象的だったのは、オーダーした品物が野澤さんのお店に到着するときの話。
ニコラス・モスの商品をホールセールで購入すると、なんと今だに、ひとつひとつ地元の新聞紙にくるんであるのだとか。今やフィッシュアンドチップスでも、新聞紙では包まないのに!(笑)
指を真っ黒にしてひとつひとつあけて商品の確認をするのが、とても大変だとのこと。
作業中についつい新聞を読んじゃったりして、それがたまたま地方紙のお悔やみ欄だったりすると、何月何日にカウンティー・キルケニー○○村の△△おじいさんが×才で永眠…なんてローカル・ニュースを拾っちゃったりするんだよね…。っていう野澤さんのお話しが、(ご苦労話を笑ってしまって申し訳ないのですが)最高に面白かった。
今やヨーロッパ各国、アメリカ、オーストラリアなどで人気の世界のニコラス・モスですが、新聞紙にくるまれて届く陶器は正真正銘のアイルランドの田舎発。
それを喜ぶアメリカ人の顧客も多いのだとか。(野澤さんはバーコードをつけて箱入りにしてくれ~!っておっしゃっていましたがそれもわかる・笑)
そのニックさんが私にプレゼントをくださいました。
昨年のショーケースでお会いした時、以前にニックさんにいただいた犬の絵のマグカップを訪ねてきた友人が持って帰ってしまって、ずっと返してくれないのよね…と私が訴えたらしいのです。
それを1年間ちゃんと覚えていて、新しいマグをプレゼントしてくださいました。感激!

そう、この犬のマグです、なくなってしまったのは。ニックさんはいつも大小ペアでプレゼントしてくださるんですよね、ヒツジちゃんの小さいマグも一緒にいただきました
こういうニックさんのお人柄が、そのままニコラス・モスの牧歌的で優しいデザインにつながっていると思います。
奇しくも今年はイヌ年。愛用の干支マグになりそう。
ニックさん、野澤さんというアイルランドを愛し、長きに渡りお客様を大切にし続ける素敵なお2人のことを思いながら、大事に使わせていただきます♪
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