記事一覧

ラグビーW杯の開催地にはなれなかったけれど…

アイルランドのスポーツ・ファンには残念なニュースが続いています。

まずはサッカー。昨夜のプレーオフでデンマークに大敗し、アイルランドは来年ロシアで開かれるワールドカップの出場を逃しました。(アイルランドが最後に出場したのは2002年の日韓ワールドカップ。ああ、懐かしい…)

国中ががっくりしているところに、さらに悲報。本日、待ちに待った2023年ラグビー・ワールドカップ開催地の発表があり、ああ、悲願むなしく、アイルランドでの開催ならず(涙)。フランスに決定してしまいました。
(過去ブログ参照→2023年ラグビー・ワールドカップをアイルランドに!2023年ラグビー・ワールドカップ開催地決定まであと10日…


ブライアン・オドリスコル(ラグビーW杯誘致のアンバサダー、元アイルランド・ナショナル・チームのキャプテン)の開催地発表後のインタヴュー。ブライアンのこんなにがっかりした顔は現役時代にも見たことがありません…

私自身も相当がっかりしました。日本のアイルランド・ラグビーのファンの皆さんも同じ気持ちでいらっしゃることでしょう。
しかし、冷静になって考えてみれば、大きなスタジアムをいくつも持ち、過去にワールドカップ開催経験のある大国フランス、南アフリカ相手に、この小さなエメラルドの島が立候補したこと自体がすごかったかもしれない。
先日も当ブログに書きましたが、政治的な隔たりを超えて、北アイルランドも一緒に「統一アイルランド」で誘致キャンペーンをしてきたことも、結果はともかく意義深いことでした。

アイルランドは安全だし、フレンドリーだし、応援のノリやマナーは世界一。世界のラグビー・ファンに加え、全世界に散っているアイルランド系の人々が祖国に一堂に会するすごいイベントになる!…と妄想がふくらんでいましたが、実際に行われたら、ちょっとしたパニックだったかもしれませんね(笑)。
小国ならではの「暗黙の了解」で進んでいるようなことが、国際的な大イベントではうまくいかないかも。人がたくさん来ると悪い人もいるでしょうから、治安も悪化したかもしれないし、観光面ではホテルが取れない・足りないなどなど、二次的な問題もたくさん生じるかもしれませんし。

ラジオのニュースやいろいろな報道を見ていると、フランスで行うのがいちばん経済効果があるから…ということのようです。
誘致合戦はアピールするだけはなく、政治的根回しなども必要なのでしょう。アイルランドはそういったことにナイーブすぎた…とのコメントも聞かれました。仲良しだと思っていたスコットランドやウェールズがアイルランドをサポートしてくれたなかった(アイルランドに票を入れてくれなかった)ようで、それもショックだったみたい。
確かにナイーブ(笑)。アイルランドらしいです。

ワールドカップ開催は果たせませんでしたが、ラグビーの実力はフランスより、南アフリカより上のアイルランド。
現在、ニュージーランド、イングランド、オーストラリアに続いて世界ランキング4位。つい数日前、ダブリンで開催中のギネス・シリーズ初戦で38対3という大差で南アフリカに勝利したのも記憶に新しいところです。

政治的なしがらみとは出来る限り縁遠く、グランドでその実力を見せ続ける。そんな立ち位置でいるのも、アイルランドらしくていいのかもしれません。
アイルランド・ラグビーが小さいけれどガッツのある、潔い国の象徴として、これからも世界のファンを魅了し続けていくことは変わらないでしょう。

何はともあれ、まずは誘致合戦を勝ち抜いたフランス、おめでとう。2019年の日本に続き、どちらも良いワールドカップになりますように。アイルランドのラグビー・ファンは日本へも、もちろんフランスへも大勢、足を運ぶことでしょう。
アイルランドは今週末はフィジー、来週末はアルゼンチンと対戦します。年明けにはシックスネイションズも始まりますし、皆さん、また楽しみに応援しましょう!

コメント

すごーい。

ナオコさん、冷静〜!(@_@)
私は、フランスに決まったと知った時から、ショックで。
今日はうつうつしておりました。
職場で「もう!せっかくアイルランドに下見に行ったのに!」と同僚に愚痴ぐち言いつつ、そうやってさりげなく「ラグビー」を話題しておりました。^^;;
アイルランドのラグビーへの真剣さは、ほんまに凄いと思いました。
キックの時の「シー」には感動でした。
いつか、またラグビーを見にアイルランドに行きたいです。

Re: すごーい。

ははは。ようはっぱさんのアピールには頭が下がります!(笑)

私もはじめはがっかりしましたが、開催国に立候補しただけでもその情熱がスゴイ!と思い始めました。そして、根回しベタで他国にとられちゃうのも、なんだかアイルランドらしくっていいのかな、と。
その代わり、グランドでは一番強いんだから!…っていうのが逆にカッコいいかな、って思えてきました。

でも、ブライアンのあのがっかり顔は見ていて私も涙でそうでした。天下のオドリスコルにこんな顔させちゃダメですよねー。
いつか、シックスネイションズの応援にいらしたらどうですか。パブ観戦でもめちゃめちゃ盛り上がりますよ!

コメントの投稿

非公開コメント

全ての記事を表示する

スポンサーリンク

お知らせ ☘

新刊のお知らせ
「絶景とファンタジーの島 アイルランドへ」(イカロス出版)5月29日発売

ikarosbook0517
アマゾン
イカロス出版サイト

イベントのお知らせ
秋のケルト市
10月9日(月/祝)浅草ライオンスタジオ

★トークショー「アイルランドの知られざるヒーロー/ヒロインたち」
満員御礼にて無事終了、ありがとうございました!

プロフィール

naokoguide

Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。2000年よりアイルランド在住。アイルランドでの生活、ガイド業を通してのさまざまな体験を皆さんと共有できたら嬉しく思います。最近の趣味はサーフィンとバラ栽培♪

カレンダー

11 | 2017/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

月別アーカイブ