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アイスランド③ 温泉めぐり!

一字違いの別の国、アイ「ス」ランドへ①
アイスランド② 冬の大自然を満喫!

…に続き、アイスランドの温泉編です。

火山国であるアイスランドは地熱資源が豊富で、各地に温泉が湧いています。まるで日本のよう。1970年代以降、地熱発電の開発も進められ、温水プール的な公共施設も数多くあります。
今回の旅の目的のひとつは「アイスランドの露天風呂めぐり」でしたので、5日間の滞在中、大自然をめぐりながら毎日違う温泉に入りました。ダブリンからレイキャヴィクは飛行機で約2時間半、時差なし。日本へ帰らずして手軽に温泉旅行気分♪

訪ねた温泉を順を追ってご紹介しますと…

①ホテル・カルタ(Hotel Kalta)のホット・タブ〈ヴィーク近郊〉

ホテルの宿泊客限定。このホテルに泊まって、ホット・タブにつかりながらオーロラを眺められた最高!と思っていました。
残念ながらそうはいきませんでしたが、滞在した2晩ともここで星空や月を眺めながらのんびり入浴。ホテルは混んでいたのに、入浴する人は少なく、ほとんど貸し切り状態でした。背後の小屋はサウナ。

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お湯は38度位のぬる加減。温泉水ではないようですが地熱発電によるもの。ここでじっくり温まってからオーロラ・ハンティングに出かけました

②山の中の秘湯セルヤヴァットライログ(Seljavallalaug)〈ヴィーク近郊〉

この日は大雨で、国道をそれてからの道路が大きな池になっていましたが、四駆のふりで思いっきり走行(笑)。
参照した本には駐車場から片道20分のハイキング…と書かれていました。雪山が連なる絶景の中を歩くのは最高に気持ち良かったのですが、あいにくの悪天候に加え、途中2か所で川を渡る(橋なし!)場面もあり、かなりのアドベンチャー。結局30~40分かかったと思います。
最初の川は流れが速く、いっきにぴょんぴょん飛ばないと流されそう。2つ目の川はなんと凍っていた!石を投げて氷の厚さを確認しながらの氷上ウォーク(笑)。信州での子供時代に戻ったようで、ちょっと楽しかった!(凍った田んぼに石を投げて厚さを確認しながらスケートしてたのです・笑)

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先に渡った男の子が氷の薄いところでズボッ!

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温泉が近づくと、パイプから熱々のお湯がじゃんじゃん流れているところが

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ついに温泉に到達。嬉しそうにつかっていますが、実は…全然温かくない!

そう、この温泉の最大の欠点は、水が冷たいこと(笑)。熱々のお湯がプールの隅っこからハイプで供給されているのですが、外気で一瞬で冷たくなってしまうらしく、全体は全く温かくありません。
思いがけない寒中水泳となりましたが、ここまで到達したことの達成感で興奮気味だったので、寒さなどあまり気になりませんでした(笑)。
更衣室は一応ありますが、あまりきれいではありません。

③海を見晴らす温泉ノイトホルスヴィーク(Nautholsvik)〈レイキャヴィク〉

今回訪れた中で、個人的にはここがいちばんのお気に入り。入場時間が合えばもう一度行きたかったです。
土曜日だったせいか地元の人でにぎわっており、和やかな雰囲気。アイスランドの人たちが日常的に温泉を利用している様子を垣間見ることが出来ました。
ビーチで寒中水泳してから入りに来る人も多く、ビキニor海パンにニット帽姿の老若男女がカッコよく見えた(笑)。

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夕日のように見えますが、朝11時過ぎ。昇る朝日を眺めながらの入浴は最高でした。肌にびりっときたので鉱泉のはず、38度位だったでしょうか。更衣室&シャワー、サウナあり、入浴料650ISK(タオル別料金)

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いきなりアップですみません(笑)。向かいは地熱ビーチのはず…なのですが、温かくなかった!一瞬入って、記念写真を撮って再び温泉へ戻った軟弱な私たち…

④アイスランドでいちばん有名、ブルーラグーン(Blue Lagoon)〈レイキャヴィク近郊。ケフラヴィーク空港近く〉

アイスランドに来たら、やっぱりここは外せません。隣接する地熱発電所の排水を利用しているのだとか。周囲の真っ黒い溶岩と美しい白色ブルーの鉱泉(海水のシリカ・ウォーター)のコンピネーションがナチュラル感いっぱい。約1800メートルの深さからわき上がってくるという地熱の力を思うとスピリチュアルな気持ちにさえなってきます。人は多いですが、広々しているので気にならず、心穏やかに過ごせました。
20数年前に来た時は簡単な更衣室があるだけだったように記憶しています。7月だったのに天気が悪く、とっても寒かったような思い出が。今やスパ、サウナ、バー、レストランやショップなどを兼ね備えた一大レジャー施設に様変わりしていました。入場はオンラインで事前に予約した方がいいです。

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入場料が高額(6500ISK~)ですが、一度入ったら閉館までいられます。38度位のぬる加減なので、私たちは飽きもせず、4時間くらい入っていました

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温泉内にシリカをもらえるブースあり。無料で好きなだけもらって、顔や体にぬれます。20数年前に来たときは、岩にこびりついているシリカを自分でこそげ取っていた!

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入浴しながらシリカ・パック中。これを2回くらいやったら、肌がすべすべにコーティングされたようになりました。あ~、楽しい♪

このシリカ・ウォーターですが、髪につくと水分を奪うので髪がバサバサになってしまうそうです。入浴前にコンディショナーをたっぷりつけて、そのまま入浴すると良いとのこと。髪の長い人はアップにした方がいいです。(コンディショナーはシャワー・ルームに置いてあります)

⑤湖を望むおしゃれな温泉ロイガルヴァトン・フォンタナ(Laugarvatn Fontana)〈ゴールデン・サークル〉

帰国前の最後の夜、時間を忘れて入浴したのがここ。深さや温度の違ったプールがいくつかあり、日本人好みの熱加減の40度のお湯があるのも嬉しい。
暗くなってから行ったので、隣接する湖が一面の漆黒。スチーム・サウナで汗を出してから、桟橋を小走りで湖へ。冷たい水の中をしばし歩いて(泳ぐには寒すぎた!)、40度のお湯につかり直す…。地元の人のまねをしてこれを繰り返したら身体が芯からポカポカになってきました。

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37度位のゆるめの浅いプールの真ん中に、人がひとりやっと入れるくらいの円形の石の囲いあり。そこに入り込んでじっとしていたら、あまりの気持ちよさにしばし記憶が飛んで瞑想状態に。そのまま悟りを開いてしまいそうでした(笑)

入場料3500ISK(タオル別料金)、夜10時までやっているのが嬉しい。併設のカフェ&レストランでは地熱で焼いた自家製ライ麦パンやケーキがいただけます♪

⑥地熱に沸き立つ川の温泉Reykjadalur(読み方わかりません…)〈レイキャヴィクより車で40分、セルフォス近郊〉

ここは残念ながら、温泉まで到達できませんでした。駐車場から片道3キロ…とあったので、1キロx15分で45分位のハイキングなら軽い軽い~と山道を登り始めたところ、雪の中&氷の上を歩くことになり、②のセルヤヴァットライログ以上のアドベンチャーに!
大滝が見えるとところまで行きましたが、その先は道が完全凍結。横は崖だったので滑って落ちたらしゃれにならない…と、泣く泣く断念しました(涙)。

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中央に大きな滝が見えますか?温泉場はこの地点からさらに1キロほど、この滝の上流にあるものと思われます

こちらのサイトに温泉場の写真と詳しい説明があります。夏だったら楽しいハイキングとなることでしょう。→Reykjadalur Valley - Bathe in a Hot River in South Iceland!

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登り口付近の川から湯気が。立て看板の注意書きによると100度だそう!

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川の温泉に行けなかった代わりに、下流の沢で勝手に足湯♪ …しかし、熱すぎてなかなか足がつけられない(笑)

ここは次回訪れる機会があったら必ず再チャレンジしたいと思います!

温泉のないアイルランドに住む私たちにとっては、毎日が露天風呂三昧の至福の日々でした。
長くなりましたが、あともう1回だけ、アイスランドのことを書いて終わりにしたいと思います。

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アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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