
スライゴには19世紀末~20世紀初頭の素敵なデコを残した建物が多くあります。ライオンズの入り口のステンドグラスのキャノピーも、1926年の創業時からの古いものなのでしょう
今いちばんお気に入りのカフェ/レストランはどこかと聞かれたら、真っ先に挙げたいのがここ、スライゴのライオンズ・カフェ(
Lyons Cafe, Sligo)。
友人のアンマリーはこのカフェが好きすぎて、ああ、ここで暮らしたい~!と行くたびに言うのですが(笑)、私もそのくらい大好きかも。食事も雰囲気も客層もすべてが好み。
(ちなみにアンマリーのお気に入りは長い間ストランドヒルのシェルズ・カフェ(
Shells Cafe)でしたが、もう全部のメニューを食べちゃったらしく、ライオンズに鞍替え・笑)
カウンターにずらり並ぶ豊富なメニューに目移りしながら、トレイをもって並ぶセルフサービス形式。
日替わりのスープ、グルメ・サンドイッチ、種類豊富でヘルシーなサラダ。肉や魚のがっつりしたカーバリーもあって、フィッシュ・ケーキやラム・シチューといったアイルランドらしい料理が加わることも。
パンもケーキもすべて自家製で、その日の焼き立てです。

夏にスライゴ在住の友人とランチしたとき。分厚いスモークハムとエダムチーズのトースティッド・サンドイッチにミニ・スープを付けて

友人はサラダ盛り合わせを。好きなサラダを数種類選んで、盛り付けてもらいます

なんのケーキかすっかり忘れましたが、スポンジがおいしかったことは覚えてる。背後にあるのは絶品チョコレート・ブラウニー
ヘンリー・ライオンズという、スライゴの街の一角にある老舗ショッピング・モール(といっても、今風のモールではなくて、昔なつかしい洋品店…といった様相)内のカフェとして1926年にオープン。
2002年に現オーナーが引き継ぎ、今や料理本を出すまでのこだわりのカフェレストランとなりましたが、昔と変わらずモール内にあり、買い物帰りの地元の人たちの憩いの場として愛されています。
そこまで華やかではないものの、ダブリンにおけるビューリーズ・カフェ(Bewley's Cafe)のような存在でしょうか。(→過去ブログ:
ビューリーズ・カフェ、再オープン)
もう何十年も通っているのであろう老夫婦や、親子孫と3代で常連の家族連れ、ビジネスマンらしき人や、ひとり静かに新聞読みながら食事する人も。お昼時には近隣で仕事をしている人たちのランチタイムでにぎわいます。
こんな地元の人たちに交じって、サーフィン帰りでいつも髪がぬれたままのアンマリーと私は、束の間のスライゴの住民気分をしばしば楽しんでいます(笑)。

店の歴史を感じさせる入り口のモザイクが素敵

数日前のサーフィン帰りのランチ。一見なんの変哲もないチキンのようですが、素材の味にペッパーがほどよくきいていてなんとも言えないおいしさ。ジャガイモや温野菜ではなく、あえてサラダをチョイス。ビートルートとパースニップ(白ニンジン)の冬らしいサラダはこれぞ食べたかった!という味でした

デザートまでしっかり。ダークチェリーのベイクウェル・タルトが天にも昇るおいしさ~
スープやデザートはほとんどがグルテン・フリー。なので、サンドイッチとスープを両方頼んでもお腹いっぱいで食べきれない、なんてことにならず、大きなケーキをペロリ食べても食後にもたれません。
ダブリンに比べて値段もリーズナブルですし、アンマリーの言うように、ほんとにこの店にここに住んじゃいたい気分です!(笑)
Lyons CafeQuay St, Abbeyquarter North, Sligo.
Tel: +353 (0)71 9142969
月~土 9:00~18:00/日曜日は休業
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