
先日、雑誌の取材旅行でご一緒させていただいた
占星術研究家の鏡リュウジさんと、
「イシス友邦団(Fellowship of Isis)」の創始者のお一人オリヴィア・ロバートソンさん。
このお2人の対談のテープおこしをしながら、今日はオリヴィアさんを訪問した時のことを思い出していました。
ダブリンより専用車を走らせること約2時間半、目指すはカウンティ・カーロウにあるクロネガル(Clonegal)という小さな村。ここに、オリヴィアさんの住む
ハンティントン城(Huntington Castle)があります。

雰囲気満点の17世紀の城主の館、
1975年の映画『バリー・リンドン』のロケ地となった城でもあります。
なんとなくホーンテッド・マンション風ですが、それもそのはず、この城には
有名な幽霊が2人も出るとの情報が!
幽霊1 18世紀のリマリック大司教レスリー氏。聖職を辞した後この城に住んだレスリー氏、今もゲストのベッドの隅や肖像画の脇に現れるらしい…。
幽霊2 最初の城主エズモンド卿の妻アリーシャ・オフラハティー。夫を戦地へと見送ったその場所で、長い髪をすきながら、黒猫をたずさえて現れるらしい…。この方、
海賊の女王グレース・オマーリーの曾孫とのこと、オマーリー・ファンの私としてはひと目お会いしたいかも。
幽霊話はさておき、このハンティントン城は、世界中にメンバーを持つ
「イシス友邦団(Fellowship of Isis)」の本部。
占星術のみならず、世界のオカルト&スピリチュアルな話に精通しておられる鏡さん。アイルランドに来るのなら、ぜひハンティントン城へ!との鏡さんのご希望で、この取材が実現したのでした。
オリヴィアさんに案内されて地下にある神殿へ行ってみると、そこは
世界中の女神様のオンパレード!
古い井戸のある祭壇。ケルト神話では泉は母なる大地の子宮

聖女ブリジッド・クロスも。
イシスとはエジプトの女神であるイシス神のこと。その名からうかがい知れるように、
「イシス友邦団」とは女神崇拝の会なのでした。
女神崇拝とは、女性誌の取材にぴったり!
私もぜひご加護を頂戴したく、
興味津々で神殿に祭られている世界各国の女神様を拝ませていただいたのでした。
しかし、
どんな女神よりも興味深かったのはオリヴィアさんご本人。
アクティブに動きまわりながらも、しぐさも話し方もとってもチャーミングなオリヴィアさんは、なんと御年90歳!
聡明なお話ぶりで、お肌もすべすべ。これがイシス信仰の効果なのかしら~と思わずにはいられませんでした。
鏡さんご一行をこの城へご案内するに当たって、城の歴史などを調べていたら、大変興味深いことを発見しました。
ハンティントン城近くを流れるスラーニー(Slarney)川のゲール語の意味は「
癒しの川」。さらに、城の脇を流れるスラーニーの支流デリー(Derry)川は「
樫の木の川」。
樫の木は古代ケルトの聖木です。
地名には、その土地本来の意味が隠されていることが多いのです。その名が示唆する通り、ここは
代々スピリチュアル・パワーが注がれてる土地柄なのかもしれない…。そのことをオリヴィアさんにうかがってみると、
「そうなのよ~!しかも、2つの川は偉大な女神モリガンがまたいで出来上がったの~」と期待以上の嬉しいお答え。やはりここは、
女神パワー炸裂の地なのでした~!
鏡さんとオリヴィアさんの対談は、あらためてテープを聞いてみても興味深いお話がいっぱい。オリヴィアさんが女神崇拝に至った経緯、女神=女性的なものがこの世に不可欠な理由、オリヴィアさんの戦争観など。
詳しくは、
『Voce』12月号(10月23日発売・講談社)に掲載されます。
鏡リュウジさんのアイルランド訪問記、乞うご期待!ハンティントン城(Huntington Castle)
Clonegal, Co. Carlow.
Tel:054-77552
6~8月の火~日オープン。一般見学はガイド付きツアーのみ(2-5:30pm)
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