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サーフ天国、モロッコのタガズートへ

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タガズートのビレッジに面したサーフ・スポット、パノラマ。最終日、岩に激突してフィンをなくしました、とほほ…

冬のアイルランドを抜け出して、モロッコで1週間ほどサーフィンしてきました!
ダブリンからエア・アラビア(Air Arabia)の直行便でアガディール(Agadir)へ3時間半のフライト。そこからレンタカーで約1時間、モロッコ南部のサーフ天国タガズート(Taghazout)に滞在し、温かい大西洋で朝に夕にとサーフィン三昧してきました。

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もとは小さな漁村だったタガズート。地元モロッコ・カルチャーとサーフ・カルチャーが交じり合う、フレンドリーでリラックスした小さなビレッジです

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いつものサーフ仲間と一緒にアパートを借りて滞在。左からディヴィッド、私、アンマリー、キアン。キアンとは3年前にスリランカのサーフ・キャンプで知り合い、その後アイルランドに戻ってからも一緒にサーフィンをするように

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上の写真を撮っていた時、もう一人の仲間グレアムはまだサーフィン中。私が大きなセットにびびりまくり、ひたすら波から逃げていたバナナ・ポイントで、楽々と波に乗るグレアムが神様のように見えた…笑

滞在中、タガズート周辺のブレイクはコンディション最高。こんな波見たことない!というくらいの美しいセットが次から次へとやってくるのですが、私が普段乗っている波よりサイズが大きい&上手なサーファーがいっぱいで、なかなか思うように乗ることが出来ませんでした。
最終日には速い波に押し戻されて、岩に激突。肩と腰を思い切り打って、切り傷&打撲。くやしさに涙が出ましたが、まあサーフィンやっていればこんなことも時にはあります。(ちなみにキアンのボードが私のおでこを激突し、たんこぶ→青あざ…という事件もあった・涙)
それでも温かい水(ビキニでサーフィンできるほどではないのですが、夏用のウェットスーツでOK)で仲間と一緒にパドルアウトするのは本当に楽しく、日に日に筋力がアップして、身体が目覚めていくような感覚を久しぶりに味わいました。

モロッコにはかれこれ20年程前、添乗員時代に一度だけ行ったことがあります。実はその時の印象はあまり良いものではなく、2度と行くまい!と思っていました(笑)。
何がダメだったって、とにかく食事が口に合わなかった。私はエスニックな味付けがあまり得意ではなく、ハーブや(辛くない)スパイスが豊富に使われたモロッコ料理がほとんど食べられず、2週間ほどの旅ですごくやせた覚えがあります。
モロッコの田舎は今も下水のシステムが整っておらず、タガズートでは雨が降ると汚水がすべて海に流れ込むため、タガズートでサーフィンすると大抵お腹をこわしてやせる…とも聞いていたので、今回のサーフ・トリップは期待値ゼロ、でもダイエットできるかも!と思って仲間について行ったのです。

ところが、20年という月日が私を変えたのか、モロッコを変えたのか、予想に反して食事はすべておいしく、友人2人がお腹をこわしたけれど、私は元気いっぱい。ダイエットのもくろみはすっかり外れてしまいました(笑)。
ちゃんとした食事のほか、露天で買うナッツのお菓子や熟れたバナナ、セモリナ粉の焼き立ての黄色いパン…といったものもおいしくて、海に入る前にこういうものをむしゃむしゃ食べるのも楽しかった。しかも安い。
私が毎朝買っていた目の前でお母さんみたいな女性が焼いてくれるセモリナ粉のパンなんて、直径15センチくらいの大きさでたったの3ディラハム=33円!
(レストランやカフェでも45~80ディラハム=500~880円で一食しっかり食べられます)

天気も良かったので海の水もきれいでした。
観光地や大都市はどうかわかりませんが、タガズートは人々がとてもリラックスしていて、イスラム圏の国々で時々感じる押しの強さやしつこさはみじんも感じられませんでした。こじゃれたレストランやカフェもあり、でも道路は泥だらけ・未舗装のまま。人々は広場に集っておしゃべりしたり、丸くなってトランプしてたり。
そんな開発されきっていない土着の様子が残っているのも嬉しくて、またすぐにでも行きたいくらい気に入ってしまいました。

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タガズートにはネコがいっぱい。レストランの室内で食事をしていても膝の上にのってくる(笑)。犬もウロウロ、ヤギもウロウロしていました

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村で見かけた可愛い景観をコラージュにしてみました♪

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タジンやクスクスのほかにもおいしいものがいっぱい。すっかり行きつけになったレストランで、おいしいスパイスで炒めたイカとサラダとチップスのディッシュ。ジョッキに入った飲み物は自家製ジンジャービール(アルコールなし)です

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モロッコといえばミント・ティー。サーフィンの合間にいつも飲んでいました。ティーポットが小さいのであまりわからないかもしれませんが、手前の角砂糖は通常の5倍くらいの巨大サイズ。サーフボードにぬるワックスかと思った(笑)

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街角でスパイス・ショッピング。ひとつひとつ丁寧に説明してくれる親切なスパイス商人のおじさんとは、旅の終わりまでにはすっかり顔見知りになり、いろいろおまけしてもらいました

気の置けない仲間との素晴らしい数日間でしたが、次回行くときには、パノラマ・ポイントの速い波や、バナナ・ポイントの大きい波にもっとたくさん乗れるようになっていたい!
肩と腰の打撲がよくなり次第、アイルランドの冬の海に戻ってまた鍛え直さねば…と心を新たにした数日間でもありました。はぁ~。

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ミント・ティーを飲みながらみんなで眺めた、最終日の美しい夕日♪(アンマリー撮影)

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コメント

Fiona

お大事に。
ナオコさん、バカンスだったんですね。
心配していたのですが、
お元気になってよかった。打撲が大変そう
ですが、お気を付けくださいね。

naokoguide

Re: お大事に。
Fionaさん、ありがとうございます。
宿泊していたところのWifi環境があまりよくなくて、ブログのアップが出来ませんでした。
打撲は痛み止めなしでもほぼ大丈夫になりました。ご心配いただき、ありがとうございます!
非公開コメント

naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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